中学受験に役立つ話<基礎から裏技まで>

娘は4月から小1なのですが、教育好きな私たち夫婦は娘の中学受験に向けて情報を集め始めました。

情報源は以下のようなものです。
・中学受験関連本(受験と進学の新常識 いま変わりつつある12の現実 (新潮新書)など)
・ママ友
・ネット(twitterやインターエデュの掲示板など)
・夫自身の中学受験体験談

今回はこれまでに収集した情報を、基礎から裏技までまとめます。
何か間違いがあればご指摘ください。

中学受験のメリット・デメリット

中学受験のメリット

・良い大学に入るための王道である(大学の進学実績が良いのは中高一貫校であり、その多くは中学から入るのが普通)

・高校受験を回避できる(中学2~3年は多感な時期なので、そこで受験勉強させたくないという考えなどから)

・内申点がない(中学受験せず公立中学から公立高校に進む時には受験で内申点が加味されるが、この内申点は先生の気持ち次第というところがある)

・有名私立大学の付属校にも入れる(近年首都圏の私立大が定員を絞り難易度が高まっているので、中学受験で付属校に入った方が安心という考えなどから)

↑これは私立の話で、国立の付属中に入ってもその国立大学に入れるわけではありません。念のため。
国立附属も高校までは成績が良ければ内部進学できます。

中学受験のデメリット

・塾の費用が高い(小6では年間100万以上)

・親子双方の時間と労力がかかる(多くの子が3年間通塾、高学年は毎日遅くまで勉強。その間親も献身的にサポートする必要がある)

・精神的に辛い(子どもはもちろん、親にも相当な精神的負担となる)
※中学受験を描いた漫画『二月の勝者 ー絶対合格の教室ー (1) (ビッグコミックス)』を読むと受験期の心理状態が分かりやすいです

中学受験の基礎知識

・中学受験の塾通いは小3の2月から、まずは週2程度通うケースが多い。

※公立中高一貫校なら、小4の2月から

・入試日程は、東京と神奈川は2月1日が解禁日なので、それ以降の数日に集中している。

埼玉と千葉は1月中旬から始まるので、東京や神奈川から練習で受けに行く子も多い。

・最近増えてきたのが午後入試。受験生は午前と午後で2回も試験を受けるので大変だが、選択肢が増えると言うメリットがある
同じ学校を午前と午後で受けてもいいが、午後入試の方が倍率が高く、偏差値が高く出る傾向があるので合格は難しくなる

・入試で成績が良ければ、特待生になれる学校もある

・受験科目は基本「国語・算数・理科・社会」だが、科目を絞る学校もある
最近は英語で受けられる学校も増加している

中学受験の人気校について

「御三家」と言われる伝統の難関校

男子…開成(かいせい)・麻布(あざぶ)・武蔵(むさし)
女子…桜蔭(おういん)・女子学院(じょしがくいん)・雙葉(ふたば)

「新御三家」と言われる難関校

男子…駒場東邦(こまばとうほう)・海城(かいじょう)・巣鴨(すがも)
女子…豊島岡(としまがおか)・鴎友(おうゆう)・吉祥女子(きちじょうじょし)

※学校名の読み方が難しいところがあるのでご注意。私は豊島岡=としまおかだと間違って読んでました…。
読み方が分からない時は学校のウェブサイトのURLを見るといいかもしれません。

その他の難関校

・御三家は神奈川バージョンもあります。

・国立なので御三家には入っていませんが、男子校の筑波大学附属駒場(つくばだいがくふぞくこまば、略して「つくこま」)も最難関校です。

また、関西にある最難関校、灘(なだ)は関東から受けに行く人も多いです。

・共学だと渋谷教育学園渋谷(略して「しぶしぶ」)、渋谷教育学園幕張(略して「しぶまく」)、広尾学園(ひろおがくえん)などが人気です。大学付属校の慶應義塾(けいおうぎじゅく)なども人気です。

