このブログではこれまで、ヤマハ幼児科(=園児がエレクトーンで音楽の基礎を学ぶコース)についていくつか記事を書いてきました。
興味のある方は「ヤマハ幼児科」カテゴリーの記事をご覧ください。
今回は「実際のレッスンではどんなことをするのか」について詳しく書きます。
うちの子の習っている先生はミュージカルなどもやっている実力のある方なので、教え方が上手いです。
なので、ヤマハ幼児科に通っている方や検討している方以外に、他のピアノ教室に通っている方などにも参考にしていただけると思います。
※ヤマハ幼児科はどの楽器店で習っても共通のカリキュラムですが、先生によってレッスン内容は多少違います
レッスン開始から2か月間くらいまでの内容
ヤマハ幼児科が5月に開講して、2か月経ちました。これまでにどんなことをやったのかまとめます。
ヤマハオリジナルの歌
・『だいすき!』
歌詞に大好き!が何度も出てきて、そこで親子が抱き合う振り付けが楽しい歌
※振付は先生によって違うことがあります
「歌詞になんて素敵ってあるけど、どんなものが素敵だと思う?素敵な物をもらったことがある?」などと歌詞の意味を考えながら歌う
・『ゆびともだち』
テキストには載っていないけれど、CDやDVDには収録されている
左手右手の「指の番号」を覚え、1本ずつ指を動かす練習をする曲
<指の番号>
親指=1の指
人差し指=2の指
中指=3の指
薬指=4の指
小指=5の指
※左も同様
1本ずつ弾く真似をする
曲に合わせ、左右の同じ指同士を向かい合わせてくっつけていく練習
「2の指はどこ?せーの」で左右のその指同士をくっつける練習もする
・『シャムネコきょうだい』
シャムはいないのに『シャムネコきょうだい』というタイトルが面白い歌
最後のシロクロミケブチトラ!を早口で元気よく歌う
ヤマハオリジナルの曲
・『しゅっぱつ!ぷらいまりー』
高い音、低い音を聴き分けて真似して弾く練習と、手をリズムよく叩く練習
タンバリンやカスタネットなどの楽器も使ってみる
低い音から高い音まで、高い音から低い音まで「トゥルルルルル~」と弾く練習(=グリッサンド奏法)
やり方は色々あるけど、右手をひっくり返して低い~高い音へ行き、左手をひっくり返して高い音~低い音へ戻ってくるのがおすすめ
<リズムの練習>
ウのところは待つ、タやタンで叩く
タン・タン・タン
ウタ・ウタ・ウタタン
タタタタ・タン
ターン・タタン
ウン・タン・タン
・『ジェットコースター』
鍵盤真ん中の「ド」の音を親指で押す練習
慣れてきたら、低いドから高いドまで移動しながら弾く
※一番最後ははじっこの鍵盤、黒鍵の目印がないので注意する
ドードードー、と伸ばさず、ド・ド・ドを音を切るようにする
・『ごきげんぞうさん』
「ドレド」の練習
途中音が小さくなる(子どものぞうさんが出てくる)のを聴き分ける
下のぞうさんのところは、下の鍵盤を弾いて可愛らしさを表現しても良い
・『くもにのって』
「ドレミ」「ミレド」の練習
途中親子で手をつなぎ、手の位置を上下に移動させて音の高さを表現する。また、揺らすことでくものふわふわ感を体で表現する
※振付は先生によって違うことがあります
最後にキラキラした音が入っているのもよく耳をすまして聴いてみる
・『だいすきなパン』
「ミレド」を使ったちょっとした曲の練習
ミレドの後にお休み=(4分休符)があるので意識しながら弾く
自分の好きなパンを頭に思い浮かべながら弾く
4分休符のところはパンをパクっと食べるイメージでお休みすると良い
弾いた後の手の形は「おばけ」のようにふわっと離す
有名な童謡など
・『いぬのおまわりさん』
最初は1番を歌う。
慣れてきたら2番も歌う。
1番との違いは、「このこのおうちはどこですか からすに聞いても分からない すずめに聞いても分からない」の部分
・『こぶたぬきつねこ』
最初は普通に歌詞を歌う。
慣れてきたら「ドレミ ファミレ シドレ ミド」とドレミで歌う。
・『メリーさんのひつじ』
最初は普通に歌詞を歌う。
