ママ友、知人の子の中には芸能活動(子役)をしている子が何人かいます。なので今回は子どもの芸能活動について、そのママさんたちから聞いたメリットとデメリットをまとめてみたいと思います。
ちなみに知人の子が所属してるのは、テアトル、劇団ひまわりなどの有名どころです。
子どもの芸能活動のメリット
仕事自体がとても楽しい
お子さんにもよりますが、お仕事もレッスンも習い事感覚でとても楽しめるようです
(知人の子を見ていると、特に女の子にその傾向が強いように思います)
お金をもらうれっきとした仕事なので、現場では子役に厳しい大人が多いかと思いきや、最近は子役に気を遣ってくれる現場が多いようです。
大人が子どもの目の前で叩かれたりするなど「深刻な場面」の演技をする際は子役とは別撮りをしたりして、心の傷にならないように配慮もされているそうです。
仕事の映像などが良い思い出になる
思い出作りを目的に芸能活動を始める家庭は多いみたいです。
ただし、ちょい役だと詳しい情報をもらえず、出演しているのに放送を見逃す場合もあるとのことです。
積極性、コミュニケーション能力が身につく
現場でたくさんのスタッフさんと関わることで、積極性、コミュニケーション能力が磨かれます。
特に大人に対して物怖じしなくなります。
子の人見知りを直そうとして芸能活動を始めた家庭もあります。
度胸が身につく
たくさんのオーディション、仕事を通じて度胸が身につき、人前で自分をアピールしたり、大きな声でハキハキ話したりすることができるようになります。
この能力は芸能界を引退しても、学校や社会でも役に立ちます。
親戚が喜ぶ
祖父母、おじやおばなどの親戚が出演情報を伝えるととても喜んでくれるそうです。
とあるママさんによれば「孫の活躍する姿を見せることが自分の親孝行になっていると感じる」そうです。
知り合いに応援してもらえる
親戚だけでなくて、子どもに関わりのある人たちが芸能活動を応援してくれます。
学校の先生やママ友などが「出演したドラマを見たよ」などと声をかけてくれるのが嬉しいらしいです。
有名人と共演できる、知り合いになれる
お仕事によりますが、現場で有名人と会えます。
子ども本人の憧れの人に会えることもありますが、親の方が有名人を色々知っているので付き添いの親の方がこの点に関しては楽しいそうです。
(本人は有名でなくても、有名人の子どもなどが芸能界にはたくさんいるそうです)
プライベートな交流につながることもあります。
礼儀が身につく
大人の世界に入って仕事をするので、挨拶や言葉遣いなどの礼儀が身につきます。
子役をしている子の中にはしっかりしている印象を受ける子が多いです。
無名でも仕事のチャンスはけっこうある
有名でなくてもフットワーク軽くたくさんオーディションを受ければ、案外色々な仕事ができるそうです
(小さな舞台のコーラスや声優のガヤ、企業のPR動画など)
たまに病気になった子の代役の仕事もまわってくるそうです。
一般人ができないような特別な体験ができる
普通の子どもでは入れない場所(バックステージ)に入れたり、会えない人に会えたり、体験できないこと(未発売の雑誌付録で遊ぶなど)ができます。
それらは社会勉強にもなるし、良い思い出にもなります。
創造性、表現力が身につく
芸能活動を通じて芸術的な才能が伸びます。感受性も豊かになります。
子どもの芸能活動のデメリット
儲からない
子役で稼げるとは考えない方がいいそうです。子役のお給料は低めです。
有名になればCM出演などで一時的にかなり稼げるかもしれませんが、それが長く続くことはあまりないです(長期間活躍されているケースもありますが、基本的には子役の旬は短いようです)
ダンスや歌、演技などのレッスンにはお金がかかるので出て行くお金も多いです。
自由時間が少なくなる
子役のレッスンは(将来の活動の方向性によって)好きなものを選べるようですが、演技も歌もダンスもあれもこれもとなりがちでほぼ毎日何かのレッスンがある子も珍しくありません。
自宅でもそのレッスンで出た課題を練習するのに忙しいそうです。
度々学校を休んだり、早退しないといけない
芸能活動のために頻繁に学校を休んだり、早退したりしないといけません。
長期休暇を中心に仕事を入れることもできるのですが、それでも普段から早退は度々しないと活動ができないようです。
そうなると学校の勉強が遅れてしまいます(タブレット教材などでフォローしている子もいますが、それはそれでやるべきことが増えて大変そうです)
進学先の範囲が狭まる
