お子さんに、「なぜ勉強しないといけないの?」って聞かれたらどう答えますか?
私は「未来の可能性が広がるから」と答えるつもりだったんですが、それじゃあ子どもにはピンと来ないかもしれないなあと思い始めました。
なので、もっと具体的に、子どもが勉強するべき理由を考えてみました。
子どもが勉強しないといけない理由
勉強は子どもの仕事みたいなものだから
親も仕事や家事をしているので、子どもも何かをやるべき。現代日本ではそれが勉強
勉強ができるとかっこいいから
スポーツや音楽ができるとかっこいいのと同じで、勉強ができるとかっこいい!
いつか役に立つかもしれないから、何でも知っておいて損はない
将来使わなそうな知識も、他のことに応用できるかもしれない
誰かとの話のタネになるかもしれない
勉強は一生続くので、「勉強する」という習慣を早いうちに身に着けて欲しいから
学校に通っていない大人も、仕事に必要な知識などを勉強している
お金を稼げる、良い暮らしができる可能性が高まるから
勉強熱心な人の方がお金を稼げる傾向がある
生きていくために必要だから
親も勉強してお金を稼げるようになって、そのお金であなたを育てているから
コミュニケーションに役立つから
語学力や社会科の知識などは他者とのコミュニケーションに使える
学歴や知識は財産になるから
しかも、泥棒にも取られないという便利な財産
良い相手と付き合える、結婚できる可能性が高まるから
学歴はその人の魅力の一つになる
できる仕事が増えるから
学歴や資格がないと就けない仕事がある
知識を使って他の人の役に立てるから
研究などで世界中の人の役に立てるかもしれないし、未来の人類の役にも立てるかもしれない
社会への恩返しになるから
私たちが便利な暮らしをしているのは、他の人たちが勉強をがんばって様々な技術が発達したおかげだから、自分も勉強して恩返しをしないといけない
悪い人に騙されにくくなるから
「無知」では悪い人を見破れない、戦えない。身を守るために知識を身に着けないといけない
例えば、「クーリングオフ(期間内なら契約を無効にできる)」などの制度を知らないと大損をする
勉強は努力が報われやすいスキルだから
誰でも努力すればある程度は伸びるし、その結果が世間の評価や収入として返ってきやすい
芸能界や芸術の世界などは努力しても報われない人が多いのに比べて、勉強の世界は報われやすい
勉強ができた方が、社会で信頼されやすくなるから
世間は学歴の高い人の意見を信頼しがち
自分に何が向いているか知るため
いろんな勉強にちゃんと取り組むことで、自分の得意分野や興味の持てる分野が分かる
目立ちたい時に使えるから
お笑い芸人など学歴と関係ない職業でも、高い学歴があると目立てる
勉強は積極的にやれば楽しいものだから
積極的に取り組めば、勉強の面白さに触れられる
勉強が好きな方が学校生活を楽しめるから
勉強が好きでも嫌いでも義務教育で学校に通い、長時間授業を受けないといけない
それなら勉強を好きになった方が学校生活が楽しく過ごせる
頭の使い方を学ぶため
実生活では役に立たなそうな難しい勉強も、頭の使い方を学ぶという点で意義がある
脳を活性化させるため
脳は使わないとどんどん退化してしまうのでもったいない
勉強という負荷をかけることで脳が活性化される
人生を楽しむため
勉強と人生は切り離せないので、勉強を楽しめた方が人生を楽しめる
まとめ
勢いで書いたので、ちゃんと理由になっていないものも多くてすみません。
でも、正解のない問いなので、めちゃくちゃな理論でも、お子さんが納得してくれればそれでいいのかなと思います。
どれがその子にとって良い答えになるのかは、お子さんの年齢や性格によっても違ってくるので、チョイスが難しいですが。
こういった問いに対して大人は夢のある答えを言いたくなりますが、
実際に子どもを勉強に向かわせる動機は、
「親が喜ぶ」
「ご褒美がもらえる」
「やらないと怒られる」
「みんなやっているからなんとなく」
のようなある意味現実的で夢のないものかもしれませんね。
私たち夫婦が勉強してきた理由
夫と私は学生時代勉強を頑張った方だと思いますが、どうして勉強したのかというと
夫は
「小さい頃から上手く親に誘導されていた(ひらがなや数を使った遊びなど)」
「ゲーム感覚でやっていた」
「良い成績を取ると楽しいからやっていた」
「有名中学に入ってからは友達もみんな勉強してたからそれが普通だった」
私は
「他に特に打ち込みたいことや取り柄がなかったから(特に、運動が苦手なのに不良にはなれないと思っていました 笑)」
