小学校受験のメリット・デメリット、小学校の4つのタイプとは?

小学校受験

小学校受験の検討を始めました

上の子はこの4月に年長になったのですが、小学校受験について(今さらですが)本格的に考え始めました。

今までうちの子に小学校受験させないと思っていた主な理由は

・庶民のうちには関係ない

・中学受験させたいから小学校受験はしない

・小学校受験の勉強をわざわざさせたくない

なんですが、

小学校受験に詳しいママ友の話を聞いていたら、

・庶民だから…→国立や中堅以下の私立なら一般家庭からもたくさん入学している

・中学受験するから…→全員が外部中学を受験する小学校もある

・小学校受験用の勉強をさせたくない…→意外と面白くてためになりそう

ということが分かってきました。

受験して行く小学校には、大きく分けると、国立小学校と私立小学校があります。それぞれのメリット・デメリットを考えてみます。

※小学校受験の経験のない夫婦が収集した情報をまとめた物なので、何かご意見やご指摘があればコメント欄にお願いします。

私立小学校のメリット・デメリット

<メリット>

・ブランド力のある大学にエスカレーターで行ける

・校風に合った家庭の子が集まる

・設備や教育内容が良い

・教師の転勤がないので、年によって雰囲気ががらっと変わることはない

<デメリット>

・公立に行くよりお金がかかる

・通学に時間がかかる

・地元の友達がいなくなる

・いろいろな家庭の子と交流できない

・合格は縁や運(入試当日の子どもの機嫌に左右されるなど)の要素も大きい

・給食がないところが多い

国立小学校のメリット・デメリット

<メリット>

・教育実験校なので、やる気のある教師が集まっている

・学費が安い

・教育熱心な親が多い

<デメリット>

・抽選なので、どんなに念入りに準備してどんなに実力があっても運が悪ければ落ちる

・きょうだいで同じ学校に通えない可能性がある

・実験的な授業なので、受験に有利になるようなものではない

受験して行く小学校の4タイプ

国立小学校と私立小学校のメリットデメリットがなんとなく分かったところで、全体をさらに4つに分けてみたいと思います。

タイプ1:ブランド力のある私立小学校

一応試験はあるが、多くの子が大学まで系列校に行ける。

具体的な学校名:慶應義塾幼稚舎

お受験に興味がない人は、その名称から幼稚園と間違えていることもある幼稚舎。
しかし、その世界ではヒエラルキーのトップ!学校の所在地から「天現寺」と呼ばれることもあります。

タイプ2:国立小学校

授業料は安いのに、先進的な授業が受けられる。

具体的な学校名:筑波大学附属小学校受験

〇〇大学附属、となっていても国立は私立と違って大学にエスカレーター進学はできません

タイプ3:大学受験に強い私立小学校

多くの子が中高は系列校に進むが、大学は外部の偏差値の高い大学を受験する

具体的な学校名:暁星小学校

暁星は小学校から男子校です。大学の付属ではないので全員大学受験します。
東大や医学部などにたくさん合格者を出しているそうです。

タイプ4:中学受験に強い私立小学校

多くの子が外部中学を受験し、御三家などの名門校を狙う。

具体的な学校名:洗足学園小学校

洗足は中学校から女子校です。男子は小学校では取るのですが、当然全員中学受験必須で、それに影響を受けて女子も多くが受験するようです。

同じタイプ内でもいろいろな違いがあります

上記で同じタイプに属する小学校の中でも、

・共学か男子校、女子校か

・宗教の有無
(宗教があるならカトリックかプロテスタントか、仏教系か)

・給食の有無

・学童の有無

・通える地域

・外部受験に失敗した際に内部進学できるか

など条件の違いがあります。

それらとブランド力や校風、難易度などを総合して親御さんは志望校を決定するようです。

小学校受験の試験ってどんなことをするの?

