子どもが転落人生を歩まないよう、親が教えたいこと

現代日本の貧困について

最近、女性の貧困や相対的貧困という言葉をよく聞くようになりましたね。

相対的貧困=毎日食べる物に困る絶対的貧困とは違って、周囲のみんなが当たり前に手に入れているものが貧しくて手に入れられない状況。それにより、自己評価が低くなったり、未来に希望が持てなくなったりする

実は私自身、両親が離婚し、高卒の母に育てられたので、それに近い状況を「意識」したことはあります。
(実際は、祖父母が家賃や学費を援助してくれて大学まで出ることができましたが)

今回は、子どもが転落人生を歩まないよう、親が教えられることについて私が考えたことをまとめます。

子どもが転落人生を歩まないよう、親ができること・教えられること

特技を3つ以上持たせて仕事につなげる

3つ以上特技(専門性)を身に着けて、社会に求められる人間になり、自分が仕事を選べる立場の人になってくれたらいいなと思います。

iPhoneも電話・インターネット・音楽プレーヤーの3つの要素があるものですが、同じようにいくつかの分野に精通している人材なら、きっと引く手あまたですよね

それなら、やりがいのある仕事を選べるし、自分を消耗するような仕事はさっさと辞められます。

特技(専門性)として想定しているのは、「専門性のある学歴」「高い英語力」と他にも何か本人の興味がある分野です。

文部科学省の資料によれば、以下のような予測もあるようです。

「今後10~20年程度で、アメリカの総雇用者の約47%の仕事が自動化されるリスクが高い」
マイケル・A・オズボーン氏(オックスフォード大学准教授)

「2011年度にアメリカの小学校に入学した子供たちの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう」
キャシー・デビッドソン氏(ニューヨーク市立大学教授)の予測

どんな仕事にも対応するために、社会で必要とされる能力をいつくか持っておくことは、食いっぱぐれないために重要そうですね。

反面教師から学ぶ

賢い子どもを育てるためには伝記を読ませるといいと聞いたことがありますが、むしろ失敗例から学ぶ方が参考になることもあると思います

最近では『しくじり先生』や、倒産した社長などの天国と地獄体験を聞くテレビ番組が人気なので、そういったものを見せるのもいいかもしれません。
(ある程度大きい子でないと意味が分からないかもしれませんが)

かなり刺激が強いですが、大学生くらいになったら闇金ウシジマくん 1 (ビッグコミックス)などを読んでもいいかもです。闇金に手を出さざるをえない反面教師の例が満載です。

ただこの漫画、私は調子が良い時ではないと読めません。社会の暗部がこれでもか!と描かれているので、気持ちが落ち込むんですよね(泣)

ウシジマくんは山田孝之さん主演で映像化もされています。


映画 闇金ウシジマくん [DVD]

自己主張できる子にする

人と違うのを過度に気にしない、空気を読みすぎない、ここぞという時には自分の意見をしっかり言える子になるようにしたいと思います。

そうすれば変なセールスに引っかかったり、周りに合わせて分不相応の浪費をしたり、軽犯罪に手を染めたり、望まない妊娠をしたりすることがある程度避けられると思います。

妊娠関連で興味深い話を聞いたことがあります。

共学の子の方が、女子校の子よりも望まない妊娠が多いというデータがある。
その原因として考えられるのが、「共学だと彼氏は校内の人間関係とつながるため、避妊なしの行為を要求されても関係を悪化させたくなくて断りにくい」というもの。

これは女子校に入れた方がいい、とかいう話ではなく、「きちんとダメと言える子に育てなきゃいけない」ってことですよね。

見栄っ張りにしない

自分をよく見せようとするのは人間として自然なことですが、過ぎた見栄は身を滅ぼす可能性がある思います。見栄とは上手く付き合えるように育てたいと思います。

「元買い物依存症」の作家の中村うさぎさんは「お嬢様高校で自分だけブランドが買ってもらえなかったから、こうなった」「ブランド物にはまる女性は自信がないから、それで武装しようとする」などと興味深い発言をいろいろされています。

その発言を受けて思うことは、以下のようなものです。

・ブランドに強い興味を示す子だったら入学祝いなどで1つ2つさらっとブランド物を買ってあげて、「この程度のものか」と免疫をつける

・何のジャンルでもいいから自分に自信を持たせる

・子どもに買い物依存症の兆候が見えたら、カードを取り上げるなど早めに対策を取る


ショッピングの女王

借金=ダメ!と言う感覚を持たせる

借金は絶対ダメと言う感覚を持っていると、転落の罠から遠ざかれると思います。

私の会社の同期で、絶対に人にお金を借りないと決めている人がいました。
自宅にお財布を忘れた際も、同期に借りて済ませるのではなく、わざわざ弟を呼び出してお金を持ってきてもらっていました。
それを見て、「この人は一生まっとうな道を歩むだろうな」と思いました。

