最近、『初めて恋をした日に読む話 1 (マーガレットコミックス)』という漫画にはまっています。現在出ている6巻まで一気読みしていまいました。
この漫画、タイトルから受ける印象とは違って、東大合格を目指す話なんです。一応このブログの趣旨にも合うのでご紹介したいと思います。
<あらすじ>
東大に落ちてから人生に挫折している塾講師の主人公(31歳女性)が、ヤンキーの男子高生を東大に合格させようと一緒に奮闘する。
この漫画のおすすめポイント
絵が綺麗
持田あきさんという作家さんなのですが、イラストレーターのようなとても綺麗な絵を描かれます。特に髪の描き方が綺麗だなと思います。
登場人物がかっこいい
登場人物にイケメン多くて眼福です。個人的には主人公のいとこの雅志さんがイケメンでかつ東大卒で仕事もできてカッコいいと思います。
ドラマの要素もある
この漫画には受験だけでなく、恋愛・仕事・親子関係などいろいろな要素が含まれています。主人公がアラサーの女性なのでその年頃特有の焦りなどがリアルに描かれています。年齢の近い女性は特に共感できると思います。
ギャグの要素もある
ところどころにギャグの要素もあります。未婚のアラサーで恋人なし、仕事もぱっとしないという主人公が真面目だった過去の自分を捨ててふっきれてるので面白いです。
実写でも見られる(予定)
まだ詳細は未定なのですが、実写化されることが決まっているそうです。
どの役をどの俳優さんが演じるのか楽しみですね。
勉強のコツも分かる
お話の中で具体的な勉強テクニックもでてきます。下で私の感想も交えてご紹介します。
この漫画に出てくる「勉強のコツ」
・物を覚えるには、インプット(入れる)とアウトプット(出す)をする
そして、インサイダー(内部の人間)とアウトサイダー(第三者)に説明ができるようになるといい
→作中ではその日やったことを「アウトノート」にひたすら書き、次の授業ではノートなしで先生に説明するという方法を取っていました。確かに、人に説明するには深く理解していないといけないし頭の中も整理されていないといけないので、良い方法だと思います。
・集中できる居心地の良い空間でなくても力を発揮できるようにする
→最終的には試験会場で集中できないとダメなので、作中では敢えて大部屋で勉強させていました。カフェなどで勉強してみるのもいいかもしれませんね。
・数学はギャンブルみたいなもの。1回難しい問題が解けたら快感になってハマる。しかし毎回上手く行くと飽きる。「部分強化」と言って、人間はたまに勝つものにはまる性質があるので、問題に簡単なものと難しいものを混ぜると良い。
→部分強化は間欠強化とも言います。恋愛テクニックや子育ての本でも見たことがあります。
恋愛本では、「相手を夢中にさせるには毎回相手の思い通りにならないのが大事」、子育て本では、「毎回ご褒美をあげてたら効果がなくなる」のように紹介されていたと思います。
・古典はガンガン漫画を読むことで空気が分かるようになる。そうやって空気を理解したうえで、単語と文法は外国語だと思って勉強するといい。
→私も『なんて素敵にジャパネスク 1 (白泉社文庫)』を読んで古典が好きになりました。
平安時代のお転婆なお姫様が事件などを解決していくお話です。本当は小説なんですが、漫画版も人気ですね。
他にも、源氏物語が漫画になっている『あさきゆめみし(1) (講談社漫画文庫)』などもいいかもしれませんね。
・紙の大きさと脳の広がりは比例する。無地のコピー用紙に図など自由に描く。
→大きめの紙の上で図などを描いて試行錯誤するのが大事ってことですかね。小学生の算数から「問題文を図にできる能力」は大事みたいですね。
・闇雲に勉強しない。過去問の分析が大事。効率の良い勉強をする
→確かに、出題範囲が広いので、闇雲に勉強してもしょうがないですね。
受験というものは(小学校受験でも中学校受験でも)過去問分析、対策をすればしただけ有利になると思います。
・脳は構造的に否定形を理解できない。なのでポジティブな表現で受験生を鼓舞する
→「あなたは絶対に合格できる」「試験会場で必ず集中できる」などと言うといいようです。
これは自己啓発の本でも似たような話を読んだことがあります。
・勉強前に少々心拍数を上げると脳の血流が増えて集中力が飛躍的に高まる
→作中ではランニングをしていました。軽い散歩や筋トレなどでもいいかもしれませんね。
・受験生になる前の模試で大事なのは結果じゃない。
空気に慣れることや弱点の発見が大事。
→今、娘の小学校受験を通じて、模試は試験会場の独特の空気に慣れる効果があるなあと実感しています。
・睡眠と息抜きを大事にする
→「徹夜はしない」「リフレッシュを計画的に取る」が大事のようです。
息抜きと睡眠時間を取ることを第一に考えた上で、逆算して勉強時間を配分するといいそうです。心身共に健康じゃないと効率が悪くなり、良い結果が出にくいですもんね。
・勝ちグセをつける。解ける快感、勝った経験で伸びる
→小さい頃から勉強のできる子は良い勝ちグセがついているんでしょうね。
この漫画に出てくる「東大合格のコツ」
・東大合格は受験者の上位3分の1に入っていればいい。だからトップ争いでははく自分との戦い。
→私が出てる国立大も当時倍率3倍くらいでした。東大でもそれは変わらないんですね。まあ国立大はあまりに実力と違うところは受けないですもんね。
・とにかく東大に入りたい人には東大は理Ⅰか理Ⅱが狙い目。
東大には文科Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、理科Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ類とあるが
募集人数が多い理Ⅰか、合格最低点が最も低い理Ⅱがいい
→これ、ドラゴン桜でも似たようなことを言ってた気がします。
理Ⅲは本当に神の領域ですね。
ちなみに理Ⅰは工学系、理Ⅱは農学系らしいです。
ちなみにうちの旦那は「どうしても東大の肩書が欲しければ編入したらいいのでは」と言っています。
・東大模試はトップ進学校の超人達が多数来ており、休み時間に答え合わせをしているのを聞くと不安になるが気にしてはダメ。
→トップ進学校以外から東大模試を受けに行くとアウェー感があるかもですね。
・東大の本番の試験では半分強の点を取れば受かる。3割間違えてもいいから1点でも取れる粘り強さが大事。
→理Ⅲはさすがにちがいますが、その他の学部は半分強でいいようです。
・理系の文系科目は狙い目。基本的な問題しか出ないのに配点が高い。
→これは多くの大学でもそうだと思います。文系は逆に理系科目が得意だと有利ですよね。
・センターの点は圧縮されて二次の方がウエイトが大きいが、センターで良い点を取ることに意味がある。
先にセンターで点を取っておけば自信のある状態で二次試験に臨める。
→超進学校の中には二次対策ばかりしてセンターを軽視する学校もあるようですが、普通はセンターを大事にするこの戦略でいいと思います。
このマンガは初耳です。
育児をしている時間的な余裕がなくて、新しいものを知らなかったりします・・・。
ドラゴン桜と似てそうですね。
私も「なんて素敵にジャパネスク」好きです。主人公がチャーミングで。
「あさきゆめみし」を読むと、源氏物語の流れがわかるのでいいですよね。話としても面白いですし。
理Ⅲが難しいのはもちろん知っていますが、神の領域ですか~。
そうするとTVに出たり本を書いている佐藤ママさんすごいですよね。
お子さん4人とも理Ⅲ。
きっと佐藤ママさんも頭はいい人でしょうし、旦那さんもいいんでしょうけれども。