最近は芸能活動と中学受験を両方やるお子さんも増えていますが、中学入学後も芸能活動を続けるのであれば、進学の際に芸能活動ができる学校を選ばないといけないので範囲が狭まってしまいます。
子どもの成長を手放しで喜べない
本来子どもの成長はとても喜ばしいことですが、子が芸能活動をしている家庭にとっては手放しで喜べるものではありません。
歯が抜けると差し歯をしないといけないので、目立つところの歯が抜けるのはあまり良くありません。
子どもの歯がたくさん抜ける時期には芸能活動を控える家庭もあるそうです。
背が伸びると応募できなくなる役がある(募集の際に身長制限がある)ので、背もあまり伸びない方が良いそうです。
体重の増加も気になります。
一般人と感覚がずれてしまう
夜でも「おはようございます」と挨拶する等小さなことから、金銭感覚まで芸能界と一般社会は色々違います。
芸能界にどっぷり浸かってしまうと普通の生活に戻れるのか心配になることもあるそうです。
感染症の流行、子の病気にピリピリする
子どもはよく病気をしますが、子役をやっていると風邪を引くことの重みが違います。
普通の子だと学校や習い事を休ませるだけでいいですが、子役は仕事に穴を開けることになるのでハラハラするそうです。
メディアに出ることにより色々なリスクが上がる
メディアに出ることで、普通の子よりも世間に注目されます。そのことにより、
・通っている学校や親の職業などの個人情報が拡散される
・小児性愛者やストーカーに狙われる心配がある
・ネットに誹謗中傷を書かれ、それを本人が目にする可能性がある
・仕事内容やSNSでの発信などがデジタルタトゥーになる可能性がある
・顔がディープフェイクに悪用される可能性がある
など、ネット社会の色々なリスクが高まります
オーディションに受からないで落ち込む
人気の仕事は競争率がかなり高いので、たくさんオーディションを受けてもなかなか受からない子も多いです。
オーディションに落ち続けることで親も子も落ち込むかもしれません。
学校でいじめられる、友達との関係が悪くなることもある
芸能活動のせいで子どもが学校で教師や同級生に疎まれるケースがあります。
(度々学校を休んで提出物が出せなかったり行事に参加できなかったりする、生意気に見られるなどの理由から)
そこまで行かなくても度々学校を休んだり早退しているとお友達との良好な関係が難しくなります。
子役は急に決まるスケジュール(急なオーディション、他の子の代役など)があるので先の予定が入れられず、お友達と遊ぶ約束がしにくいという事情もあるそうです。
周囲が友好的でも、芸能活動をしているとどうしても目立ってしまうので、陰で色々言われてしまうことはあるみたいです。
夜型の生活になる
子どもは遅くまで働かないように労働基準法で規制されており、基本的には20時以降は働けません(21時まで許可されることもあるそうですが)
テレビ局は夜遅い時間には子どもを出演させなかったり、舞台でも子どもはカーテンコールには出ずに帰してもらったりはしているそうですが、それでも身支度や移動、練習などがあるのでどうしても普通の子よりは就寝が遅くなってしまいます。
知人の子は低学年で23時過ぎの就寝だと言っていました。
マスクの着脱なども仕事優先で決める
マスクをするかどうかも仕事のことを考えて親御さんが判断しています。
コロナの前から風邪を引かないようにずっとマスク生活の子もいれば、発声に良くないからとコロナ中もできるだけマスクを外してた子もいます。
先述のの2人は真逆の対応になっていますが、いずれにせよ「子役の仕事のことを第一に考えないといけない」ようです。
ママが仕事をしにくい
子どもは現場までママが送迎する必要があり(車で行くのがNGの現場も多い)メイクなども担当します。
子どもが有名になると専属のマネージャーがつきますがそれまではママが子どものマネージャーを無償でやらないといけないので、他の仕事はできません。
急に休めるパートなら可能ですが、よほど周囲の理解がないと難しいようです。
他の家族に寂しい思いをさせる
ママが「芸能活動している子」にかかりきりになるので、他の家族は寂しい思いをすることが多いようです。
普段の仕事やレッスンの送迎、仕事やレッスンの練習相手等だけでもその子ばかりかまうことになりますが、地方で仕事があればしばらくママもついて行き、その間家を空けることになります。
ママが専業主婦でも子役の子の活動で忙しく、そのきょうだいは長時間園に預けられて、習い事もほとんどさせてあげられないケースもあるそうです。
それらの不満が色々こじれて家庭不和や離婚に至ることもあるそうです。