・試験内容は「ペーパーテスト、運動、絵画や工作、行動観察、親子面接」等です。
※学校によって異なります。

・ペーパーテストでは知能テストのような問題や、季節感のような教養が求められます。

ペーパーテストの注意点として、小学校受験では消しゴムが使えません。二重線かバツで訂正します(基本は二重線)。公文式などに慣れているお子さんはそれに戸惑うようです。

・行動観察は、集団で遊ばせたり課題に取り組ませてその様子を観察するものです。

・ペーパーテストの出来、願書や面接も大事ですが、結局家庭と学校の相性が大事なようです。
(志望校が親の出身校かどうかや家柄なども含めて)

・上の子が入っていると下の子も入れる確率が高いようですが、下の子が無事入学するまでは親はPTA活動に積極的に参加したり、寄付金などで学校側に良い印象を与えられるように頑張るそうです。

・テストの結果は月齢を考慮してくれる学校もあります(生まれ月で試験のグループを分けるなど)
ただ、その考慮がほんの僅かだったり、考慮がない場合もあるので、4月生まれは小学校受験において有利と言われているようです。

4月生まれなら年長から受験準備してもどうにか間に合うそうですが、3月生まれならもっと早め(年少から)準備する方がいいらしいです。

・中学受験に力を入れている学校では、外部で受けた知能検査の結果が合否に影響する学校もあります(宝仙小学校など)

これからお受験を検討するママへアドバイス

私も調べ始めたばかりで偉そうなことは言えないのですが、これから小学校受験を検討するママへのアドバイスです。

・まずは関連書籍を数冊買ってみてください。

うちがとりあえず買ってみたのは、『なんでもわかる小学校受験の本 平成30年度版』と『プレジデントFamily 小学校受験大百科 2018完全保存版 (プレジデントムック)』と、あとは志望校の過去問です。

↑なんでもわかる~の本はその名の通り、願書の書き方、面接の受け方などの一般的なノウハウから個別の学校情報まで掲載されており、充実した内容です。

↑プレジデントファミリーは雑誌感覚で読めますが、倍率や中学受験実績などの興味深いデータも載っています。今年6月に最新版が出るそうなので、まだ余裕のある方はそれが出るのを待ってもいいかもしれません。

・うちが偶然持っている『きせつの図鑑 (小学館の子ども図鑑 プレNEO)』は、小学校受験の季節感問題を教えるのにバイブルと言われているようです。

・私立小学校の合同説明会などに参加して、いろんな学校の説明を聞いてください。
うちはとりあえずゴールデンウィークにある「東京私立小学校展」に行ってみます。

合同説明会では実際にその学校の先生と話をしてみるのも大事なようです。(混んでいて難しいかもしれませんが)

各学校が、それぞれの校風を代表するような先生を投入しているはずなので、先生の印象が良ければその学校と家庭の相性が良い可能性があります。

・志望校がある程度絞れたら、その学校の説明会や公開授業などにできるだけ参加してください。
小学校受験では第一志望だと取ってもらいやすいです。親の熱心さ、志望度の高さを「説明会に毎回参加しているか」などでアピールできます。

・志望校の校風はネットの掲示板や、先輩ママの口コミなどからも探れます。
すごい家庭ばかりで、そうでない人は居心地が悪いような学校もあるそうです。

・小学校受験対策塾が開催する模試にも参加してみてください。能力のあるお子さんでも、ぶっつけ本番はきついようです。
ただ、やんちゃなお子さんの場合、あまり模試に慣れ過ぎても本番の緊張感がなくなるということで、受けすぎないようにする方もいるそうです。

・twitterなどのSNSで「お子さんを小学校受験させる(させた)」ママをフォローすると、その方たちが今どんなことをしてるいのか、どんなことに悩んでいるのかなどがリアルタイムで分かって良いです。
私もtwitterをやっています。
個人情報が漏れない程度の情報しか出せませんが、良かったらフォローしてください。

https://twitter.com/eisai_kyouiku

まとめ

私が小学校受験に持つイメージは「大学までエスカレーターで行ける、ブランド私立小学校を狙うもの」でしたが、外部受験に強い学校があるのが意外でした。ただ、後者は少数派で、やはり多いのは前者のようです。

