教育熱心な方にぜひ見て欲しいドラマがあります。知ってる方も多いかもしれませんが、韓国の加熱する受験競争をテーマにした『SKYキャッスル~上流階級の妻たち』というドラマです。Amazonプライムなどで見ることができます。
私も以前からタイトルは聞いたことがあったのですが、普段あまり海外ドラマは見ないのでスルーしてました。しかし先日ママ友に強くお薦めされて見てみることにしました。
スカイキャッスルのストーリー
ネタバレなしで軽くストーリーを解説すると、ドラマの舞台は大学病院の関係者のための高級住宅街(スカイキャッスル)です。
そこには親の代から医師など韓国でもトップクラスに裕福かつ教育熱心な人々が住んでおり、難易度国内トップのソウル大学医学部を目指して加熱した教育が行われています。
ドラマの中ではそれゆえに色々と住民同士の衝突や事件が起こります。
韓国の受験事情
韓国の大学入試は一般入試より推薦(=総合評価)の枠が大きいようです。特に、トップのソウル大は8割程度が総合評価の枠になっているようです。
なのでこのドラマは大学受験を扱ってはいますが、日本の一般大学入試よりも、お受験・公立高校受験・大学の推薦入試・アメリカの入試などに近い話です。
純粋な学力だけの勝負ではないので親には余計に気苦労があり、子に高校の定期テストで良い成績を取らせて内申点を上げることや受験に有利になる課外活動をさせることに躍起になっています。
スカイキャッスルの母親たちのプレッシャーを日本に置き換えると「一族の多くが幼稚舎からの慶應卒で自分の子どもも必ず幼稚舎に入れるないといけない」「医師家系なので子どもも必ず医学部に入れないといけない」という感じかなと思います。
ちなみに韓国の教育関連でSKYと言えば、ソウルの三大名門大学(ソウル大学校・高麗大学校・延世大学校)を指すそうです。※英文表記の頭文字を取っている。
ドラマのタイトル(かつ作中に出てくる住宅地の名前)はそこにかけてあるんですね。
このドラマの面白いところ
・受験を抜きにしてもストーリーが面白い。
登場人物同士が対決したり、駆け引きしたり、手を組んだり、裏切ったり裏切られたりして形勢逆転が何度も起きる。
・人間心理の描写が上手い。登場人物の誰もが強くも弱くもあり、完璧に善でも悪でもない。
俳優さんの演技が上手いのでどの登場人物もすごく人間味が伝わってくる。
・お金持ちの世界の話なので、衣装やセットが豪華。セレブファッションやインテリアが楽しめる。『SATC』などが好きな人にもおすすめ。
韓国と日本の教育事情、似てるところ違うところ
韓国と日本の教育で似てるところ
・母親が専業主婦の方が子の教育に有利とされている
・ドラマの中で登場人物が『入試は母親が9割』という本を読んでる。日本でも似たタイトルの本が人気
・数学のできる子や天才たちが研究者などにならずに、医師を目指す傾向がある
・「教育ママ」という言葉は良い意味で使われない
韓国と日本の教育で違うところ
・大学入試は日本は学力勝負の一般入試の枠が大きいが、韓国は総合評価の枠が大きい
・韓国では漢字を学校で習わない、テストに出ない。高学歴でも漢字が読めない
・韓国では家庭教師が禁止された時代があった
ドラマの中に出てきた勉強テクニック
・勉強部屋ではドアを背にすると集中力が落ちる
・壁にはモンドリアンの絵を飾ると、集中力を高め脳の活性化を助ける
ピエト・モンドリアンの展覧会ポスター、ピエト・モンドリアンのプリントポスター、抽象芸術のプリント、抽象主義、フレームレスキャンバス絵画Q-6 15x20cm
・日差しは集中力を低下させる
・学校と同じ机と椅子を使い、実際の試験と似た環境で演習する
・よく見える場所にストップウォッチを置き、解答時間を計る
・湿度を維持する
・デスクライトは理数系の学習には8000Kほどの昼光色を使う、暗記科目は4000Kの白色、音楽や美術の総合学習には2200Kほどの電球色を使うと学習効果が高まる
・机のガラス板は冷たさで体温が下がりエネルギーを消耗するので良くない
・図書館の自習室みたいなスペースを作る
このドラマから得られた教訓
・自分が例え成功者になっても「子どもまで必ず成功させないといけない」という点にこだわったら人生がハードモードになる
・いくら子どもが優秀に育っても、親子関係が悪くなったら意味がない
・子どもを「親の欲を満たすもの」「自慢の材料」にしてはいけない
・いくら成績が良くても人徳がないとだめ
・欲深くなりすぎないのが大事
まとめ
色々と考えさせられるドラマでした。まだ見たことがない方は、ぜひ一度見てみることをおすすめします。
一点だけ注意なのですが、このドラマの中には衝撃的なシーン、暴力的なシーンもところどころに含まれています。
そういうのに弱い方は避けた方がいいかもしれません。
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