私立小に行くと中学受験が有利になる?中学受験に強い私立小(受験小)Q&A

中学受験率の高い私立小学校は「受験小」と呼ばれます。
今回はその受験小に関するQ&Aです。
学校によって事情が違うと思うので、参考程度にどうぞ。

中学受験に強い私立小(受験小)に関するQ&A

Q:公立ではなく私立小に行ったら、本当に中学受験が有利になるの?

A:公立は教育熱心なエリアでも中学受験率は7~8割くらいだと思います。
受験小として有名な私立小なら、「学年のほぼ全員が中学受験」します。

ほぼ全員が中学受験をする受験小の環境は、中学受験を決めている家庭にとってはとても快適です。

中学受験が当たり前の環境なので、子どもは自然とそのコースに乗れます。
塾に行かずに遊んでいる他のお友達を見て羨ましくなることもありませんし、がり勉と陰口をたたかれるおそれもありません。親が他の親から教育ママと陰口をたたかれるおそれもありません。むしろ親同士有益な情報交換ができます。

中学受験することで担任の先生から煙たがられる(公立ではたまに聞く話)ようなこともありません。
むしろ、学校側も中学受験を全力でバックアップしてくれます。

私立小の中学受験バックアップ例
・授業のテキストを塾と共同で作り、中学受験に役立つようにしている

・無料で補習をしてくれる

・学校で何度も実力テストが実施される

・上記実力テストなどの結果から進路指導をしてくれる

・中学入試の時期は学校がお休みになる

受験小は塾のような役割も果たしてくれつつ、良い環境で中学受験を受けるためのバックアップ体制を整えてくれています。

淑徳小学校では「保護者のための中学校受験ハンドブック ~淑徳小学校メソッドの実際~」という冊子も配られます。すごいですよね。

受験小のメリットの1つとして、レベルの高い子が多く、学校の同級生から良い刺激を受けられるというのもあります。

東京都の普通の公立小に行った場合、御三家のような難関校に入る子は「その近隣の2~3の小学校から1人程度」と聞いたことがあります。

受験小と呼ばれる私立小に行けば、御三家のような難関校に入る子の数は、数倍~10倍以上になります。

例えば洗足小の2019年入試結果(=2018年度の卒業生)だと、男子は開成に5人、女子は桜蔭に4人受かっており、さらに他の難関校にもたくさん受かっています。

先輩がたくさん難関校に受かっているし、友達も目指しているので「難関校が身近になる」というのは受験小に通う大きなメリットですね。身近に感じないと、目指す前から諦めてしまうので。

もちろん、受験小に通わなくてもレベルの高い塾に行けば同じような効果があります。


Q:受験小に行く代わりに、教育熱心な地域(=公立小でも中学受験率が高い)の学区に引っ越すのではだめ?

それもアリだと思います。
受験小に行く代わりに良い公立に通うため、文京区、中央区、千代田区、港区、目黒区などへの引っ越しを検討されるご家庭も多いです。

教育熱心なエリアの「中学受験率の高い公立小」の中でも
番町小学校
白金小学校
青南小学校
麹町小学校

などは別格で、こういったところだと学年に4~5人御三家に送り込むこともあります。
こういったところだと受験小とかなり似た環境があると思います。

ただし、中学受験率の高い公立小のデメリットとしては以下のようなものがあります。

・家賃が高い(これらの地域に引っ越すより、私立小に通わせた方が場合によっては安いかもしれません)

・学年やクラスによってレベルのばらつきが大きい

・良い先生が転勤でいなくなるとそれだけでレベルが変わる可能性がある

・学校による中学受験支援は特にない

・公立なので全ての家庭を受け入れないと行けないので、色々な家庭あり、色々な子どもがいる

つまり、私立の受験小の方が安定していてリスクが少ないということはあると思います。


Q:私立小(受験小)の学費はどれくらい?

A:学校によって違うのですが、納入金が年間50万~100万位です。

これらの費用はプレジデントファミリーの小学校受験大百科に一覧があったり、学校ごとにウェブサイトでチェックできます。


プレジデントFamily 日本一わかりやすい小学校受験大百科 2020完全保存版 (プレジデントムック)

しかし、子どもを私立小に行かせて実際にかかる費用はイメージし辛いし、学校ごとの比較も難しいです。なぜなら、授業料・施設費・教材費など何を含めているかが学校によってバラバラだからです。

また「学校への寄付」や「海外研修」など数十万単位でお金のかかることが、学校によって任意だったり強制だったりと違うので、実際トータルでどれだけお金がかかるかは、内部の方に聞いてみないと分からないです。
(保護者もよく把握してないかも…)

まあ、お金には余裕を持って行った方がいいですね。
私立小では授業料が払えなくて途中退学という話もよく聞きます。

学費について他にも覚えておいていただきたいのが「初年度の費用が一覧になっていても、それだけでは比べられない」ということです。
納入金は初年度だけ高いことが多いので、2年目以降も必ずチェックしてください。


Q:私立小はお金持ちじゃないと行けない?

