小学校受験も悪くないかも?と思い始めた理由

小学校受験

うちの子に小学校受験させない理由

うちの子たちには小学校受験はさせないで、中学受験をさせようと思っています。

小学校受験を考えていない理由は、以下のようなものです。

・私たち親が私立の出身ではないので、私立小学校にコネがない

・国立小学校は抽選があるので、運の要素がけっこう大きいのが気になる
(抽選→試験→抽選と、抽選が2回ある学校もあるようです)

・運よく入学できても、他の家庭と生活レベルが違ってきつそう

・兄弟が同じ学校に入れないと面倒

・子どもへの負担が大きそう

・落ちた時に子どもにとって人生初の大きな挫折になるのが心配

・通学時間の関係で、受けられない学校もある

このように小学校受験に対して良いイメージを持っていなかったのですが、ママ友から話を聞いたり、本を読んだりして、小学校受験に対するイメージが変わってきました。

ママ友が小学校受験させる理由

私の仲の良いママ友にもお子さんに小学校受験させる人がちらほらいます。

その理由は以下のようなものです。

・受験して入る小学校は先生、生徒ともに意識が高い

・自分も小学校受験を経験して良かったと思っているので、子どもにもそうしてやりたい

・国立小学校狙い。国立なら私立ほど受験対策が要らないし、親の面接もない

小学校受験本を読んでみました

小学校受験の心構えなどを書いた本『慶應幼稚舎・早実初等部・筑波小学校に合格する子育て』を読んでみました。

著者は小学校受験対策塾の理事長の男性です。男同士の話として、パパ向け袋とじページもある、ユニークな本です。

有名小学校に受かる子どもを育てたい親向けの心構えや、受験テクニックなどが満載です。

また、具体的なエピソード(面接の際スリッパを忘れて慌てて買いに走った親御さんの話とか、子どもを忘れて受験会場に行った親御さんの話など)も面白かったです。人ごとではないですね(汗)

この本に教えてもらった、小学校受験の基礎知識

・小学校のタイプは選考時に重視する要素で大きく2つに分けられる。
テストの成績を重視する「ペーパー重視校」と、面接や試験場での子どもの様子を重視する「行動観察重視校」である。

ペーパー重視校…暁星(男子校)、雙葉(女子校)、白百合(女子校)、成蹊(共学)
行動観察重視校…慶應幼稚舎(共学)、早実初等部(共学)など

・受験に本格的に取り組むのは幼稚園年中の11月からがいい。

・入試は年長の秋から冬にかけて。
埼玉と神奈川の私立小の入試は10月に実施される。
東京都内の私立小の入試は11月1日スタート。国立小の入試は11月下旬

・生まれ月でグループを分ける学校もあるので、早生まれでも気にしなくていい。

・有名校でもそれほど縁故合格ばかりでなく、縁故者が3分の1、兄弟がいる子を3分の1、実力で3分の1程度を取っているようだ。
(有名校でも縁故合格者ばかりでは活力がなくなるため)

この本に教えてもらった、子育てのコツ

・子どもを「乗せ上手」な母親が良い。子どもが何かに興味を示したら、そこを逃さず声をかけ行動する
たまには演技もしつつ、上手く子どもを知的世界に誘導する

・ひらがなが読めるようになったら、漢字混じりの本は全てルビを振ってあげて読ませる

・叱るのは、「悪いと知っているのに悪いことをした時」
勉強などが理解できないでいる時は、叱らずに教える。子どもを叱る代わりに、親が「どう教えれば子どもは理解できるのか考える」のが大切。

・子どもの精神年齢が幼いと感じたら、どんどんお手伝いをさせて役に立っているという自信を持たせる
その自信が精神年齢を高める

・事前に見通しを立てることを教える。例:「今日は〇〇するけど、どんなことに気を付けたらいいと思う?」と尋ねるなど

・大人同士が会話している時、話に割り込まず大人しく待つことを教える

・親は子どもの弱点補強に目が行きがちだが、長所を伸ばす指導が9割、短所の矯正は1割くらいにするといい。

この本に教えてもらった、小学校受験のテクニック

・ペーパーで苦手な問題ばかりやらせていると子どもが疲れ切ってしまう。得意分野の問題を7割、苦手分野を3割くらいがちょうど良いバランス。

・子どものやっているお手伝いを3つ、好きな室内遊びを3つ、屋外遊びを3つ、お友達の名前を5人位はすらすら言えるようにしておく

・学校によって求められる生徒像や家庭の教育方針が違う。なので事前によく研究して、すり合わせるのが大事。
根幹は同じかもしれないが、学校ごとに子どものアピールポイントや、選ぶエピソードなどを変えていく。

・願書は家庭と学校を結びつける最初で最後のツール。
願書は2部用意(書き損じた時のため)。ボールペンの色指定に注意。スペースは隙間なく埋め、具体例を盛り込む。
出来上がった願書はコピーして、それを基に面接対策をする。

・試験開始前の「子どもの姿勢」も見られることがある。背筋が伸びていて、よそ見していないことが大事。

・子どもの上履きはジャストサイズを選ぶ。面接中に脱げるトラブルがけっこうある

・カトリック女子校受験時の服装は、野暮ったいくらいでちょうどいい

・親がその学校の教育方針をよく理解し、入学に情熱を持っていることと謙虚さが大事。滑り止めとばれると不合格になる。

・実体験の豊富さ、表現の豊かさ、とっさの判断力、その場で工夫する力などが見られている。

私の感想

小学校受験対策として習う事は、それ専門のテクニックと思っていたのですが、この本では生活体験や、社会性を育てるのも大事と書いてあり、それなら不合格になっても無駄にならないなと思いました。

また、小学校には合格できた子が集まるので、努力をポジティブに評価する子が集まり、良い雰囲気になると書かれており、低学年のうちは確かにそうかもと思いました。(高学年になると落ちこぼれる子も出てきて、そう上手く行かないと思いますが)

この本を読んでいて、小学校受験って以下のような点で、就職活動にけっこう似ているなと思いました。

・願書が重要

・説明会(合同説明会)がある

・能力が高いから受かるわけではなく、志望先との相性(マッチング)も大切

・ペーパーテストもあるけど、面接での印象が合否を左右する

・本命だけ受けてもなかなか受からない(たとえ本命に十分合格する実力があっても、滑り止めで練習するのが大事)

小学校受験を経験しておくと、お子さんが就活の際にアドバイスするのにも役立つかもですね。(だいぶ先ですが…)