最近ママ友の間で注目度が高い女子校「鷗友学園」の見学に行ってきたので情報をまとめます。
ちなみに参加したのは四谷大塚主催の『学校参観』というイベントです。
四谷大塚の先生は成城学園前の校舎から来られてました。その先生は少し挨拶をされただけで、全体的な進行はほぼ鷗友学園の先生によるものでした。
※できるだけ正確な情報を書くように心がけていますが、ミスがあるかもしれないので、詳しくは学校パンフレット等でご確認ください。
※校内の写真撮影はできなかったので文章が多く読みづらいかもしれません
鷗友学園へのアクセス
小田急線の経堂駅より徒歩8分、東急世田谷線の宮の坂駅より徒歩4分です。
私は小田急線の経堂(きょうどう)駅から行きました。途中はほぼ住宅街です。
鷗友学園の特色
鷗友学園の成り立ち
市川源三先生という、元東京府立第一高等女学校の校長先生が初代校長です(東京府立っていうのが時代を感じますね!)その先生を慕う元教え子たちが募金を集めて「市川先生の教育を実践する場」として創ったそうです。
市川先生の跡を継いだのは、石川志づ先生でした。石川志づ先生はキリスト教の思想家、内村鑑三の弟子だったそうです(東京の名門校の歴史を辿ると、教科書に載ってるような人物名がちょこちょこ出てきて面白い!)
そのため国際教育、英語教育にも力を入れるようになり、戦時中もできる限り英語教育を続けていたそうです。
鷗友学園の教育の特色
・校内に農園があり園芸を通じた教育に力を入れています。これは学校創立時から、らしいです。ちなみにコロナ禍ではラディッシュの栽培セットを生徒の自宅に送付したらしいです。
・生徒の交流を促すため、3日に1回席替えがあるそうです(パソコンでランダムに指定)これにより色々なお友達と関われるだけでなく、荷物整理なども上手くなるようです。
・友達と仲良くなる機会は色々設定されており、例えば中1ではお誕生日会があるそうです。
・英語教育も昔から力を入れているので、英語の本は専用のライブラリーに28000冊程度あり、これは日本人向けの中高の中ではおそらく一番ではないかとのことでした。
・「アサーショントレーニング」を専門講師を招いて中1と中2で受けるそうです。これはアメリカで始まった心理療法で、自分も相手も大切にする伝え方などを学ぶものです。
アサーショントレーニングの本
・キリスト教の教えが教育に取り入れられています。週に一度聖書の時間があったり、山荘での研修でも教会の方からお話を聞く時間があるそうです。
ただ、ミッション校ではないので、宗教色はそれほど強くありません。「道徳の教材」として取り入れられているという感じです。他の宗教の生徒も馴染みやすいと思います。
・ICT教育にも力を入れており、IT機器は文房具として使っているそうです。自分のスマホやタブレットなどを何台学校に持ち込んでもいいそうです。
・部活には99%の生徒さんが入っているそうです。また、運動会などの行事にも力を入れているようです。運動会は合同ホームルームで作戦会議をして、競技についてのテクニックを伝授するなど戦略を立てて挑んでいるそうです。
校内についての感想
・農園の辺りは水が流れているところもあり、自然が多くて癒される空間でした。
・校舎は新しくはないですが、ステンドグラスやカモメのモチーフなどを取り入れたデザインがおしゃれで、採光も良くて素敵でした。
鏡も校舎のところどころにあるので身だしなみにも気を配れそうです。
・都心部の学校は縦に長い(階数が多い)ので階段での移動が大変ですが、鷗友学園は3階までなのがいいなと思いました。
・説明会が開催されたホールは席の間隔が狭くて隣と近いので、あまり居心地が良くありませんでした。
入学試験について
・入試日程について。入試は2月1日(第1回)と2月3日(第2回)にあります。募集人数は第1回が約180名、第2回が約40名です。
問題の難易度や傾向はどちらの日も変えないようにしているそうですが、合格ラインは第1回が60%強、第2回が70%弱とのことです。