「教師や親の期待に応えたかったから」
「両親が離婚して生活が不安定だったため、勉強して安全な場所に行きたいと思った」
こんな感じでした。
コメント
はじめましていつも楽しく読ませていただいています。
個人的には可能性が広がるが、一番しっくり来ますね。金銭的な余裕、職業、居住場所の選択の自由、を可能性の広がりとして教え、一方で、勉強などなくても切り開ける場合もいっぱいあると。なので、親としては特にやりたいことがなければ勉強をしろと言うし、勉強を続けるならそれに応じた環境も与え続ける。一方でやめた場合、家族の決断として、今までサポートに使っているその時間とお金を別のことに使う、他にやりたいことがることについて、親を説得できるなら、それをサポートすることにする。これを勉強時にそばにいる間の休憩時や、アフタースクールの選択時(大概全てをずっと続けることは不可能なので、特に時間面のリソースの有限性を具体的に考えやすい)、学費の請求が来た時、本やパソコンを買う時などに繰り返し説明しています(お金の額や使徒を具体的に話しやすい。現にそのお金については他のことに使えないわけですから)。
可能性については、できるだけ具体的に深掘りして話しています。今海外駐在中で、家にお手伝いさんもいる環境なのと、子供がインターナショナルスクールにおり、その親には各国からのエクスパットが多く、ほぼ100%複数言語が出来、本格的な共働き率が60%とかで母親のほうが稼いでいる人も結構いたり、資格業の人もかなりいるので、どういうふうに可能性が広がり、どういう風に可能性が広がらないか、勉強だけが全てではないということを伝えるには適している環境にありますので、かなり具体的に話せます。
また、日本にいる親戚やおじいちゃんおばあちゃんの例も出します。現在8歳の女の子なのですが、社会的に女の子も同じように学歴の機会が与えられるようになったのは、つい最近だということも話したり、スポーツの人がものすごい稼いでいたりするのも一緒にグーグルを検索したりもしています。
>まこと様
はじめまして!いつもブログを読んでくださっているとのこと、ありがとうございます。
やはり「可能性が広がる」というのは勉強の大きなメリットですよね。
私はついつい目先のメリットを口にしがちなのですが、うちも子どもたちが理解できるようになればそう教えたいと思います。
まことさんの、「お子さんがどんな道を目指しても応援する」という考えや、資金や時間のリソースを意識させることによるキャリア教育、素晴らしいですね。
こういった方のお子さんが、どの分野でも成功するんでしょうね。
とても参考になりました。
うちも子どもたちには本人の好きな仕事を選んで欲しいと思っています。
お子さんに、女性が勉強をさせてもらえなかった時代についてもお話されているのですね。うちの子には、「世界には貧しくて学校に通えない子どもたちがいる」というのは話したことがあったのですが、女性については教え忘れてました。今度教えたいと思います。
まこと様は現在海外に駐在中なんですね。日本と違うことも多くご苦労もあるでしょうが、お子さんのグローバル教育にとても良い環境ですね。
うちの親戚がマレーシアに住んでいるので遊びに行ったことがあるのですが、現地に駐在している日本人のお子さんのレベルの高さに驚いたことがあります。
日本語、英語、中国語、マレー語を話せるなど。
家にお手伝いさんがいる環境、羨ましいです!(うちのマレーシアの親戚は屋台などでご飯を食べることが多く、お手伝いさんはいません)
日本の母親って多くの家事・雑事を抱え込んでいるので、なかなか子どもと向き合う時間がないんですよね。うちはお手伝いさんは雇えないけれど家事を効率化して、その時間を捻出しようと思いました。
勉強したほうが将来の選択肢が広がるから、と思っていますし、子供にもそう答えようと思っています。
しかし、もう少し分かりやすさが必要かなとという事で、島田紳助が自身の番組で解説してした次の例えを使わせて貰おうと思っています。
「小遣いが千円より一万円のほうが多くの選択肢がある。一万円を持っている人でも300円のものは買えるが、千円しか持っていない人は二千円のものは買えない。どっちが幸せかは明白。だから勉強したほうがいい。」
分かりやすくないでしょうか?
如何でしょう。
>テンマ様
選択肢、という言葉私は思いつきませんでした。イメージしやすくていいですね。
お小遣いに例えるの、すごく具体的で分かりやすいです。金額の設定も絶妙ですね。小学生~中学生にリアルな金額というか。
うちも使わせてもらおうと思います。