子どものテストデビューはいつがいい?
個人的には、子どものテストデビューは中学受験をするなら小学校3年生くらい、しないならそれ以降でも十分だと思います。
しかし、私の周囲には教育熱心な人が多いので、幼稚園の年中~年長くらいでテストデビューしているケースが多いです。
幼稚園児がどんなテストを受けているかというと、
・漢検や英検や数検の一番下の級
・中学受験塾の幼稚園児向けテスト
・小学校受験する子はその模擬試験
などです。
幼児がテストを受ける際にネックになるのは学力自体よりも
「テスト時間の間じっと座っていられるか」
「その時間親と離れ、慣れない環境に身を置いても大丈夫か」
という点が大事なので、そこをクリアできそうなら検討してもいいのではないでしょうか。
親と離れられなくてテスト会場で号泣している子もまれにいます。
不安であればお友達と一緒に受けたり、最初のテストは自宅受験できるものにしてもいいかもしれません。
子どもが初めてテストを受ける前に教えておくといいこと
初めてテストを受ける子はテストに対する常識が全くありません。
なので、以下のようなことを教えておいてあげると安心です。
・指示があるまで問題用紙には触らない
(悪気なくめくってしまう子が多いです)
・問題文にも書き込んでいい
「問題用紙にも書き込んでいいんだよ」と教えるのは、意外と重要です。
大人には常識ですが、テストに慣れていない子どもは問題用紙を汚していいか分からず、メモや計算式などを書けなくて正解できなかったというケースがよくあるようです。特に、問題用紙と解答用紙が別々の冊子になっている場合に、問題用紙は汚してはいけないと思う子がいるようです。
・他の子の答えを見てはダメ
・テスト中はしゃべってはいけない
・試験が終わるまで、暇でもキョロキョロしてはいけない
(隣を見たり、後ろを振り向いたりしてはいけないと教えてあげてください)
・消しゴムを落としたり、トイレに行きたい時などは静かに手を挙げて先生に小さな声で伝える
その他困ったことがあれば、静かに手を挙げて小さな声で先生に聞く。ただし、テストの答えに関わる質問はしてはいけないと教えてあげてください。
・検定などでは解答用紙に氏名や生年月日などを記入します。自分でできるように練習してもいいですが、小さい子も受ける検定では親が代筆可能なことが多いです。
例えば、算数検定や漢字検定の下の方の級では付き添いの親が書いていることが多いです。
テストの持ち物
・鉛筆2~3本以上
(シャープペンシルを好むお子さんはそれを使ってもいいですが、基本は鉛筆です)
・消しゴム2個以上
プラス エアイン 試験用消しゴム 文字なしタイプ 2個入り 36-563
鉛筆や消しゴムはできるだけシンプルな文字なしタイプがおすすめです
(ロゴが入っていても何か言われるわけではないですが)
・その他指定されたもの
※会場によっては上履きが必要になることがあります
※時計が読めるお子さんなら腕時計もあると安心です
※会場が熱かったり寒かったりした時のために、服装はカーディガンなど調節できるものにしておくとよいです。
テストデビューにおすすめの検定・テスト
数検
算数検定は賞状がかっこいいのでおすすめです。
一番簡単な「かず・かたち検定」は、自宅受検できるので、初めてのテストにいいかもしれません。
小学生が漢検や英検を受けたって話をよく聞くけど、個人的には算数検定もおすすめ。
<算数検定のココがイイ!>
・合格証がかっこいい!
