恋愛にも子育てにも役立つ心理学!
私は昔からけっこう心理学が好きで、関連本を読んだり、大学で授業を取ったりしてきました。
その当時心理学に興味があったのは主に恋愛に生かすためだったんですが、今はその知識が子育てに役立っています。
例えば、私は子どもが勉強を頑張ったら大げさに褒めてすぐにおやつを与えるんですが、これは心理学で有名な「つり橋効果」や「パブロフの犬」を参考にしています。
つまり、「勉強」と「褒められたりおやつを食べた快楽」を結び付けて、「勉強=楽しい」と思ってくれたらいいなという考えからです。
私は素人なので学説の解釈や応用方法に間違いがあるかもですが、今のところ、けっこう成果が出ています。
つり橋効果=つり橋のようなところで年頃の異性が出会うと恐怖心から来るドキドキを恋愛感情のドキドキと混同しやすいこと。
パブロフの犬=犬にエサを与える際に毎回ベルを鳴らすと、ベルの音を聞いただけでよだれが出るようになること。パブロフはその実験をした学者の名前。
最近読んだ心理学の本
最近私が読んだ心理学の本は「シロクマのことだけは考えるな!―人生が急にオモシロくなる心理術 (新潮文庫)」です。『ホンマでっか!?TV』などに出演されていて有名な先生なのでご存知の方も多いかと思います。
ちなみにタイトルの由来になっているのは記憶心理学の実験です。
シロクマの映像を見せられた被験者の中で「シロクマのことは考えるな」と言われたグループが、1年後、「覚えておくように」あるいは「覚えていても覚えていなくてもいい」と言われたグループよりも克明にシロクマのことを覚えていたというものです。
この実験から分かるのは、人は忘れたいことを考えまいとするとなかなか忘れられないので、むしろ気が済むまで考えた方が良いということだそうです。
シロクマの本から人生や子育てに役立つ心理学のエッセンスをご紹介
※以下は本文そのままの引用ではなく私の言葉で書いています。なので解釈が歪んでいるところがあるかもしれません。興味のある方は本の方を読んでみてください。
また、以下は全ての人に当てはまることではありません。あくまでそういった実験結果があり、そうやれば上手く行くかもしれないという参考程度にしてください。
(他の実験で別の結果が出ていたり、今後の研究でこの結果が覆されたりする可能性も十分にあるので、過信はNGかも…)
緊張や怒りのコントロール方法
緊張してパニックになってしまった時はそれを無理に抑え込もうとするのではなく、パニックを認めつつ上手く付き合う方がいい。
苦しみをむしろ堪能するような心意気で。
声に出して自分のアガっている様子を詳しく実況中継してみるのがおすすめ。これは激しい怒りを感じた時に自分を落ち着かせるためにも使える。
管理人の感想:子育て中は激しい怒りに襲われる機会がけっこうあるので(笑)、これは参考にしたいですね。
勉強はできるけど仕事ができない理由
人を観察してやり方を学ぶ「モデリング」が上手い人間は、仕事ができると評価されやすい。
(セールストークやプレゼンなどが上手い)
これは学業の能力とは関係がないので、「勉強はできるけど仕事では使えない」という人がいるのは当たり前。
第一子は自分の力でコツコツ頑張る人が多く、学業の成績は良いがモデリングは苦手な人が多い。
末っ子はモデリングが上手く、社長として成功する者も多い。
管理人の感想:第一子も年長のいとこなどと交流させるとモデリングを学ぶ機会が増えていいかもしれませんね。
教育にムチは逆効果?
マウスを使った「正しい道を選ばせる」実験を以下の3つの条件で行うと
A:正しい道にはエサ、間違った道には電気ショック(アメとムチ)
B:正しい道には何もなし、間違った道には電気ショック(ムチのみ)
C:正しい道にはエサ、間違った道には何もなし(アメのみ)
一番パフォーマンスの高かったのは、Cであった。
このことから、教育には「アメとムチ」ではなく「アメとムシ(つまり罰はなくアメだけ)」が効果的と分かる。
ただし、深い愛情を示しつつ、成長のヒントを与えながらであれば「叱る」というやり方を取ってもいい。
管理人の感想:よく「褒められて伸びるタイプ」とか「叱られて伸びるタイプ」とか言いますが、叱られて伸びるタイプはいないってことですかね。褒めてばかりいると慢心するってことはないんでしょうかね。
まあ私も褒めてたくさんご褒美をあげて育てたいタイプなので、基本的には賛成です。
夢中にさせるコツは気まぐれさ?
人を夢中にさせるのは「気まぐれさ」5回に1回くらいの割合で手に入らないようにするのが一番効果的。
これは人間が持つ、「全てを自分でコントロールしたいという欲求」を逆手に取ったもので「間欠強化」と呼ばれるらしいです。
通勤電車でいつも会う人がたまにいないと気になって恋が生まれるというのもそのせいらしいです。
管理人の感想:これを教育に応用すると、毎回褒めたりご褒美をあげないでたまには「アメなし」にするってことですよね。
毎回褒めてあげないと信頼関係が崩れる気もしますが、それより間欠強化の効果の方が強いんですかね。
話し合いをまとめるコツ
・話し合いの際、向かい合って座ると、視線がぶつかるため対抗心が芽生え、相手の話に反論したくなる
・隣に座ると、相手の表情が見えなくて話に集中でき、素直に意見が聞けるため、相手の話に同調したくなる
発見した学者さんの名前を取って、スティンガー効果というそうです。
ちなみに、相談に乗る時は目線を合わすことも外すこともできる斜めの位置に(自分と相手の間に机の角が来るように)座るのが理想的だそうです。
管理人の感想:夫婦喧嘩後の話し合いでは、いつも正面に座っていましたが、今度から横に座ってみます(笑)