我が家と公文
うちの第一子を来年度から公文の教室に通わせようかと考えています。
そこで先日近くの教室で話を聞いてきました。
ちなみにうちの夫婦の公文に対するスタンスは
旦那:小学生の頃少しだけ通ってやめた。やり方は分かってるのに少しミスしたら同じところを繰り返させられるのが嫌だった。でも自分の子どもには合うかもしれないので一応やらせてみたい。
私:通ったこともないし、良く知らない。でも親になって、一般販売されている公文の教材(NEW たんぐらむなど)を使ってみたら結構良かったので公文が気になってきた。
という感じです。
初心者でもこれを読めば公文が分かる!Q&A
そもそも公文式とは何?
公文式とは、教室に通い、そこで公文オリジナルプリントを解く学習法です。プリントは少しずつレベルが上がるようになっていて、現在取り組んでいるプリントがほぼ完璧になったら次のレベルに進みます。
公文公(くもん とおる)という高校の数学教師の方が考案した学習法だそうで、現在では世界に広がっていて、現在世界の49の国と地域に公文式の教室があるらしいです。
教科は国数英が基本で、1教科からできます。書写(書道)やフランス語やドイツ語もあります。
学習内容は受験の範囲とは異なります。なので、中学受験をする子は小学校低学年で公文をやめ、そこからは受験の塾に通うことが多いようです。
週2回教室に通いますが、教室ではみんなが自習しているような感じです。
丸付けは先生にしてもらい、適宜ヒントや解き方などの指導も受けますが、基本的には自分の力でプリントに取り組むので自立心が養われるらしいです。
(百点が取れても時間内にできないとやり直しになることがあるそうです。それは、公文が「学力は時間で測れる」と考えているからだそうです。)
「プリントをやって直して次のレベルのプリントに進む」を繰り返し、小学生でも高校レベルの数学などができるようになるそうです。
公文は週何回?
公文は週に2回です。何教科でも週に2回です。それ以外の通い方は、基本的にはできません。曜日は教室によって月・木だったり火・金だったりと違います。
週に2回もあって自分で曜日を選べないので、他の習い事との調整がけっこう大変です。
ちなみに、それ以外の通い方は「基本的にはできない」というのは、教室に行くのを週1回にしているお子さんもたまにいるからです。
学習習慣がちゃんと身についている子で、他の習い事との兼ね合いなどで週2回通うのは難しい場合、週1回にできないか先生に交渉してみてください。
週1回にする分、家庭で親が丸付けなどのフォローをしないとなかなか先に進めないようです。
公文は1回何分?
毎回の教室滞在はプリントが規定枚数終わるまでなので、教室滞在時間は子どもによって違います。
始めたばかりの子は1教科10分以内と短かったり、難しい問題をやっている小学校高学年の子だと2時間くらいかかったりもするそうです。教科数が多くなればその分滞在時間が長くなります。
親はお迎え時間が読めないので、子どもから連絡を受けてから行きます。教室で電話を貸してくれます。(ワン切りなら無料、携帯にかけて話すなら1回50円など決まっている)
以前は電話をもらってから迎えに行っていましたが、終了メール(親のスマホに届く)が導入されてからは楽になりました。
公文と他の習い事は両立できる?
公文が週に2回なので、その他の曜日に他の習い事を入れることは可能です。
同じ日に別の習い事とはしごすることも不可能ではないですが、公文を習わせている先輩ママによると、公文でかなり頭が疲れるので、その後にピアノなどをやらせると全然集中できないらしいです。
公文から帰ってくる時間も読めないので、公文の後に習い事をするのは結構厳しいようです。
もしやるなら、公文の前にスイミングに行き、ちょっと疲れてはいるけど気持ちを切り替えて公文って感じでしょうか。
公文以外にやらせる習い事の数は、公文の先生によると「芸術系1つ、運動系1つくらいまでがいい」そうです。
例えば「公文とピアノとスイミング」などがよくあるパターンだと思われます。
公文は親も大変?
公文では毎回宿題(次回行くまでに平日は毎日やるという前提の量)が出ます。
その宿題がちゃんと終わるように監督しないといけないので、親はその点では大変だと思います。
※宿題は、公文に行く直前にやると頭が疲れて教室で深く考えられなくなるので、教室に行く前日までに終わらせます。
ちなみに、公文をやっているとコツコツできる子になるので、毎日練習しないといけない他の習い事(ピアノなど)にも良い影響があるそうですよ。
体調不良やスケジュールの問題で宿題ができなかった場合、できなかった理由を親がメモに書いて提出します。
宿題は親が教えるの?