両方受験すると第2回にボーダー付近にいた場合、優先的に合格させてもらえるそうです。第2回の合格者のうち、40%から50%は第1回は残念だったお子さんだそうです。
・受験票について。1月10日以降、受験料の支払いを済ませると受験票の印刷ができるようになります。受験票はハサミで学校用と本人用を切り離して持って行くそうです。この受験票は入学手続きにも使うので、失くさないようにとのことでした。
・願書について。基本的に親が書きますが、志望理由だけは本人が書くそうです(志望理由の例→文化祭で見たお姉さんが素敵だった、入学したらこういうことがやりたいなど)
志望理由は合否には影響はないそうです。
・入学手続きについて。合格通知書を受け取って入学金の支払いを済ませても「2月10日の説明会に参加」しないと入学資格を得られないそうです。
・帰国生について。帰国生加点は条件から外れる場合も利用できる可能性があるので、問い合わせて欲しいとのことでした。
入試について教科別のアドバイス
・国語は「共同で課題を解決できる生徒」を取る目的で、記述問題を出しているそうです。要素加点方式で、合格者と不合格者の差はだいたい要素2〜3個くらいだそうです。
・算数は「分かったところまで加点する」方針だそうです。なので、考えた道筋を残すのが大事らしいです。図形に書き込んだ比なども採点対象になるそうです。
・理科と社会は語句を説明させると差がつくので、そういった問題が多いようです。語句の意味を知っているだけでなく、その原理なども知っておくといいそうです(例えば、なぜ白夜が起こるのか)
鷗友学園の売店で買えるオリジナルグッズ
オリジナルグッズ(学校名や校章などがデザインされている文房具)は種類が豊富でした。
キャンパスノート 230円
テープのり 220円
ボールペン 120円
シャープペン 100円
修正テープ 290円
リングメモ 200円
これらは学校関係者だけでなく、見学者も自由に購入できました。
授業を見学した感想
・若い女性の先生が英語の授業をやってるのを見ましたが、とても発音が良かったです。
・生徒さんたちは皆真剣に授業を聞いていて、身だしなみも良くて真面目そうでした。
その他説明会についての情報
・席は当日着いた順に「席の番号が書かれたカード」をもらって指定されました。こういった説明会は前の方がスカスカになることがあるので良いやり方だと思います。
・資料と一緒にオリジナルシャープペンを配ってくれました。アンケートに高確率で記入してもらうためかもしれませんが、メモを取るのにも使えたし娘へも良いお土産になったので良かったです。ちなみに配付された資料一式の中にはオリジナルファイルもありました。
・アンケートは個人情報を書かせすぎかなと思いました(保護者名、子の名前、住所、電話番号、メアド、小学校名、志望校、通ってる塾名と校舎など)ただし、差し支えない範囲でと言われるので書かなくても大丈夫です。
・当日使ったスライドを印刷した資料がもらえたので、細かくメモを取る必要がなくて楽でした。
資料についていた校内紹介のイラストも可愛かったです。
・2023年の実物の入試問題を800円で販売していました。入試問題は配る学校もありますが、必要な人だけに適切な価格で売るのもアリだと思います。
全体的な感想
先生も生徒さんもこの学校が大好きなんだろうなというのが行事の動画や、校章入りグッズの多さから伝わってきました。
先生方は全体的にとても感じが良かったです。積極的に挨拶してくださいますし、保護者をホールの席に丁寧に誘導されてました。
また、校長先生はお忙しいでしょうに説明会が終わってからも校舎の入り口の所に立たれており、保護者からの質問に丁寧に答えてくださいました。
生徒さんは見た目も清潔感があって、素直で真面目な感じがしました。
教育内容としてはアサーショントレーニングや人前での発表に力を入れているのが、大学や社会で役に立ちそうだなと思いました。
というわけで、全体的にとても好印象な学校でした!
12月には6年生を対象とした受験会場見学会もあるそうなので、受験する可能性のある6年生とその親御さんはぜひ行ってみてください!