受験小学校を知っていますか?
お受験は「大学へのエスカレーター式進学目的」というイメージがありますが、そうでないケースもあります。
例えば、多くの子が「大学は外部へ出て行く学校」や、多くの子が「中学から外部へ出て行く学校」などもあります。
多くの子が中学から外部へ出て行く(=中学受験をする)学校は、「受験小(中受小)」と呼ばれます。
受験小にも以下のように色々なパターンがあります
①小学校だけの学校
②中学以降女子校になる(よって男子は中学受験必須)
③附属中学校の偏差値が低い
②の女子や③のケースは一応附属中学が保険にはなりますが、いずれも、親は附属中学はあまり当てにしておらず、「中学受験を良い環境で受けるために」子を私立小に通わせています。
受験小学校のメリット・デメリット
<メリット>
・授業が中学受験を意識したレベルの高い物になっており、定期的な校内テストやその結果を活用した進路指導などがある
・お友達がほとんど皆中学受験するので、「中学受験しない友達が遊んでいて羨ましい」とならない
・優秀なお友達に良い刺激をもらえる
・中学受験について学校の理解がある(2月頭に受験休み期間があるなど)
・中学受験に失敗した場合、系列の中学があるならそこに行ける
・中学受験以外でも、各校に特色(英語や道徳教育、ICTに力を入れているなど)がある
<デメリット>
・私立小は学費が高い
・子どもの生涯の受験回数が増える
・地元の友達がいなくなる
・通学に時間がかかると、子どもの時間と体力がなくなる
・受験直前になると、ピリピリした空気になる学校もある
・受験小について世間の理解度はあまり高くない。全国的には無名の学校が多いので、第一志望に通っていても、「どうしてそんな無名校に通わせるの?お受験に失敗したのかな?」と思われることがある
・受験小とはいえ、塾にも通わせないと中学受験は難しい。なのでわざわざ受験小に行かせなくても、公立+塾で十分ではないかという意見もある
我が家がどうして受験小を選ぶのか
上記のように受験小にはデメリットもあるわけですが、我が家は受験小を選びたいです。
なぜかというと、受験小のような環境の方が子にとって楽だと思うからです。(ダイエット仲間でつるむ感じ)
ただし、通学で体力と時間が奪われないよう、自宅からあまり遠い学校は選ばないようにすることと、公園や習い事などで子どもが地元の友達も作れるようにはしたいと思います。
首都圏の「中学受験に強い」私立小学校
首都圏の受験小リストを作りました。
※情報は2018年9月現在のものです。間違いがあればコメント欄でご指摘いただけると幸いです。
精華小学校
横浜駅から徒歩12分程度という便利な場所にあります。
多くのお子さんが有名中学に進学するすごい小学校です。
低学年では週に1回読書の時間があるそうです。
毎朝グラウンドを3周させるなど、運動にも力を入れているそうです。
公式サイト
http://www.seika-net.ed.jp/
洗足学園
川崎市(武蔵溝ノ口)にある学校です。
音楽大学の附属小学校なので、音楽教育に力を入れているそうです。
また、ICT教育にも力を入れていて、iPadなどを活用した授業があります。
中学受験の実績も素晴らしいです。中学からは女子校になりますが、その偏差値も高いので、女子は内部進学目当てで受験してもいいと思います。
見学に行った際、校舎のきれいさに感動しました。
公式サイト
http://senzoku.ed.jp/
都市大学付属小学校
最近めきめきと進学実績を伸ばしている注目の学校です。
授業では体験を重視しており、「体験科」という科目があります。また、公開授業では本物の釣竿を見せたり、生のカツオを展示していたのが印象的でした。
校舎もきれいでした。プールは底の高さを調整できるようになっていて、冬は水を抜いて遊び場になるそうです。
三國清三シェフと提携して、食育プログラムもやっているそうです。
月2回土曜日授業があります。
公式サイト
https://www.tcu-elementary.ed.jp/
公式サイトにパンフレットも掲載されています
http://www.tcu-elementary.ed.jp/files/2018_pamphlet.pdf
国立学園