・一時期は人気が低迷していても、女子校を共学に変えたり、教育に特色を出したり、入試日程をトップ校とずらしてその併願校として人気が出ることがあるようです。今後も新しい人気校が出てきそうですね。

男女別学、共学それぞれのメリット

<男女別学のメリット>

・偏差値の高い伝統校には男子校、女子校が多い。勉強の得意な子は別学を目指すことが多い

・学校内に同性しかいない方が活躍できる場合がある。
例えば、数学が得意な女子は、女子校の方がそれを自覚しやすい
また、女子は共学では生徒会長になりにくい現実がある
逆に、女子の方が口達者でしっかりしているので、共学校の話し合いなどでは男子が押されてしまうこともある

・性別に合わせた効果的な授業ができる(例えば、女子は話し言葉で説明した方が理解しやすい、男子は図解した方がいいなど)

・異性の目を気にせず過ごせる(オタク的な深い趣味を持つ仲間とワイワイしやすい)

<共学のメリット>

・異性に慣れることができる(男子校、女子校出身者には異性と接するのが苦手な人も多い)

・異性の得意な分野に良い刺激を受けることができる(数学の得意な男子、語学の得意な女子など)

・異性の目を気にして、身だしなみなどに気を遣うようになる

・男女別学は減ってきている。共学も視野に入れた方が受験校の選択肢が多くなる

公立中高一貫校、付属校それぞれのメリット・デメリット

中学受験は「私立の中高一貫校」を目指すイメージが強いですが、近年は「公立の中高一貫校」「大学付属校」も人気が高まっているようです。

公立中高一貫校のメリット・デメリット

<メリット>
・授業料は安いのに良い教育が受けられて進学実績も高い

<デメリット>
・試験の問題が特殊で、きちんと対策をしないと受からない

・試験は作文やグラフを読み解くなど「適性検査」と呼ばれるものになるが、enaなどの塾に通って対策する子が多い

・倍率が高いのに1校しか受験できないので、他の私立を併願する子も多い

※公立中高一貫校については『むぎっ子広場』というサイトなどに情報があります。

付属校のメリット・デメリット

<メリット>
・大学への進学がほぼ約束されているので、安心できる

・別の大学を目指すとしても、付属校に入ることは「保険」になる

内部進学資格を保有したまま他大学を受けられる学校もある

・受験勉強に時間を費やす代わりに好きなことができる
例えば、授業ではディスカッションやプレゼン技術について学んだり、放課後はスポーツや趣味に打ち込んだり、経営や資格試験などの勉強をしたりできる

<デメリット>
・進学できるという環境に甘えて、全く勉強しなくなる子もいる

・外部大学を目指す仲間が少ないので、もし外部大学を受験するなら強い意志が必要

関東の中学受験四大塾

関東の中学受験四大塾の特徴をご紹介します。

SAPIX(サピックス)略して「サピ」

御三家などのトップ校に強い塾。

最上位クラスはα(アルファ)と呼ばれ、ここに入っているとステータス!
大規模校にはαクラスが複数あり、最上位のα1からα2、α3…と細かいレベル分けがある

弁当を食べる時間が設けられてないので、親は弁当を作る必要がない

通塾日が比較的少ない

家庭での勉強は復習重視

テキストは『基礎力トレーニング』、略して「基礎トレ」と呼ばれる

ついていくのが大変なので、サピックスについていくための個別指導や家庭教師を利用する家庭もある

代々木ゼミナールグループ

四谷大塚(よつやおおつか)

幅広い学力層に人気の塾だが、系列校が多く直営校は実は少なめ

家庭での勉強は予習重視

テキストは『予習シリーズ』略して「予シリ」と呼ばれる
このテキストの評判が良く、実は早稲田アカデミーでも使われている

塾に直接行けばテキストを売ってくれたり、通販でも買えるので自宅学習で使っている人もいる

全国統一小学生テスト(無料で受けられる大規模テスト)の開催で有名

東進ハイスクールの傘下

日能研

電車内によく広告(パズルのような問題)を出しているので、受験と関係ない層にも有名
受験期には受験校最寄り駅などに応援広告も出す

受験の枠を超えて「考える力を育てる」ということをモットーにしている

オリジナルバッグ(Nバッグ)は一周まわってオシャレと評判で、きゃりーぱみゅぱみゅもこのバッグを持った姿をネットにアップした
オリジナルバッグのある大手塾が他にないため、受験会場では駅からNバッグの子について行けば良いと言われている

