10連休は皇居の近くにある科学館『科学技術館』に行ってきました。歴史のある大型の科学館で、校外学習や修学旅行で行ったことがある方も多いかと思います。
科学技術館の基本情報
科学技術館へのアクセス
科学技術館へは、東京メトロ東西線の九段下駅(2番出口)や竹橋駅(1b出口)から行けます。
竹橋の方が少し近いのですが、九段下から旧江戸城の田安門や日本武道館を通っていくのも散歩コースとしてよいです。15分弱かかります。
科学技術館には専用の駐車場はありません。
北の丸公園内の有料駐車場を利用してください。
科学技術館の開館時間
9時半〜16時50分(入館は16時まで)
休館日は水曜と年末年始
ただし、長期休み中などの水曜は開いています
科学技術館の入館料
4歳以上の子ども260円
中高生410円
大人720円(65歳以上は割引で650円)
※2019年10月1日より値上げされるそうです。
何度も行く場合は、リピーターズチケットという割引回数券もお薦めです。
「東京・ミュージアム ぐるっとパス」でも入館できます。
展示の案内
広くて展示物が多いので全ては紹介できませんが、うちの子が気に入っている展示物を中心にご紹介します。
※1階は受付のみで、2階からが展示になります。
※展示や実験ショーの内容は定期的に変わります。公式サイトや当日配布されるパンフレットでもご確認ください。
2階の展示物
ワクエコ・モーターランド
ここにはドライビングシミュレーターがたくさんあります。多分一番人気の展示だと思います。
車だけでなく、バイクや大型トラックなども運転できます。
車のミニチュアの展示も可愛いです。
ものづくりの部屋
3Dスキャナーやレーザー加工機などの展示があります。
(体験)レーザー刻印
ここで作れるオリジナルデザイン定規(800円)は大人気で定員も10名なので開館前から並ぶくらいでないと体験できないと思います。
決められたデザインと自分の名前を刻印するだけでよければ、予約不要500円でメダルや定規に刻印できる機械があります。
刻印には2種類のレーザーを使います。浅いものがCO2レーザー(赤外線)で、名前などの深い刻印がUVレーザー(紫外線)なので、仕上がりの違いを比べてみてください。
自転車広場
昔の自転車が展示されており、自転車の歴史が分かります。
Nature Contact
分かりやすいゲームが多くて小さい子も楽しめるコーナーです。
ゲームには
・自転車をこいで水をキャッチする
・画面をタッチしてパズルをする
・画面の前で手をパタパタはばたくように動かして荷物を運ぶ
(マリオみたいなゲーム)
の3種類があります。
3階の展示物
アトミックステーション ジオ・ラボ
エネルギーや燃料などについて知ることができる展示ブースです。
DENKI FACTORY
電気に関する様々な展示があります。
自転車型の発電サイクリングが人気です。
(実験)電気と磁石と力
うちが見た時はオリジナル装置を使って電磁石の仕組みを説明してもらいました。
くすりの部屋ークスリウム
くすり研究員入門ラリーというクイズラリーに参加できます。
バーコードを読み取ってやるのでかっこいいです。また、どのゾーンの問題に答えてないか分かるし、最後に正解度によって上級か中級かなどの診断もできます。
(ワークショップ)チャレンジ新薬ゼミナール
参加者は白衣に着替えてゴーグルやビニール手袋をつけるなど、意外と本格的です。うちが参加した時の内容は、「薬の形と水への溶け方の違い」について学ぶものでした。
そのままの岩塩とすりつぶした岩塩を水に溶かす実験をしました。すりつぶした方が水にあたる部分が大きくなるので、早く溶けることを学びました。
4階の展示物
建設館
建物をたてる際の工夫や、災害に強い建物を作るための方法について展示してあるところです。
入口に「顔写真入りの作業員証」を100円で発行できる機械があります。作業員証と言ってもカードではなく、少し大きめの紙です。写真を撮ってからお金を入れるので、写真が気に入らなければ発行しないことも可能です。名前は後から自分で書き入れます。
中の展示は色々なコンクリート、地盤や液状化についてなどです。
実際にクレーンを操作できるゲームが人気です。
(ワークショップ)
うちが見た時は、「地震から建物を守る」をテーマに、一戸建てと高層マンションの揺れの違いと揺れを少なくする方法について解説していました。
構造が四角だと上からの力には強いけど横からの力には弱い→四角に斜めに棒を入れて三角にしているそうです。
この三角、色々な建物で見られるそうで、例えばスカイツリーなどがそうなっているという話が面白かったです。
実験スタジアム
ここでは時間によって色々な実験が見られます。
うちが見たことがあるのは2つで、1つは「せんいの不思議」で、水を弾く繊維、水をきれいにする繊維、鉄より軽くて丈夫な炭素繊維などの解説でした。
もう1つは「レモンのチカラ」で、この実験は最後にラッシーとおみやげ(レシピノートとポッカレモン果汁70ml)の配布もあるのでおすすめです。
