『IQ130以上の子どもの育て方』という本を読んで、ためになったことや感想をまとめます。
この本を書いているのは、英才教育小学校(聖徳学園)の校長先生です。
マスコミにも良く取り上げられているので、知っている方も多いかと思います。
今回のまとめはこの本の1章の内容で私が面白いと思った話をまとめています。
誤読や勝手な解釈を入れている可能性もありますので、良かったら原文も読んでみてください。
この本には4章まであり、
1章が(今回まとめた)知能を伸ばすコツ
2章が知育遊びの具体例
3章が逆境に強い子どもを育てる方法
4章がQ&A
となっています。2章がこの本のメインだと思います。
それでは、以下で知能を伸ばすコツについてまとめます。
脳の土台作りは早めに!
柔軟な脳を作る働きかけは早めにする方がいい。(歳を取ると、性格のように思考パターンもある程度固まってしまうため)
目安は、自我が強くなる小学4年生くらいまで。
ネガティブな発言を控える
子どもの知能を育てたいなら、親が子どもの前でネガティブな発言をしないのが大事。
ネガティブな発言は子どもを思考停止させる。
「勉強しなさい」と言わない
人間は強制されると意欲を削がれる。(勉強は本来楽しいものなのに、やる気がなくなってしまう)
聖徳学園から東大に進学した子の多くが、子どもの頃に両親から勉強しなさいと言われた経験がない。
勉強しなさいと言わなくて済むようにするためには、幼いうちから環境等を整えて、勉強って面白そうと思わせるのが大事。
リビング学習の習慣をつける
東大合格者の多くが、小学生時代はリビングの机で勉強していたらしい。入学前は、勉強の代わりにお絵かき、読書、物語の自作、パズルなどをリビングでさせるといい。
リビングに地球儀や地図帳、図鑑などを置いてリビングを知的空間にするのもいい。
図鑑は全巻揃えるより、子どもの興味のあるものを1冊買ってやった方がありがたがる。親の仕事関係の本を置くのもいい。
好奇心は幼いうちに育む
好奇心は大人になると薄れてくるので、小学2年生くらいまでに育てるのが理想。
好奇心を育てるコツは、子どもの話をよく聞いて子どもの疑問と向き合い、適宜ヒントを与えること。
子どもの興味を発展させる
子どもの関心事や疑問について調べることは良い学習になる。本人がそうと意識しないで勉強になっているのが理想。
親は子どもの疑問に「そんなこと気にしなくていい!」などと決して言ってはいけない。
すぐに答えを教えない
子どもの疑問に対して大人がすぐに答えを言ってしまうと、子どもの考える力が育たない。
疑問についてまずはその子なりの答えを聞き、親はその考えを否定せず、正解に近づくように誘導する。正解は伝えなくてもいい。
代わりに図鑑で調べたり博物館に行ったりするなど、答えに辿り着く手段を教えてあげるのもいい。
子どもの興味を遮らない
子どもが何か夢中でやっている時に声をかけない。
子どもの遊びは大人の息抜きとは違って、能力を伸ばすトレーニングの意味もある。例えば一人遊びでは集中力や決定力、集団遊びでは自己コントロール力などが鍛えられる。
大人は子どもが集中して遊んでいる時間を遮らないようにするべきだが、ただし、依存性の強いコンピュータゲームなどは、購入前に使う場所や時間などのルールをしっかり決めて守らせるようにする。
子どもの意見を聞く
家族で出かける際の行き先などについて、子どもの意見を聞く。親が決めつけたり、自分の都合で子どもの考えを「その考えはよくない」などと否定してはいけない。
子どもに理由を問う
親は日常的に子どもに理由を問うことを習慣にするといい。
先述の行きたい場所などは、「なぜそこがいいのか?そうしたいのか?」を言わせるのが大事。
行動を褒める
子どもに対する親の役割はスポーツのコーチだと思って、ポジティブな言葉で成長させる。
親が子どもの行動を褒めるようにすると、子どもは「そういう風に頑張ればいいんだな」と自分が何をしなければいけないのかが分かるようになる。
子どもを先生にする
子どもを先生にして大人が教わるようにすると、子どもの自尊心を育てられる。
日本の子どもは諸外国と比べて自尊心が低いと言われているので、これは特に重要。
ご褒美にあげるならポイント
勉強する習慣をつけるために、勉強したらポイントをあげてもいい。
1ポイントをシール1枚にすると、どれだけがんばったかが目に見えるので良い。