親は宿題を含め公文の内容に関しては、全く教える必要はありません。むしろ、口を出さないように求められます。
公文独自の解き方があるので、親が教えてその解き方の癖をつけない方がいいそうです。
公文独自の解き方とは、例えば「ひっ算の繰り上がりのメモは書かない、できる子は左から解く」ようなものです。
宿題はできるようになった範囲についてもらってくるそうなので、自分でできるはずだそうです。
公文では、子どもが自分で解き方を思いつくことも大事にしているので、内容を先取りして教えることもしないで欲しいと言われます。
例えば、通分などの概念は最初から親が教えるのではなく、公文のプリントを通して子どもが自分でじっくり考えてその原理に気付いて欲しいそうです。
公文にはお得な体験時期がある?
公文の教室を見学したり先生に話を聞くだけならいつでもできます。
しかし、急いでいないなら「無料体験期間」というのが年に3回(2月・5月・11月)実施されるので、その時に行くのがお得です。
この無料体験時期は、実力診断テストに加え、期間中4回教室に通うことことができるとかなり太っ腹です。
公文は高い?
月謝は1教科7020円です。(東京・神奈川は7560円)結構高いですけど、入会金が要らなかったり、週2回通ったり、先生が面談など親のフォローもしてくれることを考えば、まあそんなものかもしれませんね。
英語に通うなら、初回だけEペンシルという教材を6480円(税込)で購入する必要があります。
0歳から通えるBaby Kumon(ベビー公文)というのもあるんですが、そちらの月謝は2160円で、教材費も含まれています。
安いですよね。教室に通うのは月1回だけのゆるいもので、次世代の生徒獲得目的の宣伝的なもので、採算は考えてないのかもしれませんね。
公文の人気教科は何?
一番人気は多分算数です。公文さんも元々数学教師ですし、算数は公文の出発点という感じです。
私が話を聞いた先生は、「全ての勉強の基礎になる読解力がつく」ということで国語も必須ですよと押していました。
ということで、国数で通うのが一般的です。最近は英語も時代を反映して人気らしいです。
書写(書道)も、字がきれいになるだけでなく書き順や新しい漢字などが学べると結構人気らしいです。
自分でプリントを解くなら先生は誰でもいいの?
公文式は基本自学自習なので先生は誰でもいいかというとそうではありません。
プリントの進ませ方や子どもが自分で理解できないときのヒントの出し方・教え方などが大事で、公文で子どもが伸びるかどうかは先生の影響が大きいそうです。
やる気のない先生の教室だと、なかなか先のプリントに進まないこともあるそうです。
なので、近くに教室があってもわざわざ遠くの教室に通っている人もいます。
公文は英才教育ママに人気?
公文のプリントの難易度は個人に合わせるので、学年とは関係ありません。できる子、やる気のある子ならどんどん進みます。
普通の幼児教室はできる子でも飛び級はできませんすが、公文はむしろ学年より進むことが推奨されている感じです。
この点で早期教育(英才教育)をさせたい親と相性が良いと思われます。
なので、灘や開成などのような有名私立一貫校には公文式の経験者が多数いるみたいです。
説明を聞いた後の公文に関する我が家の考えの変化
うちの近くの教室は先生がベテランでとても熱意のある方だったので、公文式に対する印象が良くなりました。
このやり方についていけば、高い基礎学力が身につきそうですし、親の私達以外で子どもの学力の成長を見守ってくれる人がいるのはとても心強いと思いました。
ただ、うちは今まで勉強というものはキャラクターの教材や、デジタル学習などで楽しくやらせてきたので、やっぱり公文式はそんなに楽しい勉強法じゃないなという印象を持ちました。
一言でぶっちゃけていえば、「公文の教室って楽しく通えるのかなあ?」ってことです。
お子さんにこのやり方が合えば、本人がその中にある種の楽しさやゲーム性を見い出すと思いますが、合わないとすごく苦痛だと思います。
一応、公文もご褒美は用意していて、3学年以上上のレベルのプリントをやっているような成績優秀者にはトロフィーがもらえたり、パーティーに招待するなどやっているようです。
うちの子に合うかどうか分かりませんが、取り敢えずは国数で始めてみたいと思います。