小学校だけで系列の学校がないので、全員中学受験します。
なので、昔から受験小学校として有名な学校です。
運動にも力を入れており、こちらの学校に通うお子さんは元気いっぱいの文武両道タイプが多いそうです。
最新情報としては、現在は毎日弁当持参が必須なのですが、2019年度から注文弁当の利用もできるようになるそうです。
公式サイト
http://kunigaku.ac.jp/elementary/index.html
宝仙学園
中野区にある仏教系の小学校です。毎日給食があります。
系列中学があるのですが、ほぼ全員中学受験をします。先生方が中学受験の志望校の相談に乗ってくれたり、補習授業などもあるそうです。
ICT教育に力を入れており、3年生以上は1人1台iPadが支給されます。
ここの一般入試は他と時期が違うので、併願校としても人気のようです。
推薦入試(=単願。合格したら必ず入学)は、知能検査が125以上という条件付きです。
公式サイト
http://www.hosen.jp/
淑徳小学校
板橋区にある仏教系の小学校です。
毎日給食があります。
お子さんを学童に入れたい方は推薦試験を受けさせた方がいいようです。推薦試験で合格した子だけで学童の枠が埋まってしまうそうです。
パソコンのタイピングの授業があり、『毎日パソコン入力コンクール』などにも入賞しているそうです。
系列の中学校には東大進学を目指す選抜コースがあります。
公式サイト
http://www.es.shukutoku.ac.jp/
聖徳(しょうとく)学園
武蔵野市(武蔵境)にある仏教系の学校です。授業に知能教育(パズルやゲームなど)を取り入れているというユニークな学校です。
ここは中学受験を支援するスタンスではないので、他の受験小と違って直接中学受験の指導はやっていません。しかし、中学受験する児童さんも多く、知能教育のおかげか高い実績を誇ります。
※似た名前の学校があるのでご注意ください。こちらは東京都武蔵野市の
聖徳(しょうとく)学園、です。
公式サイト
http://www.shotoku.com/
小野学園
品川区にある少人数(1クラス)のアットホームな学校ですが、設備も整っているし、スクールバスの運行、パンと牛乳の販売などもあります。
働く親御さんのために夜間の説明会(ナイト説明会)を実施しているのも親切と思います。
週6日制です。
公式サイト
http://www.onogakuen-syo.jp/
目黒星美学園
目黒区(学芸大学駅)にあるキリスト教系の学校です。
キリスト教系は語学教育、グローバル教育に力を入れていることが多いですが、ここも1年生から週に2時間英語の授業があるそうです。
女子は系列中学がありますが、男子は入れないので、小5になると男子クラスと女子クラスに分かれるそうです。
http://www.meguroseibisho.ed.jp/
国本小学校
世田谷区(喜多見)にある学校です。
少人数制で先生方の目が行き届いているという話を聞きました。
進学校ですが、体育や道徳の授業も大切にしています。
1年生から毛筆や英語の授業があるそうです。
http://www.kunimoto.ed.jp/primary/tabid/69/Default.aspx
その他の学校
我が家からは行きにくいのであまり情報がないのですが
・東京都北区の「星美学園小学校」
※上記の目黒星美学園と同じ学校法人
・鎌倉女子大学初等部
・さいたまの「さとえ学園」
・千葉松戸の「聖徳(せいとく)大学附属」
・千葉市川の「日出学園」
なども進学力が高い学校として知られています。
他にも「この学校も受験小と呼んでいいのでは?」という学校がありましたら、コメント欄などで教えていただけると助かります。
<追記>
コメント欄でたぬき様より「目白の女子校、川村小学校はいわゆる受験小ではないが、一定数の中学受験者がいる」と情報をいただきました。
川村小学校に興味をお持ちの方は、コメント欄のたぬき様の投稿をご覧ください。
また、「学校から直接塾に行けるか行けないかで負担が大違いなので、学校がそれを許しているか要確認」というアドバイスもいただきました。確かに大事ですね。
学校説明会で質問してみてもいいかもしれません。
どうもありがとうございました!