ただし、直接お金をあげてはいけない。お金をもらえないと勉強しない子になってしまう可能性がある。
この本の感想
この校長先生の本を読むのは、1冊目の『47年間英才教育を実践している小学校校長が確信した―単なる偏差値エリートで終わらせない最高の育て方-』に続いて2冊目です。
個人的には今回の本の方が良かったです。1冊めと同じような内容も書いてあるし、具体的にどうやったらいいかの話がこちらの方が豊富でした。
校長先生の考える知能が高い人とは、「思考力がある人(知識だけではダメ)」
「細かいことにこだわらず、諦めず、柔軟に考えることができる人」とのことなのですが、今の時代に合っているなと思いました。
この本は内容は濃いですが、読みやすいです。レイアウトが良いのだと思います。重要な部分に下線が引いてあるのですが、それが自分のツボとちゃんと一致していて良かったです(本によっては全然違うところに下線が引いてあって、うるさく感じることがあるので)
この本の気になった点は、同じ話が何回も出てくるところです。
3章4章の話の一部が1章とダブってるなと思いました。大事なことは何度も言った方が印象に残るのかもしれませんが、まとめて書いても良かったのではと思いました。
(一般人が偉そうにすみません)
コメント
この本もぜひ読んでみたいです
紹介ありがとうございます。
私は、プレジデント社
募集しない名門塾の
一流の教育方を読みました
やっぱり、ぶれない教育方針が
一番なのと教育する人間がマイナスの言葉は使わないことが共通点だと思いました。
幼少の頃の土台作りは大切ですね、おりがみがやっぱりいいみたいですが、うちのこはおりがみが苦手みたいでブログを拝見しているとおりがみや塗り絵を嫌がったり、難しいとつまづいたり嫌がったりしませんか?その時の言葉がけとか知りたいです
私は、どうしても怒った言い方になってしまうから、子どもが苦手になってしまうのかなって思っています。
>スポンジボム様
『募集しない名門塾~』の本知りませんでした。最近出たばかりなんですね。
私も読んでみます!
マイナスの言葉を使わないのってやっぱり大事なんですね。
子どもに指示する時も、「お店の中で走らないで!」と否定じゃなくて、「お店の中では歩こうね」と肯定で言うのが大事らしいですね。
意識しててもなかなか難しいですが(汗)
お受験でも、手先の器用さは大切にされているみたいですね。
うちの幼児教室の先生は、「年長10月までに蝶結びができるようになるのが目標」とおっしゃってました。
うちでは、折り紙で詰まった時は無理せずやりたいことをやらせてました。
例えば、新しい作品に挑戦させずに、できる作品を何度も作ったりとか。
上の子はコップの折り紙、下の子は四角に折るだけってのをよくやってました。
塗り絵は、色々な塗り絵を与えたら物珍しくて楽しくやってたと思います。
水塗り絵や、透明なペンで塗ると色が出る「カラーワンダー」というものがお気に入りでした。
親の誘導や声掛けも大事なのかもしれませんが、お子さんの興味と違ったらどうしようもない部分もあると思います。
もしお子さんが折り紙や塗り絵を好きでないなら、ブロックとか、料理とか、他のことで器用さを鍛えるのでもいいのではと思います。
質問の回答ありがとうございます。
得意なものを何回も折らせることは大事ですね‼私は、次々、先々進め過ぎたようです。
募集しない~の本は
ブログを拝見していると長女さんは
本の内容がほとんどできていて、
知っている内容が多いのではと思います。
セオリーというよりは、
この幼児教室の理念が書かれているので、私的には言葉がけの仕方などもっと詳しく知りたかったので物足りない内容でした。
台風が心配ですが
ご家族といい夏休みをお過ごしください。
>スポンジボム様
幼児教室の関係者の本には、理念に多くのページが割かれていることが多いですよね。
宣伝の意味もあるのかもしれませんね。
折り紙をする際の声掛けの具体例が知りたいのなら、
こどもちゃれんじの教材(DVD)などの方が参考になるかもしれません。
・「作ってあ・そ・ぼ~♪」と歌にして誘いかけてたり
・折る時に「ぱったん、ぎゅ」という擬音語を添えてたり
・プレスする時に、「おててのアイロンをかけようね」などと表現してたり
さすがだなあと思って見ていました。
せっかくの夏休みなのに、台風の影響が心配ですよね。
スポンジボム様ご一家も良い夏休みをお過ごしくださいね。