先日、中学受験塾「日能研」の子育て支援講演会に参加してきました。
日能研の子育て支援講演会って何?
子育てに役立つテーマについて、日能研の先生が講演してくれる
未就学児~小学校低学年の保護者向けの現在の講演会のテーマは以下の4つです。
・わが子に主体的行動を促すコツ
・どう育む?求められる「非認知能力」
・AI(人工知能)時代とわが子の将来
・ほめ方・叱り方
〜魔法の言葉と笑顔のパワー〜
私は「わが子に主体的行動を促すコツ」というのに参加してみました。
参加費は無料
参加費は全くかかりません。私の参加した時は1人に1つ、パックの緑茶がもらえました。
色々な会場があって、近所で参加できる
セミナーと聞くと大規模なものをイメージしてしまいますが、定員10名~50名くらいの小規模なセミナーです。
地域の会館などの会議室を利用して、色々な場所と日程で開催されているので、都合の良い日に参加することができます。
※1つ残念なのは開催のほとんどが平日昼間なので、お仕事をされている方は参加しにくいところですね
勧誘は一切ない
当日配付されるのはセミナー資料だけで、日能研のパンフレットなどは自由に取れるように置いてあるだけです。
「ひらがな表」「教育とお金について解説した冊子」など役に立つ物もあるので、良かったらパンフレットコーナーものぞいてみてください。
当日アンケートの記入はありますが、住所など個人情報の記入は任意です。
もし住所を書いた場合は、今後の講演会のお知らせが届くそうです。
うちは住所を記入したところ、まず小学生のうちに読んでおきたい1冊「この本ってどんな本?」というプリントが届きました。
1・2年生向けとして紹介されていたのは『おこだでませんように』『まほうのじどうはんばいき』など数冊です。なかなか興味深い本が多かったです。
中学受験についても分かる
私が参加した時のセミナーは1時間で前半の30分が表題の子育てに役立つ話、後半の30分が「最近の教育環境の変化とこどもたちの進路」についての話でした。
後半は教育環境の変化~と言ってますが、ほぼ中学受験の話です。
それぞれ別の先生が講演されました。
子育て講演会で聴いた、ためになった話
今回の講演会で聴いてためになったことをまとめておきます。
子どもの主体性を伸ばす方法は?
・親がいろいろなことを決めて指示するのではなく、子どもが何でも「自分のこと」として考えて、自分で決定するようにさせる。
例えば、「雨上がりの日に学校に長靴とスニーカーどっちを履いて行くか?」子どもが迷っているとする。
朝は忙しいのもあり、親はついつい「長靴にしなさい」「スニーカーにしなさい」と指示を出してしまう。
しかしそれでは、子どもの主体性は伸びない。もしその選択が失敗だった場合は親が責められることにもなる。
子どもが一人では決められないようであれば、「長靴だとどんないいこと、困ることがある?」「スニーカーだとどんないいこと、困ることがある?」と考えをまとめる手伝いをしてあげるといい。
親は正解を教える人ではない、子ども自身が気付くことをサポートする人という意識を持っておくことが大事。
・親が子どもに常に肯定的な言葉をかけていくようにすると、子どもは自分が親に受け入れられていると感じ、主体的に行動できるようになる。
・親が結果ばかりを褒めると、子どもは失敗しないように難しいことをやらなくなる。挑戦を褒めるようにすると、子どもは主体的に行動できるようになる。
中学受験について知っておくといいこととは?
中学受験をするのは首都圏の小学生の5人に1人程度
・公立中高一貫校が増え、有名私立中高一貫校が高校からの募集を停止している。これはつまり、以前より進路を選択する時期が早まっているとも言える。お子さんを持つ家庭では「中学受験をするか否か」について一度きちんと検討した方がいい。
検討した結果、しないという選択をするならそれはそれでいい。
中学受験の偏差値は、数値から受けるイメージより実際には高い。
例えば偏差値50と聞くと「普通」というイメージがあるが、これは中学受験をする子の中での50なので、中学受験をしない子も含めた同学年全体で見るとかなり高い学力があるということになる。
中高の学校名に同じ大学の名前を冠していても、その大学への進学率には違いがある
例えば早稲田実業高校はほぼ皆が早稲田大学へ進学するが、早稲田高校からは外部大学に出る子の方が多い。
これは早稲田実業が「附属校」なのに対して、早稲田高校は「系属校」であるため。
中学選びの基準は様々
・子どもの性格に合った学校を選んでもいいし、理想像で学校を選んでもいい。
例えば、おっとりした子に居心地の良いおっとりした学校を選んでもいいし、もっとしっかりさせたいと思っているなら敢えて性格と真逆の学校を選んでもいい。
・コスパの良い学校を選びたいなら、例えば豊島岡は比較的学費が安い。
大学合格実績を見るなら、「現役合格率」もチェックしておくといい。
現役で受からなければ、プラスで浪人時代の予備校代と生活費がかかるということになる。
・学校にはそれぞれの良さがある。
都心に校舎のある学校は、アクセスの良さがある。
郊外に校舎のある学校は、広大なキャンパスが売り。
・実際に説明会やイベントに足を運んでみるのが大事。
偏差値トップの私立男子校開成が意外と激しい運動会を開催しており、それが合わないと感じる子もいる。
施設が気に入ることもある。
立教新座では大学と共有ではあるが50m×10コースの室内温水プールが利用できる。
おまけ~日能研豆知識~
無料でセミナーを受けさせてもらったので、お礼に?微力ながら日能研の宣伝をさせていただきます。
<日能研豆知識その1>
日能研と言えばオリジナルバッグ「Nバッグ」が有名ですが、
・登下校をメールで保護者のスマホに配信してくれる「エヌパス」
・Nバッグの形をした可愛い防犯ブザー「Nブザー」
も提供されるそうです。
<日能研豆知識その2>
・日能研には「弟妹割引制度」があるそうです。
兄弟が日能研の授業を同時受講する場合に、下の子の授業料が半額になるそうです。
他の塾はきょうだい割引がなかったり、あっても入学金だけとか、2割程度とか、日能研ほどの割引率ではありません。
きょうだいの年齢差が少ない場合には日能研を選ぶとお得ですね!
