熱心にやらなくても、5歳児がそれなりに英語を話せる秘訣

読者の方から、以下のような趣旨のメールをいただきました。

ブログを読んだところ、俗に言う「英語育児」ほど熱心に取り組んでる様子が見られないのですが、どうやってお子さんに英語力を身につけさせたのですか?

「英語育児」業界では、「絵本の読み聞かせ、かけ流し、英語ビデオが必須。語りかけはできたら好ましい。集団での英語イベントや週一英会話教室はムダ。ある程度大きくなったら週2、3回のオンライン英会話」というのがだいたいのやることな気がしているのですが。

このご質問を読んで、「確かに、最近全然英語に取り組んでいなかったな」と反省しました。
おっしゃっている「英語育児業界でやるといいと言われていること」にはおおむね賛成です。日本人だけどバイリンガルのお子さんを育てている友人は、大体そんな感じです。

一番英語育児を熱心にやっている友人は、「家庭で英語での語りかけができるなら、それが最強!」と言っていました。

集団での英語イベントや週一英会話教室はムダではないと思いますが、それだけに頼っていたのではなかなか効果が出ないかもしれません。家庭での取り組みと併用するならいいと思います。

↓以下で、いただいた具体的な質問にお答えします。

質問1:英語は毎日何をどれぐらいやっていますか?

自宅では普段はほとんど英語には取り組んでいません。
公文の宿題やタブレット学習のチャレンジタッチなど、「期限のあるもの」を優先すると、なかなか英語まで手が回らないんですよね。
でも、改めて考えてみたら、少しずついろんなことをやっているかもしれません。

<自宅で普段やっていること>

・日本語のDVDと同じ感覚で、その時々で好きな英語のDVDやテレビ番組を見せています。

以前はわざわざ英語教材のDVDや海外のDVDを購入していたのですが、今はNHK教育の英語番組が無料かつ定期的に新しい物が配信されて飽きないので、NHKばかりです。

これまでにはまったのは『えいごであそぼ』や『プレキソ英語』などです。

今見ているのは『エイゴビート!』です。(見せるのは週に2回くらい)
10分と短いのですが、モデルの栗原類さんやお笑い芸人のゆりやんレトリィバァさんなどが出てくる楽しい番組です。

番組の中では良く使う英文を、単語を変えて繰り返し聞かせてくれます。ビートというだけあって、リズムに乗せているのが良いです。
途中で日本語が混じること、ネイティブでない出演者がいることが気にならなければおすすめですよ!

・私が英語を話したい時や、下の子に内緒話をする時などに英語で話しかけることがあります。
私が英語で話しかけたら、子どもも英語で返事してくれます。

上の子には「英語で話す時は練習のために、いつもできるだけ長い文を話すようにしてみて」と言っています。
なので、”What do you want…?” と聞いた時には、単語で返事するのではなく、”I want…”答えてくれます。

日本語も「日常会話を長文にして文法を正確に話す」のが学力向上につながるらしいので、英語もそうしています。

また、”Why…?”と聞いた時は、”Because…”と答えるといいよなどと教えています。
こういった直接的な指導は、早期英語教育としては邪道かもしれません。
ただ、自分でそれに気付くくらい大量の英語を聞かせる時間はないのでそうしています。

・親子で英語の歌を口ずさんでいます。
ハロウィンソングや、クリスマスソング、テンションの上がる”BINGO”など
ジングルベルの歌は「鈴が鳴る~」と日本語でも歌うし、「Jingle all the way~」と英語でも歌います。
“Itsy Bitsy Spider”などを手遊びつきでやることもあります。

<幼稚園での取り組み>

うちの子の通っている幼稚園ではほぼ毎日短時間ですが、英単語を暗唱する時間があります。英単語と日本語を交互に言っていくらしいです。「dragonfly、とんぼ!」みたいな感じです。
日本語訳を学ぶのは母国語のように英語を学ばせたい人には不評らしいですが、これのおかげで英単語力が維持されている気がします。

・同じ幼稚園に、アメリカから日本に来たばかりのお子さんがいるので、困っていたら英語で助けてあげてと言っています。
先生から「外国人のお子さんに『着替え』を伝えられないで困ってたら、〇〇ちゃんが”Change clothes”って教えてくれました!」と褒めていただいたことがあるので、ちゃんと言いつけを守っているようです。

外国人の方と日常的に接する環境は大事!?

英語圏の方でなくても、日本語が母語でない人と接するのは大事だなと思います。
なので外国人のお子さんが同じ幼稚園に在籍してくれているのはありがたいです。

そういえば、英語に熱心な友人は、わざわざアメリカンスクールの近くに家を建てました。
(将来お子さんをそこに通わせるつもりではないらしいですが、そこの学生を日常的に見かける環境が大事だそうです。また、そこの学生にベビーシッターを頼みたいと言っていました)

また、別の友人は仏教徒ですが、外国人ママさんと仲良くなるために教会に通っているそうです。

<休日、長期休暇中の取り組み>

・普段英語にそこまで真剣に取り組んでいない分、休日や長期休暇には積極的に英語のイベントに参加しています。
英語コンサートや、キッザニアでの英語体験、サマースクールなど

これらのイベントは英語力をつけるためというよりは、「英語を忘れないでね」「英語は楽しいからね」っていう子どもへのメッセージです。

質問2:これまで取り組んだことや教材で、どれがどのくらい子どもの英語力に効果がありましたか?