借金はダメと教えるため、親も子どもに借金をするところは見せない方がいいと思います。

奨学金も、それを必要としている人がいるのも分かるし、そのおかげで人生が切り開ける人もいるのは承知ですが、やはり借金なので、なるべく子どもには背負わせない方がいいと思います。

ちなみに、リッスル@街角相談所さんによると、借金内容ベスト5位は

1位…ギャンブル
2位…子供の養育費
3位…美容費用
4位…ホストクラブ
5位…キャバクラ

だそうです。

貯蓄できる子にする

まっとうな金銭感覚を持つように教育するのと同時に、勝手に貯蓄されていくシステムに乗せたいと思います。

小さい頃から、「お年玉はほとんどを貯金するのが当たり前」にしちゃうのもいいと思います。

そうすれば、社会人になってから「給料天引き型の積立貯蓄」などに抵抗がなくなると思います。

社会の救済制度について教えておく

知識や気力が足りなくて、困っても日本社会の救済制度を利用できずさらに悲劇的な状況に追い込まれる人がいると聞きます。

自分の子どもには、困った時はすぐ親に相談しなさいと教えたいですが、もし親に頼れない場合には

・専門の支援団体(NPO)を探して連絡を取るようにしなさい

・病気や怪我などで無収入になった場合、短期間生活保護を受けて生活を立て直すという選択肢もある
(利用しないに越したことはないが、本当に困っている時に利用するのは社会にとっても悪い事ではない)

と教えておきたいと思います。

生活保護制度については、この漫画を読むと良く分かります。


健康で文化的な最低限度の生活(1) (ビッグコミックス)

生活保護を受けている人の実情や、担当職員さんの仕事内容について丁寧に描かれています。

・生活保護を申請すると、職員さんから親族に「申請者をあなたが援助できないか」と連絡が行く
(『扶養照会』と呼ばれる)

・生活保護を受けていると基本車は持てない

・生活保護は世帯単位で出るので、誰かと同居していてその人と合わせた収入が基準以上ならもらえない

など、制度についての詳しい話が満載です。

ギャンブルの引き際を教えておく

東京にカジノを作る話もあるので、ギャンブルにはまらせないための教育って大事だなと思います。

「使う金額をあらかじめ決めておく」「負けを取り返そうと思わない」など教えておきたいです。

ギャンブルにはまらせないためには、投資用語の「損切り」の概念を教えておくのも役に立つかなと思います。

損切り=株が値下がりした時、また上がるのを待つのではなく、損がもっと大きくなる前に売ってしまうこと

「多少の損は必要経費、元々想定済み」と割り切って負けていても止められるなら、投資でもギャンブルでもはまり過ぎることはないと思います。

まあそもそも運を天に任せるようなギャンブルよりも、もっと効率的な方法でお金を稼ぐのが一番いいと分かってもらうのが大事ですね。

成功者には宝くじを買わない人が多いらしいです。運任せにするのではなく、自分の力でお金を稼ぎたいと感じる人が多く、その方が効率が良いと知っているからだそうです。

親しい人との縁は簡単に切らないように教える

生活に困った時に親や配偶者を頼れないと大変です。

子どもには、「明らかにそうした方が自分の人生にとってプラスになる時以外は、安易に親との縁を切ったり、離婚したりしない」ように教えたいです。

※もちろん自分の意思でそうするのは子どもの自由です。「安易に」やらないよう伝えたいだけです。

明らかにそうした方が自分の人生にとってプラスになる時=相手が最近よく言われる「毒親」や「DV夫」、「モラハラ夫(精神的DV)」「借金がある」などの場合を想定しています。

離婚しても立派に生活されている方はたくさんいらっしゃいますが、母子家庭の貧困率は5割以上という調査結果も出ているので、離婚が貧困のきっかけになっている女性は多いと思われます。

まだ子どもが小さかったり、自分に稼ぎがなかったり、実家に頼れない場合や親に離婚を反対された場合は特に、離婚には「慎重」になった方が良いと思います。

※「絶対離婚するな」という訳ではなく、あくまで「慎重になって」ということです。

例えば時期をずらして子どもが大きくなるまで待つとか、離婚後の生活の目処が立ってから切り出す、など検討してもいいのではと思います。(DVなどすぐに離れた方が良い場合を除く)

養育費が途中で支払われなくなったケースもよくあると聞きますので、養育費に頼らないで生活できる収入を確保するのが大切だと思います。

性産業で稼ぐのが甘くないことを教えておく

女の子には性産業で稼ぐのが甘くないことを教えておきたいです。

「女性は最終手段として体を売れば…」みたいな話は昔から聞きますが、現代の日本はその「最終手段」を使っても大したお金は得られないようです。

その理由としては、非正規雇用の増加などで普通の若い女性の性産業への応募が増えており、需要に対して供給が多く、買い叩かれるからです。

そのため高いリスクに見合った報酬を得られていない人も多いようです。