うちの子は今までお受験対策の幼児教室に通ったことはなかったのですが、小学校受験に詳しいママ友によれば

・家庭で七田式プリントなどに取り組んできた

・運動に力を入れている幼稚園に通っている

・お友達より誕生日が早い

・いろんな体験やお手伝いをさせている


等の条件から、中堅以下の私立なら今からでも狙えるんじゃないかとのことなので、しばらく情報収集してみようと思います。

うちが狙うのは、関東近郊の「中学受験(もしくは大学受験)に強い学校」で、庶民でも通いやすそうな学校です。
何か情報がありましたら、お寄せいただけると助かります。

前回小学校受験について書いた記事『小学校受験も悪くないかも?と思い始めた理由』もよかったらご参考になさってください。

コメント

  1. なかちゃん より:

    eisaiさん、こんにちは!
    いつもありがとうございます。
    その後の状況をお伝えしたく、書かせていただきます^^

    色々検討しまして、受験は来月の附属小のみとし、ダメな場合は公立小でと考えております。もともと公立小は検討していなかったところ、もう一つの国立と私立に実際に足を運んでみたのですが、交通事情の悪さに閉口しまして、毎日の通学時間を考えると、最寄の公立小の方が遥かに通いやすいことと、たまたま学区が落ち着いており、問題となるような事柄が少ないと考えられたためです。

    もちろん、中学校への進学面で考えれば、附属小に行けるに越したことはなく、来月の試験には臨む予定です。ただ先日初めて模試を受験したのですが、私の懸念したとおり、行動観察の方でかなりの減点がありました。
    模試の順位としては真ん中で、ペーパーは8割、行動観察7割でした。減点の内容というのが、「声が小さい。」「笑顔がない。」「声を掛け合っていない。」など、普段の生活の中でも園などで極端に大人しくなってしまう性格がそのまま表れていました > <

    eisaiさんも大変な時期と思いますが、応援しております!また状況をお知らせいただけたら幸いです。^^

    • eisai より:

      >なかちゃん様
      お忙しい中、他の読者様からの質問に対するご返答ありがとうございました。
      なるほど、FBでコンタクトを取るんですね。

      その後の状況もお聞かせくださりありがとうございます。
      通学が大変というのは小学生にとって大きなデメリットなので、近い公立という選択肢は良いと思います。
      うちの子の進学先も私立ではありますが、家から大きなストレスなく通えるところにしました。

      我が家の近況ですが、お受験も無事終わったので、本人のやりたいことをやらせています。
      とりあえず公文の英語がやりたいというので(Eペンシルに憧れてるらしいです…)、公文は来月から英語を追加します。
      公文の英語は母国語方式ではなく日本語に訳すやり方なので、賛否両論ありますが、まあ本人がやる気があるのが一番なのでやらせてみます。

      行動観察、難しいですよね。大人しいお子さんも、やんちゃなお子さんも苦労するみたいですね。
      行動観察専門のエスポワールという塾があるのですが、予約開始後すぐに定員が埋まるくらい人気みたいです。
      あと、録画したDVDが送られてくる「こぐま会の室長の行動観察講座」も大人気みたいです。
      子ども本人にそのDVDを見せると自分の行動を客観視できるようです。

      うちの子も大人しすぎて行動観察が苦手でした。「声を掛け合っていない」もよく言われましたね。
      お教室の先生には「誰かの意見に対する同意だけでもいいから、積極的に発言するように」と指導されていました。
      大人しいというのは賢いお子さんによくある特徴だと思うので、その個性を活かしつつ行動観察でも高く評価されるといいですね。

  2. なかちゃん より:

    娘さんは小学校が決まられたのですね!おめでとうございます!
    私たちは年末まで落ち着かない状況が続きますが、何とか最後まで取り組みたいと思います。
    また小学校が決まったら、お知らせいたしますね^^

    • eisai より:

      >なかちゃん様
      ありがとうございます。娘は希望の学校に入学が決まりました。
      国立小や大学附属の私立小に比べて、うちの子の目指していた「中学受験に強い私立小」は倍率が高くないので、お買い得?でした。

      国立はまだまだこれから本番ですよね。お忙しい時期にありがとうございます。
      うちの近所の国立小を受けるママ友は今日明日(11月27~28)が試験日だと言っていました。
      またぜひ近況教えてくださいね!

  3. ポー。 より:

    こんにちは。中学受験に強い私立小学校、娘さんは、どこに入られましたか?もしよければ参考にしたいです。

    • eisai より:

      >ポー。様
      すみません…学校名は言えないんです。
      このブログを始める時に夫と約束したのが「身バレして家族に迷惑をかけないこと」だったので…。
      受験校を選ぶ際には、プレジデントファミリーの中学受験実績ランキングを参考にしました。
      その中で、通える学校を探した感じです。