(なんか英文も書いてある)・不合格の場合「未来期待証」なるものがもらえる
・そんなに難しくない
(11級からあり、小1の内容が分かれば受けられる) pic.twitter.com/uluVrOS3tt— 英才教育ママの端くれ (@eisai_kyouiku) February 24, 2018
漢検
漢字検定は役に立つので受けている子が多いです。
漢検は普段通っている公文式の教室などでも受けることもできます(全ての教室で受けられるわけではないですが)
公文など準会場で受けた場合、早めに退出できたり、出来栄えを先生が親に早めに教えてくれたり多少融通を効かせてくれることがあります。
英検
英語に力を入れている家庭なら英検もおすすめです。
英検Jr.という児童向けの英検にはグレードが3段階(BRONZE、SILVER、GOLD)あります。
下の方の級では主にリスニング力を測るテストになっていますので、読み書きはできなくても大丈夫です。
某バイリンガル幼稚園では土曜日に幼稚園で英検を受けることができるそうです。
英検を会場で受ける方は、↓のページもチェックしてみてください。
英検デビューできるかな?チェックシート
全国統一小学生テスト
全国統一小学生テストは中学受験塾、四谷大塚の実施している小学生向けのテストです。年2回実施されています。受験は無料です。
小学生以上の成績優秀者には賞状がもらえます。小3以上は決勝大会があり、入賞者には記念品がもらえます。
特に、4年生の6月の成績優秀者には海外旅行(アイビーリーグ視察)という豪華な賞品があります。
このテストは年長さんから受けることできます。問題はオーソドックスで、学年を越えた内容は出題されませんし難易度も高すぎません
(年長は文字が読めない前提なので、問題文も読み上げられます)
事前に対策授業なども受けることができるので、テストデビューにとてもおすすめです。
※全国統一小学生テストは早稲田アカデミーでも受けることができます
※このテスト、小学生は飛び級受験も公式に認められています。今の学年のテストでは簡単と感じるようであれば1学年上で申し込んでもいいかもしれません。
早稲田アカデミーのチャレンジテスト
チャレンジテストは中学受験塾、早稲田アカデミーの実施している低学年向けテストです。年4回実施されています。受験は無料です。
難易度の高い問題も出るテストなので、発達の早いお子さんにおすすめです。
参加賞としてグッズ、小学生以上の成績優秀者にはメダルや特待認定(早稲田アカデミーの授業料が全額もしくは半額程度免除)などがもらえます。
このテストは年長さんから受けることできます。幼児向けテストは問題文は読み上げてくれることが多いですが、このテストは自分で文章を読みます。
テストと同じ日に簡単な解説授業も受けることができます。
早稲アカの小1と小2向けテスト「キッズチャレンジテスト」
6月13日の土曜日14時〜15時半実施今日受付が始まったらしい
無料のテストだけど、解説授業もあってお得。さらに成績が良いとメダルももらえるし、特待(授業料免除)の案内もあるよ!
今後の情勢によっては中止もありえるのでその点ご注意 pic.twitter.com/WFHF3WhSgQ
— 英才教育ママの端くれ (@eisai_kyouiku) May 11, 2020
↑こちらは2020年の情報です。
他には我が家は受けたことがないのですが、日能研の全国テストなども受験者が多くておすすめです。
初めてのテストから良い成績を取る方法
テストは対策が肝心です。可能なら過去問を手に入れて、本番と近い形できちんと時間を計ってお子さんに解いてもらってください。
塾のやっている全国テストは過去問が公式には発売されていませんが、メルカリなどで過去問を手に入れることができます。
特に解答の仕方(記述なのか、記号を選ぶのか)は重要なのでチェックしてください。マークシートならそれに適した鉛筆、消しゴムなどの製品もあります。
問題冊子の形もチェックしておくのがおすすめです。幼児向けのテストは「問題用紙と解答用紙が同じ冊子」になっていることが多いです。学年が上がると「問題用紙と解答用紙が別々の冊子」になるのでそれだけで子どもにとっての難易度がアップします。
可能であれば、消去法のやり方、時間配分(分からない問題にこだわらず飛ばすのが大事)、見直しなどテストのテクニックについても教えてあげると良い点が取りやすくなると思います。
さらに細かいアドバイスをすると、早稲田アカデミーのチャレンジテストのようにハイレベルなテストでは「国語はざっと素材文を読んでその記憶で解くのはなく、文の中に答えの根拠を見つけに行く」「算数の複雑な問題は図に書いて考える」「短い制限時間内に解く」ということが大事になります。
また、幼児は筆圧が足りないことが多いです。字が汚い、疲れやすいようであれば鉛筆の持ち方や姿勢などもチェックしてあげてください。
良い結果でなくても落ち込まないでください!
低学年向けの上記のような全国テストは教育熱心な家庭しか受けさせないので、受けている子のレベルがけっこう高いです。なので良い成績が取れなかったとしても気にしないでください。
また、テストは基本的には慣れればなれるほど良い点が取れるようになるものなので、小1~小2の全国テストは小学校受験をした私立小、国立小の子たちが上位に来ていることが多いです。テスト慣れしていないお子さんは無事に最後まで受けただけでも素晴らしいと思います。ぜひ結果に関わらず褒めてあげてください。
テストに良い印象を持たせる方法
うちでは子どもがテストを受けた後は毎回ファミレスに行って、好きな料理とデザートを食べさせています。
なので子どもたちは今のところテストに悪いイメージを持ってないようです。
コロナ禍で外食を控えておられる方もいると思いますが、帰りに駄菓子屋に寄り道するなど何でもいいので、テスト受けて良かった!と思えるちょっとしたご褒美があるといいかもしれませんね。
小さい子のやる気を出すのに効果的な声掛け
「今始めれば早く終わるよ」
「一緒に音読をやろう!」
「競争しよう!」
「何時から始める?」
「ここまで終わったら教えて」
「(間違いが多くても)この問題はちゃんとできてるね。じゃあこっちの問題はやり直してみよう」