慣れてきたら「ミーレドーレーミミミー レレレ ミソソー ミーレドーレーミミミー レレミーレドー」とドレミで歌う。
もっと慣れてきたら、早いテンポ、遅いテンポなどでも歌ってみる
・『ブンブンブン』
最初は普通に歌詞を歌う。
慣れてきたら「ソファミ レミファレド ミファソミレミファレ ミファソミレミファレ ソファミ レミファレド」とドレミで歌う。
・『きらきら星』
最初は普通に歌詞を歌う。
慣れてきたら「ドドソソララソ ファファミミレレド ソソファファミミレ ソソファファミミレ ドドソソララソ ファファミミレレド」とドレミで歌う。
・『かえるのうた』
演奏する。本当のかえるのうたはもっと長いですが、テキストに載っているのは「ドレミファミレド」だけです。
音を伸ばさず切って、かえるのぴょんぴょん跳ねる様子を表現する
楽譜について学ぶ
・ト音記号、ヘ音記号を覚える
・鍵盤と五線譜、両方で「ドレミ」の位置が分かるようにする
・楽譜は左から右に読む(進む)ことを覚えておく
・わかめのような記号は4部休符「ウン」
一つ休む
<五線譜のドレミの覚え方>
串に1つお団子が刺さっているのが「ド」
一番下の線にぶらさがってるのが「レ」
一番下の線のところにあるのが「ミ」
※最初は鍵盤のドの位置とファの位置を間違えやすいので注意する。「黒いのが2つあるところをピースでつかまえてドを探す」などと教える。
※五線譜のミの位置を教える際に、「線の上」という言い方は避ける。線に重なっているのか上方にあるのかが分かりにくくなるため
マグネット教材も使ってドレミの場所を確認する
<ドレミの位置を覚えるための練習>
五線譜を階段に例えて1階~5階と教える
ドレミをマグネットで表現する
先生が弾いた音がどれか当てる
レッスンのお約束と全般的な演奏のコツ
・レッスン室で飲食しない
・エレクトーンは清潔な手で弾く。汚れている場合はレッスン前に洗う(鍵盤は汚いおててが大嫌い)
・弾く際は手をパーにする。特に親指で弾く際に残りの指をグーにしてしまう子が多い
・レッスン中は良い姿勢で座る。鍵盤におへそがくっつかないように座るのがいい。
・レッスン中ふざけない(イスから落ちて頭をぱっくり切った子もいる)
・きれいな声で歌う。(がんばり過ぎると応援団みたいになってしまって音楽ではなくなってしまう)
・持ち物に名前を書く。マグネット教材の紛失が大変多い。
・子どもが分からないときに保護者が教えるなら、できるだけ指ではなく鍵盤を触って教える。保護者が指を動かしてしまうと、子どもは自分で指を動かさなくなってしまう
・保護者は下の子を連れて来ている場合、下の子が騒いだら外に出る
ヤマハ幼児科レッスンの感想
・レッスン中はたくさん弾くというよりも、「たくさん聴く、たくさん歌う」という感じです。
曲に対応したシールや出席シール、宿題のご褒美シールなど色々なシールがあるので、レッスン中にシールを貼る時間もけっこうあります(笑)
・ヤマハ幼児科はグループレッスンなので、進度はややゆっくりです。
やる気や才能があってどんどん難しい曲に挑戦したい子は個人レッスンの方がいいかもしれません。
グループレッスンにも良さはあって、お友達に刺激を受けたり音を合わせる楽しさはあります。
ヤマハ幼児科からプロもたくさん出ているので、高いレベルを目指す子は幼児科ではダメという訳ではありません。小学生になったらジュニア専門コース(J専)というスパルタコースもあります。
・これは公文などでも感じることですが、日本全国同一カリキュラムでも先生によって違った雰囲気のレッスンになります。今の先生が合わないなと思ったら曜日を変えるなどして先生を変えてみるのもいいかもしれません。
おまけ:自宅での練習時のNGな声かけ・良い声かけ
ヤマハ幼児科情報誌(ぷらトモVol.20 2019年夏発行)からの引用になりますが、「ピアノ練習時の自宅での声かけのコツ」についてツイッターでつぶやいた情報を載せておきます。
~ヤマハ幼児科情報誌より~
「自宅での(ピアノ・エレクトーン練習時の)悪い声かけランキング」
1位 練習しなさい!!
