雑誌『プレジデント Family』について
『プレジデント Family』を知っていますか?子どもの受験に興味のある親をターゲットとした雑誌です。
私も、興味のある特集の時に買っています。
今回はその『プレジデント Family』のバックナンバーの記事
・2010年10月号 「名教師がわが子に買った勉強道具」
の内容の中で私がなるほどと思ったものをご紹介します。
※記事の文章をそのまま引用したのではなく、私の言葉に置き換えているので、本来の意図から外れている部分もあるかもしれません。きちんと知りたい方は、直接雑誌の記事をお読みださい。
名教師の子育てに関する興味深い話
・教科別に分析すると、英語・国語の先生の子どもが一番成績が良い。言葉に対する意識の高さ=子どもの学力向上に大切。
・日常的に子どもの勉強を見ている先生は少ない。
孟子の教えにも『君子之不教子』とある。
※素晴らしい人物でも自分の子に何かを教えるのは上に流されやすいので難しいという意味。
名教師からの教育に対するアドバイス
・現在の学習指導要領の問題点は「復習時間の少なさ」
そこをどう補っていくかが大事である。
・教師がお薦めする子どもの習い事は
1位:ピアノ
2位:水泳
3位:習字
である。
管理人注:インプレスグループが実施した「子供にさせてよかった習い事」というアンケートでは
1位:水泳
2位:英会話
3位:習字
という結果だったそうです。
ちなみにインプレスの方の4位がピアノでした。先生方はさすが分かっていらっしゃいますね。
・教材は親が選んで与えるのではダメ。お勧めは親子で買いに行くこと。子どもが迷うようなら、親が5冊くらい下選びして、その中から子どもに選ばせるといい。
・参考書のシリーズ物を一度に全部買いこむのはダメ。途中でやらなくなることも多い。
浅田真央選手が何度かコーチを変えたように、子どもも成長段階において参考書をその都度適したものに乗り換えていくのがいい。
・苦手な教科のドリルばかりやらせるのはダメ。まずは好きな教科で自信をつけさせる。
・高い教材だから全部やって元を取ってもらわないとという考え方はダメ。教材との相性はお見合いと同じで難しい。ムダ撃ちがあるのは当たり前。どんぴしゃりの教材を見つけるまでには投資も必要。
・子どもに伝記を読ませ、心に残った部分を抜き書きさせる。
管理人の所感:七田式でも伝記は大切と言っていました。
・子どもを本好きにするために、まずはビデオをたくさん観せ→興味を持ったビデオの関連本を読ませた(ビデオで終わらせずに、活字に結びつける)
自分が興味を感じるものを見つけ、それをきっかけに知的好奇心を高めていくというのがポイント
・東大進学者とその他を分かつ最大の壁は「受けようという意思」を持つかどうか
管理人注:これはお嬢さんを東大に入れた陰山英男先生の言葉ですが、私の京大卒の知人も似たようなことを言っていました。
その知人の弟も京大に入学したのですが、それは自分が壁を低くしたおかげ(身内に進学者がいると、自分でも受かるのではと現実的に思えるから)だと主張していました。確かにそういう面はあるのかもしれません。
・社会のおすすめ勉強法:教科書の覚えたいところを5回読み、一時間後に白紙に覚えていることを書き出す。その後教科書と照らし合わせ、抜けているところをチェック。
・社会は決められた字数の中に多くの内容を詰め込むので、何が重要か分かりにくい。そこで大切なのが「自分はこの節から何を知りたいか」という問題意識を持ちながら読むこと。答えのヒントになりそうな部分にアンダーラインを引きながら読むのがいい。
・英語の勉強法は一に音読、二にも音読。
管理人注:私も中学~高校時代は英語の教科書を音読して丸暗記していました。テストは教科書の文章をそのまま穴埋めさせることが多かったので、文法は苦手でしたが英語の成績は良かったです。
・日常で使うのとは読み方の違う漢字等を覚えるのにお勧めの方法。教科書を音読して違和感を持った(日常使うものとは違う)語句に丸をつけ、ノートにまとめる。自分で「あれ?」と思った箇所なので記憶に残る。
名教師がわが子に薦めた教材
私が気になった物だけをピックアップしました。実際はもっとたくさんの教材が紹介されています。
百ます計算のDSソフト。ゲーム感覚で計算練習ができる。
・『10才までに覚えておきたいちょっと難しい1000のことば ジュニア版』
積極的に語彙が増やせる。
・チャートブックス学習シリーズ『忍者カケルの算法帖老中のたくらみをとめろ!―たし算・ひき算の話 (チャートブックス学習シリーズ)』
最大の特徴は勉強を物語化したところ。物語として算数の要点を読むのでスムーズに頭に入る。
・『学習の作法』
「複雑な問題を前にした時ラ・サールの子どもたちが必ず取る行動」など、学習法や思考プロセスの話が満載。
・『逆あがり とびばこ マット運動がたった一言であっというまにできる!』
子どもが理解しやすい指導の言葉をまとめた本。逆上がりは「自分の頭があったところを蹴ってごらん」など、なるほどと思う言い回しが紹介されている。