今まで取り組んだ教材を、効果があったと思う順に並べてみました。

第1位:キッズデュオ(英会話スクール)

長期休み期間中の特別プログラムに毎回5回程度参加しています。

ここで上履きをindoor shoesと呼ぶこと、手を洗うなど生活習慣に関する表現、着て行った服を褒めてもらうなどのリアルな英語でのコミュニケーションをいろいろ覚えてきました。

また、家庭での英語学習はインプット(=聞くこと)に偏りがちでアウトプット(=発言)がほとんどできてなかったので、ここで「英語で気持ちを伝える力」が身についたと思います。なので、いろいろやった中で実は一番効果があったかな?と思います。

まあ、春、夏、冬休みに通っているので、年間で「1日4時間×シーズン中5回×3シーズン分」行かせており、けっこうな時間とお金(32400円×3シーズン分)を費やしているので当然かなとも思います。また、キッズデュオ単体で効果が出たというよりは、今まで英語を学んできた貯金のおかげもあると思います。

キッズデュオの効果を最大限にするために、自宅でもフォロー(”What did you do today?”と尋ねるなど)をしています。その日にしたことを英語で言うのって大事らしいですね。大人も英語で日記をつけたらいいって言いますもんね。

※キッズデュオはフランチャイズで急激に拡大しているので、先生の質に差があるようです。うちの子の通っている教室は当たりの方だと思うのですが、評判の良くない教室もあるようなのでご注意ください。

第2位:ワールドワイドキッズ(英語教材セット)

小さい頃(主に2歳~3歳代)にやっていたので、効果を測るのが難しいのですが、これで基礎的な英単語力やリスニング力がかなり身についたと思います。

まあ、教材も約20万と高額だし、大量ですし多少は効果がないと困りますね(汗)

ワールドワイドキッズで良かった教材はDVDと英語絵本です。DVDは枚数がすごく多い(=30枚)ので、飽きずに見られたのが良かったです。
絵本は輸入絵本のセンスが良くて、同じ著者のものを購入するきっかけになりました。

ただ、他にも良い英語DVDが見つかったなら、別にこの教材でなくても良かったかなとも思います。

英語圏のDVDシリーズを集めるのでもいいし、他の英語教材セットでもいいと思います。
例えばディズニーの英語システム(DWE)などだと、認定試験制度などもあるのでいいと思います。(さらに高額になり教材も多いのでうちは手が出せませんでした)

第3位:英語圏のDVD

Leap Frogというアメリカの子どもが読み書きや算数を学ぶためのDVDシリーズを何枚も持っています。カエルのキャラが出てくる楽しいアニメDVDです。
(※アメリカと日本ではリージョンコードというのが違うので、ご注意ください)


Letter Factory [DVD] [Import]

うちはこのシリーズでアルファベットの書きやフォニックス(発音とつづりの規則)などが身につきました。

第4位:こどもちゃれんじEnglish(英語の通信教材)

うちで一番最初に取り組んだ英語教材はこの「こどもちゃれんじEnglish」です。(1歳代後半で2・3歳児向けを受講し始めた)

日本語も混じるし遊びの要素が強いですが、基本的な英単語、基礎的な表現を覚えるのには良かったと思います。英語の歌もたくさん覚えました。

ただ、途中でワールドワイドキッズを購入したのでずっとお休みして、結局取ったのは2・3歳児向けと年長の2年間分です。

この教材、全体的に難易度は低めですが、年長向けコースにはDVDにゲームが入っていたり、オリジナルの英語絵本などもついていたのが良かったです。

英語おもちゃもお気に入りでした。

第5位:DWEのレッツプレイ(工作教材)

質問者様が興味を持っているとのことでしたが、うちがこの教材の効果として実感しているのは、語彙が少し増えたかな?くらいです。
(子どもがスライムを見て「ぐー!」と言っているので何かと思ったら、ねばねばしたという意味の”goo”で、この教材で学んだようです)

うちは、このレッツプレイや他にも購入した英語教材(七田式のものなど)や各種英語イベントなどは、全て「英語教育のスパイス的なもの」だと考えています。
基礎力をつけるのを期待はしておらず、他の方法と組み合わさって英語のレベルを上げてくれればいいなと思っています。

このレッツプレイと言う教材は英語を抜きにしても知育に良い内容なので、購入するのはいいと思いますよ。
(うちもまだ3分1程度未消化ですが)

質問3:子どもが英語で言いたいことを言えるようになるにはどうしたらいいですか?