2位 そうじゃないよ!!
3位 早くやって!
4位 練習しないならヤマハやめるよ!
5位 練習しないと、みんなに置いて行かれるよ。…全部心当たりがあるわ!!!
— 英才教育ママの端くれ (@eisai_kyouiku) 2019年6月17日
同じヤマハ情報誌に載ってた「よい声かけランキング」はこちらです↓
1位 〇〇の曲、上手になった!
2位 終わったら〇〇しよう!
3位 ママも練習しよう~♬
4位 〇〇の曲、聞かせて~。
5位 お姉(兄)ちゃんと、どっちが先かな?「聞かせて~」は良い作戦みたいですね!
— 英才教育ママの端くれ (@eisai_kyouiku) 2019年6月18日
大人が先に楽器に向かって見せる場合、実際に弾ける弾けないは関係なくて、誘ってみることが大事らしいです。
「終わったら〇〇しよう!」と言う場合は、そのご褒美が目的にならないように注意してくださいとのことです。
大変ですが、お互いがんばりましょう。。
— 英才教育ママの端くれ (@eisai_kyouiku) 2019年6月19日
他にも、たまにツイッターでピアノに関する話をつぶやいています。
ピアノ、エレクトーン上達のコツ
・楽器は家族が集まる場所に置く
・楽器の近くにCDプレイヤーを置く
・練習は毎日同じ時間帯にやる
課題曲を弾いたら、後は自由に弾かせる
・親が注意する際は「先生がこう言ってたね」と言う
・練習してなくてもレッスンには行く
・グループレッスンの方が続けやすい— 英才教育ママの端くれ (@eisai_kyouiku) 2019年7月14日
コメント
他のところにも書いているのに、またまた投稿です。
子供が3歳でちょうどピアノ教室を探しているので、本当にありがたい投稿です!
私もヤマハでと思っていて幼稚園の課外授業であったのですが、個別しかなくて。
しかも30分×年40回で1万だそうです。高い・・・。
年少だしレベルが高い低いもまだないので、別に個別でなくてもよいのに・・・。
ヤマハのグループレッスンと思ったのですが、教室が電車に乗らないと行けない場所で(涙)
幼稚園迎えに行ってから電車に乗って行けないことはないですが、手間が・・・。
しかしカワイは徒歩圏内。カワイは検討されました?
でも絶対音感に関することをやってくれそうなのは、ヤマハのほうなのかとも思いますし。
>rinko様
お子さん、ピアノを検討されてるんですね。
個人レッスンとはいえ30分×年40回で1万は確かに高いですね。
幼稚園の課外授業はお手頃なことが多いのに不思議です。
うちはカワイよりヤマハのが近く、ヤマハには知り合いが通っていて先生の評判も聞けたのでカワイは検討しませんでした。
ヤマハは確かに耳を育てることを大事にしてくれてますが、カワイのが早く弾けるようになるという話も聞きます。
送迎が楽なのも大事なので、一度カワイに体験に行かれてみたらいいのではと思います。
そうそう、幼稚園の課外の習い事って普通に習うより少し安いことが多いのに。なぜ~?って言いたいです。
ヤマハが近いし、知り合いの方も行っていたのですね。
それが一番いいですよね。
ヤマハにしろカワイにしろ、先生がどうか?もありますし。
そうそう、ヤマハのほうが耳を育てるということに力を入れていそうで。
カワイのほうが早くピアノを触るみたいですよね。
とりあえず体験に行ってみなくては~。
困っていたので、返信いただき、ありがたかったです。