見てると歴史が好きになる番組!戦国鍋&戦国炒飯TV

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『戦国鍋TV』『戦国炒飯TV』というテレビ番組を知っていますか?歴史をネタにしたバラエティ番組です。

戦国鍋TVは2010年~2012年に放送され、その完成度の高さから伝説的な番組となっていました(私も当時たまにですが見ていました)

その後継番組の『戦国炒飯TV』が今年2020年の8月から始まって、現在も放送中です。
うちでは子どもたちと毎週楽しみに見ています。

子どもを歴史好きにしたいならおすすめな番組です。特に、イケメンのお兄さんたちがたくさん出てくるので女の子を歴女にする番組だと思います。

この番組のおすすめポイント

スタッフのレベルが高い!

構成作家さん、作詞家さん、作曲家さん、俳優さん、振付師さん、イラストレーターさん、衣装さん、カメラマンさんなどスタッフさん全員がクオリティの高い仕事をされていると思います。

YouTube版でホワイトボードに描かれているニイルセンさんのイラストもぜひ見てください。

歌がとにかく良い!

一番人気のコーナーは「ミュージックトゥナイト」という歴史人物がアーティストとしてオリジナルソングを披露するコーナーです。

歌はこの番組内だけのネタ曲ですが、歌詞もメロディも振付も衣装も完成度が高いです。

この番組内の全部の曲を同じ作詞家さん作曲家さん(作詞 安部裕之さん 作曲 奥村愛子さん)が担当しているらしいのですが、歴史を踏まえつつ有名曲をパロった歌をこれだけ種類豊富に作れるなんてすごいですよね。

番組では放送されない(YouTubeでしか見られない)「ミュージックトゥナイト TIGER」というコーナーもおすすめです。

個人的には「King Gnu」のパクリのKing能(笑)が好きです。
能を大成した観阿弥・世阿弥親子について学べます。

戦国鍋ファンの間で一番の人気曲は、織田信長と蘭丸の関係を歌った『敦盛2011』だと思います。BL要素があり、熱狂的なファンがいます。
ここにリンクは貼りませんが、気になる方は探してみてください。

イケメンがたくさん見られる

歴史人物を演じているのは元特撮ヒーロー、若手舞台俳優さんなどが多いです。

実力派俳優さんが多いので、放送当時はそれほど有名でなくても後に有名になる人もたくさん出ています。

2.5次元俳優として絶大な人気を誇る鈴木拡樹さん、『半分、青い。』で注目された間宮祥太朗さんなども戦国鍋TVに出ていました。

1人の俳優さんがいろいろな歴史人物を演じているケースもあるので、どう演じ分けているのかを見るのも楽しいです。
戦国鍋の村井良大さんは俺様キャラ(信長)から卑屈キャラ(島原の乱の一員)まで幅広く演じていて演技力や歌唱力がすごいなと思います。

歴史人物のキャラ化が上手く、歴史人物をリアルに感じられる

番組内では歴史人物が現代に現れます。
歌手としてユニットを組んで歌番組に出演したり、ひな壇芸人になったり、キャバクラで自分の人生を語ったりします。

歴史人物本人のキャラの味付けもかなり濃くて、例えば武田勝頼は自分のことを「おいら」と言い、今川氏真は語尾が「~ですぞ!」だったりします。

あり得ない設定だったり無理があったりするのですが、俳優さんたちの演技力のおかげでわりとすんなり受け入れられます。

歴史関係の雑学が増える

この番組を見ていると、歴史関係の雑学が増えて歴史好きになると思います(それが歴史の成績アップにつながるかは不明ですが)

この番組で一番勉強になるコンテンツはおそらく戦国鍋TVの『bakufuって統べろう』という曲です。

徳川15代将軍の名前と、その将軍に関する歴史用語が覚えられるようになっています。

他にも、戦国時代だけではなくて色々な時代の歴史項目が少しだけ覚えられます。

細かいところにこだわりを感じる

歴史については色々な解釈がある物が多いですが、きちんと勉強して誠実に作られていると思います。

スタッフの方によほどの歴史好きがいらっしゃるんだと思います。

浅井三姉妹を「あざい」、斎藤道三を「どうさん」とよんでいるなど細かいところがちゃんとしているなと思います。
(にわかの人が作ったらあさいとかどうざんなどと間違えそうですよね)

番組内ユニットも設定からよく作り込まれています。

歌詞も史実を元にしていたり、アーティストのスタジオでのトークもプチ歴史解説などがあってとても勉強になります。

笑いのセンスが良い

番組全体に「じわじわくる笑いの要素」がふんだんに盛り込まれています。

各コーナーは有名なテレビ番組を元にしていることが多いので、テレビネタ×歴史ネタでより楽しめます(ネタ元に怒られないのか心配です)
歌も有名アーティストのパロディなので元ネタと比較する楽しさがあります。

歌詞は全体的にはシリアスでも突然面白いフレーズが入っていたりします。振付もたまにコミカルです。

例:武田信玄と上杉謙信のユニット、「信プレックス」の『シンゲンケンシン』の歌詞「俺たちはズッ友」「塩も届けてくれる まるでアマゾンのごとし」

この番組の微妙なところ

何が史実で何がネタか分からない

有名な曲や番組をパロっているので見ていて面白いのですが、番組内のネタがどっち由来なのか(史実なのか、単なるお笑いネタなのか)分からないことがあります。

ネタ元や意味が分からないものもある

昔のアイドルなどをネタ元にしていることもあるのですが、若い世代には意味が分からないことも多々あります。
あまりテレビを見ない人や子どもにはより分からないと思います。

歌詞の意味もよく分からないことがあります。

天草四郎と島原DE乱れ隊の『シマバラン伝説』で「あごのラインだって直してやる」というフレーズがあるのですが、調べても意味がよく分かりませんでした。

あご=トビウオ説が有力のようですが、そんな史実があったのか不明です。

軽く大人向けのネタがある

あまり下品にならないように抑えられてはいますが、武将と小姓の同性愛のような関係に関する話や大奥の話、「一番エロい将軍は誰?」のような大人向けトークもあります。

ライトに描写されているけれど、戦国時代を扱っているだけに殺す殺される、打ち取った首をどうこう、と言った残酷なネタもあります。

でも全体的には戦国時代を扱いつつもライトな感じに仕上がってるので子どもに見せてもセーフだと思います。

戦国鍋TV&戦国炒飯TVはどこで見られる?

放送局、放送時間は以下のリストにあります。
https://sengokuchahantv.com/onair/

戦国炒飯のコンテンツはYouTubeでも見られます。

戦国鍋時代のコンテンツも一部YouTubeでも見られますが、公式ではないのでDVDを買うのがおすすめです。


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