家庭での勉強は復習重視(予習はしない方が良いらしい)

授業用テキストは『本科教室』、復習用テキストは『栄冠への道』という名前

関東の四大塾の中で関西に一番進出している

早稲田アカデミー(わせだあかでみー、略して「わせアカ」)

受験前にはハチマキを巻いて気合を入れるなど、熱血のイメージがある
特別コースはNN(何がなんでも)という名前がつけられていることからもそれが伺える
その分教師の面倒見も良いと言われている

家庭での勉強は予習重視

系列校にSPICA(スピカ)という上位校を狙う専門塾がある

高校受験もやっている

<補足>

四大塾をイニシャルトークする時はS(サピックス)・Y(四谷大塚)・N(日能研)・W(早稲田アカデミー)と表される。

※関東四大塾の次に大手なのは、栄光ゼミナールや市進学院など。中~小規模塾にも人気のところは色々とあり、エルカミノ、VAMOS(バモス)などは代表が本を書いていたりして有名。

※関西だと、浜学園、馬渕教室、日能研関西、希学園、などが人気

中学受験に役立つ小話・噂話

・難関校に受かればいいというわけではない。無理して難関校に入っても「深海魚」と言われる成績低迷、授業についていけない状態になることもある。
滑り止め校はむしろ「あとから伸びる」とも言われる。

・東京は2月1日が中学受験解禁日だが、それ以前に埼玉や千葉の学校を受けたり、2月1日以降の午後受験を活用したりして、中学受験の前半戦(2日~3日)までに1つは合格がもらえるようにしておくのがおすすめ。精神的にだいぶ楽になる

・他地域から力試しに受験する子が不利になるよう、ご当地問題が出ることがある

・中学受験の際は親も忙しい。大事な日にはできれば両親とも休みを取り、祖父母などにも声をかけて人手を確保しておくのが大事

・親も忙しいし頭に血が上っているので、受験や合格後の手続きなどにおいてミスをすることがあるので要注意。

・第一志望に合格した後も、塾の合格実績を増やすため他の難関校を受験する子がいる。

中学受験の裏技

過去問などを解きやすくするため、本を裁断したり拡大コピーしたりすると良い。

コピー機はインクジェットだと遅いので、A3がコピーできるレーザー機がベター。

※コピー機のレンタルサービスもあるので活用すると良い。

・本をコピーのため上手くバラバラにするには、熱を加えて背表紙の接着を弱めるといい。
熱の加え方は人によるが、低温のアイロンやドライヤーの温風を当てたり、レンジで短時間チンしたりするといいらしい。

※キンコーズなどの「裁断・コピー代理サービス」を利用する手もある。

午前と午後に同じ学校を受験したり、近くの学校をはしごする場合には、学校近くにホテルを取って仮眠すると頭がすっきりする。

弁当などもホテルの部屋でゆったりと食べられる

受験番号は万が一の時のため、別紙にメモしておくと良い。

受験票を忘れたり紛失しても、受験番号と本人であるという確認が取れれば受けられることがある

インフルエンザにならないために、イナビルを予防投与する

イナビルは医師に相談すればインフルエンザ予防目的で処方してもらえる

受験当日持って行くと便利なもの

※使って良いかどうかは学校に確認してください

・寒い時用に薄手のダウンジャケットがあると便利
(窓際の席など、特に寒い席に当たることがある)

・受験票の裏に小さくつける両面テープがあると良い
(受験票を固定して、落ちないようにできる)

・女子は生理用品もあると良い
(痛み止めの薬も)

・ストッパなどの水なしで飲める下痢止めは、普段お腹が弱くない子も持っていると良い
(ストレスからお腹が痛くなる子はけっこういる)