レモンの性質を利用して様々なことができる。
・レモンの成分リモネンのゴムを溶かす性質を利用して風船を割る
・濁った液(炭酸カルシウムを水に入れたもの)を透明にする
・たんぱく質を固める力を利用してラッシーを作る
鉄の丸公園1丁目
鉄の面白さを体験できるコーナーです。
ばねの力を使った的当てゲームやカーリングが人気です。
(実験)
うちが参加した時は、砂鉄を使った実験でした。
砂鉄を切符の裏側につけると模様が出てくる→磁石が使われているのが確認できる
ここでは工作教室も開催されています。
予約が必要なので、開館と同時に早めに取りに行ってください。
シンラドーム
科学をテーマにしたデジタル映像が見られます。立体投影の回は整理券が必要なので、それが見たい方は早めにもらいに行ってください。2Dはその時間に行けば見られます。
立体投影はかなり見応えがあって、その世界に入り込んだような気分になります。うちはタンパク質の合成を見ました。内容はけっこう難しいのですが、迫力ある映像を楽しめるので子どもも飽きないと思います。
軽食・喫茶(軽めのランチ)
ちゃんとしたレストランは地下1階にありますが、館内4階の喫茶室でも軽食は売られているので軽いランチをするならここで大丈夫です。
うどん、オムライス、カレーライス、焼きそば、唐揚げ弁当を売っている店と、カップラーメン、ピラフ、たこ焼きを売っている店の2店です。カップラーメンにはお湯を入れてくれます。
価格帯は全て300円から500円程度と安めです。
売店ではおやつや飲み物、アイスなどもたくさん売ってます。
売店の中の席がいっぱいなら、外でも食べられます。
5階の展示物
この階では、自分がジャンプしてる姿をいろんな角度から撮影できる装置が人気です。
「こぐとデジタル映像が流れるブランコ」なども楽しいです。
メカ
歯車や滑車などの仕組みが展示されています。鉄の玉を転がす装置が面白いです。
ワークス
大きなシャボン玉に人間が入れる装置、竜巻発生装置などがあります。
(実験)
「楽しい科学」と「超低温」という実験をやっています。楽しい科学は身近な材料で実験するもので、うちが見た時は空気砲の話でした。超低温は−196℃の液体窒素を使った実験です。
イリュージョン
錯覚体験装置があります。
オプト
光の性質を知ることができる展示があります。
(体験)レーザークラフト
ここの、「レーザークラフト」では消しゴムにレーザーで文字を焼きつけてくれます。消しゴムの代金も含めて100円です。入れられるのは8文字まで。ハートなどの記号は使えません。
実施時間は1日2回(11時からと14時から)で、各回30名です。受付は開館から開始されるので、体験したい方はお早めに。
科学技術館の館外にある設備
以下の設備は入館しなくても利用できます。
1階 売店
入り口の手前にある売店では、色々なお土産品が売られています。
科学技術館オリジナルチョコインクッキー、実験に使う薬品、科学のクリアファイルや下敷き、科学キット、宇宙関連グッズ、おもちゃ、2020年オリンピックのグッズなど大人も購買意欲をそそられるものが多数あります。
科学技術館の近くのレストランでランチ
科学技術館の近くでランチをするには、同じ建物の地下1階にパークレストランという店があります。
このレストランは科学技術館に入館しなくても利用できます。
大人は1000円のランチで、メイン料理プラス「サラダや副菜、カレーライスなどのバイキング」の形です。
キッズプレート650円ではバイキングは取れません。
その代わりキッズにはドリンクバーがついています。
大人はドリンクバーをつけるなら300円です。
科学技術館のイベント
小学生くらいの子どもには毎年夏に行われる「青少年のための科学の祭典」がお薦めです。
サイエンスホールでも色々なイベントが行われています。
科学技術館をもっと楽しむための、おまけ情報
・レーザークラフトや工作教室、立体投影など予約や整理券が必要な体験があります。
その予約は受付ではなく、実施場所で取ります。入館したらすぐにそこに向かってください。
・再入館可能です。入場時にもらうチケットを提示してください。
・売店は閉館直後はとても混みます。先に買っておくか、一時退館して買ってもいいかもしれません。
・コインロッカーは2階から5階までの各階にあります。利用には100円玉が必要ですが、鍵を開けるとコインは返却されます。
・入り口付近にくるくるコインの募金箱があります。コインが入っていく様子が面白いので良かったら募金してみてください。館内にもあります。
・16時半から上りエスカレーターが下りになるのでご注意ください
・たくさんプログラムを見せたい方へ
パンフレットにプログラムスケジュールが書いてありますが、実施の曜日や、予約が必要かどうかや、参加できる年齢などが様々なので、参加できないものにどんどんバツをつけて残ったもので予定を組み立てることをおすすめします。
・科学技術館ではパソコン教室も開催されています。
お子さんには、科学技術館パソコン教室主催のキッズプログラミング倶楽部というものがお薦めです。