<日能研豆知識その3>
・日能研各校舎では参加無料のGEMS(ジェムズ)体験講座というのをやっています。
GEMSと聞くと難しそうですが、ほぼ科学実験教室と思ってもらってOKです。
少し説明すると、カリフォルニア大学バークレー校が開発した科学と数学の参加体験型プログラムらしいです。(科学と数学と言っても、ほとんどが科学ですが)
これを教えるのには資格が必要らしく、日能研ではちゃんと資格所有者が教えているとのことです。
パンフレットでは参加は小学校2年生からとなっていますが、校舎によっては小学校1年生から参加できるところもあるようです。
コメント
またまた役に立つ情報ありがとうございます。
日能研がこういうものをやっているのは、初めて聞きました。
平日にやっているので、子供が幼稚園に行っている間に行けます。早速申し込みしました。
勧誘がないところもいい!
>rinko様
いつもコメントありがとうございます。
日能研のセミナー、意外と知らない人が多いと思います。もっと宣伝すればいいのになあ。
平日昼間に行けるので、子どもが幼稚園に通っているママさんなどには参加しやすいですよね。
色んな会場で色んな日時でやってくれるのもありがたいです。
もし参加されたら、感想をお聞かせくださいね。
日能研のセミナー行ってきました!
ちょうど日程と場所から選んだのですが、eisaiさんが参加されたのと同じテーマの回でした。
やっぱり勧誘もなかったし、よかったです。講師の方もハキハキ話してくれて聞きやすかったです。しかしなぜか数名でした。
千葉・埼玉・神奈川に小学生低学年のお子さんを持つ友達が何人もいます。たぶん全員中学校受験を考えていると思うのですが、誰1人行ったという話を聞かないです。
せっかくいい内容なのに、やはりあまり知られていない?ようですね。
セミナーでもらった資料もよかったです。
特に白黒の冊子で「今後もなぜ私学がいいのか?」という冊子はよく調べてあるなぁと思いました。
1番最後に「高校募集を行わない中高一貫校」や「高校募集が少ない学校」という表もありました。
何となく知ってはいるのですが、表になっているから、わかりやすかったです。
>rinko様
日能研のセミナー、早速参加されたんですね。
rinkoさんは有言実行で素晴らしいなと思います。
わが子に主体的行動を促すコツ、のテーマに参加されたんですね。
そのテーマが多分一番多く開催されてますよね。
しかし参加者が少ないのはもったいないですね。
当日もらった資料も良かったですよね。
「どの学校がどこにあるか」の図も便利そうだなと思いました。
高校募集を行わない中高一貫校、これからも増えそうですよね。
・豊島岡
・渋谷教育学園幕張
などがこれから高校募集を停止するということで話題になってましたね。
渋谷教育学園幕張の方はまだ未定だそうですが。
人気校が高校募集募集を停止すると、中学受験のプレッシャーが強くなるので困ってます。
そうそう、「わが子に主体的行動を促すコツ」が1番多く開催されていますね。
どの学校がどこにあるかの図、たしかにこれも便利!
1枚でざっと見られるものって、見たことがなかったです。
都内近郊では高校募集を行わない中高一貫校が増えてきていますよね。当分はこの流れという感じですよね。
豊島岡女子は高校からは募集しなくなるんですか!知らなかったです。
前にネットで見たときに、高校から入った生徒の不満がいくつも載っていて、驚きました。全てが本当なのかまではわかりませんが。
先生が高校から入った生徒には冷たいとかいろいろ。
中学校から入ってきた生徒のほうが勉強が先に進んでいて、高校から入ってきた生徒と差がある・・・ということはありそうです。
豊島岡は偏差値かなり高いですから、高校から入ってもかなりの学力はあると思いますが。
本来高校受験から入る子も、行きたい高校は高校募集してないから、中学受験するか・・・となる可能性はありますよね。
>rinko様
どの学校がどこにあるかの図、1枚でざっと見られるものって、確かにあまりないですよね。
小学校受験では桐杏学園の出していた本『なんでもわかる小学校受験の本』に載ってました。
豊島岡、2022年度以降は高校からの募集をやめるそうですよ。
「高校から入ってきた子に冷たい」というのは本当なら酷いですね。
中高一貫校ではカリキュラムの進度が早いので、高校から入ってきた子を追いつかせるために指導するのが大変らしいです。
大変な割に、大学受験で結果を出すのは中受組らしいです。なので募集停止、ということらしいです。
中学受験に成功しないと可能性が狭くなりそうで、保護者としては焦りますよね。
豊島岡が高校からの募集を停止したと聞いてすぐに中学校から入ってきた子との差が開きすぎ・中学校から入ってきた子のほうが大学合格実績を出しやすいからだな~って思いましたよ。やっぱり!
これは他の私立中でもあるらしいですよね。
「高校から入ってきた子には冷たい」というのはかなりマイルドに書きました。
「学校選びを間違えた!」」とかいろいろ不満が書いてありました。
有名な私立学校はサピックス化しているところもけっこうあるんだと思います。