【第2類医薬品】小中学生用ストッパ下痢止めEX 12錠

・机のがたつきを直すための「段ボールの切れ端」を持って行く
(がたついていたら机の脚に挟む)

『中学受験に役立つ話<基礎から裏技まで>』へのコメント

  1. 名前:rinko 投稿日:2019/03/20(水) 16:01:15 ID:e6700b2cb 返信

    お~、これはまたまたとても参考になります!
    すばらしいまとめです。

    eisaiさんはお子さんを小学校受験させたけど、中学受験はさせたい!という方針なのだなと思っいました。
    中学校受験するというのはブレないですね。すごいっ!
    おかげで情報を引き続きいただけるのでありがたいです。
    うちはまだ決めかねていますが、公立小学校になったら中学受験せざるをえないと思います。

    今お子さんが小学校低学年の友達と話すと、時代の変化を感じます~。
    私が中学生の頃は日能研は「難関校を受ける子が行く塾」という感じでした。
    それが今はSAPIXになっているようですね。

    • 名前:eisai 投稿日:2019/03/20(水) 18:45:22 ID:595d5cbde 返信

      >rinko様

      娘は小学校受験しましたが、中学受験もする予定です。

      私立小に行くというと中高もそのまま上にあがるのかなと思われがちですが、うちの子が進学する私立小は全員中学受験する学校なんです。
      (いわゆる「受験小」と呼ばれるところです)

      中学受験するなら公立で良かったのではと思う人もいるでしょうが、うちは小学校の6年間をより充実させるために私立小を選びました。
      もちろん、公立小にもメリットがあるので公立から中学受験というのも良い選択だと思います。

      昔は中学受験のための塾と言えば日能研が抜きんでていたと、うちの夫も言っています。
      今は難関校向けの塾と言えばSAPIXで、通っているだけでステータス!みたいなところがあるらしいですね。

      うちの子も、優秀なお子さんと切磋琢磨して欲しいので、通うならおそらくSAPIXかなと思っています。まだまだ先の話ですが。

  2. 名前:rinko 投稿日:2019/03/23(土) 13:42:57 ID:7903f1112 返信

    公立小学校は近いから、そこは最大の魅力ですよね。
    中学受験のために塾に通う時は、それがかなり利点になりそうです。

    私が大学生の時(かなり前です)に「SAPIX進学実績はすごいけど、結局成績上位の人を優遇して、成績が悪い子はいろいろやってはもらえない。」というような話は聞きました。
    たぶん今もそうなんじゃないかなと。
    私はそういう塾はあまり好きではないのですが、夫は「企業の戦略としては正しい!」と言っていました。まぁ、言いたいことはわかります。

    eisaiさんのこちらの記事に「無理して難関校に入ればいいというものではない。」というようなことが書いてありますが、これは塾でも言えるかもしれないですね。
    無理して何とかSAPIXに入れれた!というような子ならば、違う塾で上のほうにいたほうが精神的に楽で、後から伸びたりもありそうです。

    SAPIX入塾テストが難しそう。
    たぶん昔から公文をやっていて早く正確に計算できるとか、そういうことができていないと突破できなそう・・・と思いました。

    • 名前:eisai 投稿日:2019/04/01(月) 00:24:47 ID:a66598e0d 返信

      >rinko様

      「結局成績上位の人を優遇して、成績が悪い子はいろいろやってはもらえない」というのは大手はどこもそうみたいです。
      もちろん、中には熱心に指導している先生もいるとは思いますが。

      「成績が悪い子はお金を落としてくれる『お客様』」と皮肉を込めて呼ばれることもあるそうです。

      SAPIXにどうしても入りたいなら低学年から入ると入塾テストもそれほど難しくなく、席が確保できるようです。
      例えば小1では簡単な計算や読み書きなどがそこそこできるくらいでいいようです。

      でもrinkoさんのおっしゃるように、無理してSAPIXに通うより本人に合った塾でのびのび学んだ方が良いケースも多いと思います。