A:有名大学付属の小学校に比べると、受験小の親はそれほど、ザ・お金持ち!って感じではありません。普通に見える、親しみやすい人が多いです。

ただ、見た目は普通でも、子どもにたくさん習い事をさせたり、セカンドハウスを持ったり、暮らしぶりから推測するに世帯年収1200万はありそうな気がします。

しかし、おそらく世帯年収がもっと下(600万くらい?)のご家庭もあると思います。
世帯年収はそれほど高くなくても

・子どもが一人っ子

・持ち家がある

・実家の援助がある

などで生活に多少のゆとりがあり、地に足をつけた暮らしをしているご家庭なら通わせることは可能です。


Q:私立小(受験小)の親の職業は?

A:医療系専門職の方が多い印象です。あとは会社員、経営者、自由業などですね。

お受験対策の教室で出会ったママさんにはピアノの先生も多かったのですが、受験小ではあまり遭遇していないのでそういった方は付属小を好まれるのかもしれません。


Q:「中学受験を有利にする」以外にも、受験小に通わせるメリットはある?

A:公立小にない私立小のメリットとしては

・設備が良い(広い図書館や高学年は全員にiPad配付など)

・一定以上のレベルの子、似たような環境の子が多い
(学力幅の大きい公立よりも効果的な集団授業ができる。裕福な家庭でも嫉妬されにくい)

・良い先生が多い(公立より当たり外れが少ない)

などのメリットがあります。


Q:受験小のデメリットはある?

A:
・授業料が高い
学校にもよりますが、諸々で年間100万近くかかります。公立に通い、その分塾や習い事にまわした方が良いという考えもあります。

・公立よりも通学が大変
私立小は普通1時間以内くらいを目安に受験します(1時間以内でないと受けられない学校もあります)が、1時間半かけて通う子もいます。
通学の時間で勉強時間が削られるなら本末転倒という意見もあります。

・ほぼ皆が中学受験するので、高学年になると親も子もピリピリする
中学受験勉強に由来するストレスからいじめが起きたり、ママ友同士がトラブルを起こしたりもします。


Q:受験小にも特色に違いがあるの?

A:洗足は洗足学園音楽大学の系列校なので音楽教育に力を入れています。希望者はオーケストラに入ることもできます。

宝仙学園はICT(デジタルデバイスの活用)に力を入れつつ、仏教的な宗教行事(みたままつり、など)も大切にしています。

国立学園は文武両道で、勉強だけではなくスポーツにも力を入れています。野球、サッカー、バスケなど運動系クラブも充実しています。

東京都市大学は家庭科分野の体験を重視している印象です。1年生からジャムなどを作ったり、4年生は三國清三シェフから食育レッスンを受けます。


食の金メダルを目指して

特色以外にも、給食の有無・スクールバスの有無・宗教・学校内学童の有無など色々違いがあるので通える範囲内で比較してみてください。


Q:受験小の入学試験の内容はどんな感じ?他の私立小と違う?

A:受験小の入試内容は他の私立小と似たようなもので、基本は

・ペーパー(テスト)
・行動観察(お友達と一緒に遊ばせて様子を観察)
・面接(親+子ども)
です。

付属小によくある「絵画や工作」などの試験は受験小にはあまりなく、ペーパーの出来を重視する傾向があります。


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色々な学校の過去問を手に入れるにはこの本↑がおすすめです。

宝仙学園や淑徳などの私立小では推薦入試(単願)の制度があり、それを使うと辞退はできませんが、倍率が低くなります。宝仙学園は知能テスト(IQテスト)で「知能指数125以上」を取っているというのが推薦入試の条件になっています。※去年はIQ120だった気がするのですが、今年は125になったようです。

淑徳は学校内に学童(淑徳アルファ)がありますが、それに確実に入れるには推薦でないと厳しいそうです。

ちなみに、こういった私立小に提出する願書に志望動機として「中学受験のため」と露骨に書くのはNGだそうです。中学受験とは直接関係ない校風や宗教などにも理解があり、共感している姿勢をアピールした方がいいそうです。「相手の顔が好きでも、告白の時にそうは言わない方がいい」みたいなものかもしれません。


Q:受験小の入学試験対策にはどのお教室に通えばいい?

A:基本的には、その学校に近い教室が一番情報を持っています。

宝仙学園は中野坂上にあり中野区ですが、新宿が近いのでクライスアカデミー幼児教室や伸芽会新宿教室などに通う子が多いです。