読者様からの質問の補足情報

我が家も英語には力を入れているほうだと思うのですが、親の英語力がなく、定型文「Be quiet!」や「色を聞いたら答える」などから抜け出せなく、自分で言いたいことを言えるようになるにはどうすればいいのかわかりません。

・自分で言いたいことを英語でまだあまり言わないのは、お子さんの年齢のせいもあるかもしれません(まだ上のお子さんも3歳と小さいようなので)。日本語力が高くなるとつられて英語力もアップすると言われてるので、お子さんの言語能力が伸びてきたら、英語もぐっと伸びるかもしれません

・今後の取り組みは「家庭である程度まとまった英語をインプット」→「実際のコミュニケーションでアウトプット」の流れがおすすめです。
アウトプットはうちは先述のように英会話教室のサマースクールなどを使っています。

英会話教室はある程度1回の時間が長くて、本格的なものがおすすめです。
※「その時間英語で遊ぶ」というよりは、「英語で暮らす」「英語で保育される」という感じのもの

英語教育に熱心に取り組んでいる知人たちは、インターナショナルの幼稚園(プリスクール)を英会話教室として利用しています。
(幼稚園の後や土曜日の特別クラスに通わせている)

こういったプロに頼らなくても、親が定期的に英語で質問するのでも十分だと思います。親は”How are you?”などの簡単な質問をするだけでいいのですが、お子さんには”Fine!”と機械的に答えさせるのではなく、”I’m hungry.””I’m sleepy.”など、本当の気持ちを言わせるのが大事かなと思います。

・うちは英語で言えた時の「特典」をつけています。
例えば、英語で要求したらおやつをもらいやすくなる、怒っていてもI’m sorryと言って来たら英語上手だね!と怒るのをやめるなど(倫理的には問題があると思いますが)

I want〇〇の表現は英語でいろいろ要求させるのに便利です。

上記のように、何でもいいのですが、お子さんに「英語を話すメリット」をもっと提示できるといいのかなと思います。
英語ができたらキッザニアに行ける、などでもいいと思います。

・何かヒントが見つかるかと思い、バイリンガルを育てているママ友がやっていることを思い出してみました。
(私はやっていないので、効果は良く分からないのですが)

★『Caillou(カイユー)』という英語圏のDVDを見せる
※リージョンコードにご注意ください

Caillou: Caillou’s Kitchen [DVD] [Import]

★『ちいさなプリンセス ソフィア』を英語で見せる

★『ミッキーマウスクラブハウス』を英語で見せる

★YouTubeの英語動画を見せる(※fireTVstickを使ってテレビ画面で)

★英語が学べるアプリ(Starfallなど)を活用する

★七田式のかな絵ちゃん、というフラッシュカードで英単語を学ばせる

★LeapPad(リープパッド)というおもちゃを使う

★オックスフォード・リーディング・ツリー(ORT)と言う絵本セットを使う

★英語絵本を子ども本人に読ませる

★親子留学を検討する

『熱心にやらなくても、5歳児がそれなりに英語を話せる秘訣』へのコメント

  1. 名前:ゆうちゃん 投稿日:2017/11/02(木) 12:49:50 ID:d2baa7b3d 返信

    質問者です。記事にしてくださりありがとうございました!

    やってきたことは間違ってなさそうで、まだ小さいのと、「やってないことはできない」ということに気づきました。

    「英語のイベントはムダ」は言葉を間違えまして、「普段やってることの理解度の確認と不足点の把握」かと思っています。

    普段はオンライン英会話をやっているので、英語教室の体験に行ったとき「Make a line.」ができなくて、そりゃそうだと思いました。

    同じくらいの子供も英語をやってるとわかると楽しいと思うので、そろそろ英語イベントにもいろいろトライしてみようかと思っています。

    ちなみにご褒美制度は導入しており、2歳の下の子もDo you want…?には「Yes」と答えるともらえるとわかっているようで、連呼します(笑)
     
    これからも参考にさせていただきます!

  2. 名前:eisai 投稿日:2017/11/02(木) 16:04:11 ID:9c76efe24 返信

    >ゆうちゃん様

    コメントありがとうございます。こちらこそ、記事のヒントありがとうございました。

    オンライン英会話をされているんですね。まだ小さいのに、ずっとパソコンの前に座っていられるのが素晴らしいなと思います。(うちの子も含め、オンライン英会話をやっていた幼児はなかなかじっとしていられなくて辞めた子が多いので)

    オンライン英会話でちゃんとアウトプットもされているので必須ではないですが、たまにはリアルでネイティブと話す機会があるといいかもですね。

    同じくらいのお子さんと一緒にやるのもいいですね!英語育児をしているママさん同士で集まって、英語を話す会(プレイデート)をやっている人たちもいるみたいなので、そういったところに参加してもいいかもです。

    ご褒美制度はもうされているんですね!お子さんの「英語楽しい!」っていう気持ちが育っていると思うので、大きくなったらきっと自分から英語を勉強してくれると思いますよ。
    これからもよろしくお願いいたします。