IQ130以上?ギフテッドとは?

「ギフテッド」と言われる、生まれつき高い知能や才能を持つ人たちがいます。
ギフテッドの目安はIQ130以上で、割合は大体人口の2パーセント位だそうです。

ギフテッドの有名人としては、ビル・ゲイツ氏やFacebookのマーク・ザッカーバーグ氏などがいます。
IT関係者にはギフテッドがたくさんいそうな気がしますね。

日本人だと『神童はお好きですか?』の記事に出てくるような人たちだと思います。

このギフテッドについて、最近マスコミでもよく取り上げられているので、改めて調べてみました。

ギフテッドの語源

神様から特別な能力の贈り物(gift)をされたという意味で、gifted(ギフテッド)と呼ばれるらしいです。

日本語だと天才児・英才児・神童・異能などと呼ばれると思います。

ギフテッドは生まれつきの素質について言うもので、教育でギフテッドになるということはありません。

芸術の才能に恵まれた人は「ギフテッド」ではなく「タレンテッド」と呼ばれます。

日本人医師による「ギフテッドの定義」

東京都世田谷区にある「どんぐり発達クリニック」の宮尾益知医師によるギフテッドの定義は以下のようなものです。

・高い知能指数(IQ130以上)

・特定の学問や分野における高い能力

・知的好奇心、豊かな創造力、リーダーシップ

出典:『不登校のリハビリテーション医療・支援』
発達障害と不登校―社会からの支援がない子どもたち:2Eの観点から―宮尾 益知

ギフテッドと発達障害

宮尾益知医師によれば、ギフテッドでさらに発達障害(ASD・ADHD・学習障害)のある人のことを2Eと呼ぶそうです。

2Eとは、twice-exceptional(二重に特別な)という意味です。

ギフテッドの中で特に支援が必要なのは2Eの人たちですね。

日本のギフテッドは何が問題なのか?

日本の義務教育は集団授業で、そのカリキュラムは平均的な子に合わせて作られており、皆がある程度足並みを揃えることが良しとされています。

勉強が難しすぎて落ちこぼれる子については特別支援学級などがありますが、簡単過ぎて浮きこぼれる子たちについては何も対策が取られていません。

スポーツが得意な子は運動会で力を発揮出来たり、体育の授業で称賛されますが、勉強が得意な子がその力を存分に発揮できる場はあまりありませんし、下手をすれば「出る杭は打たれる」状態になり教師からも友達からも疎まれることになります。(この辺りの話は『勉強ができる子は卑屈になりやすいって本当?』の記事にも書いています。)

アメリカやカナダにはギフテッドの子を集めた学校があったり、ギフテッドの子が通常授業を抜けて特別授業を受ける時間が設けられていたりしますが、そのような制度は現在の日本にはありません。

なので日本のギフテッドは孤独を感じやすく、学校に馴染めず不登校になるケースもあります。

ギフテッドの特徴

Abema Primeで言われていたギフテッドの特徴が面白かったのでご紹介します。

・文字を書くのが嫌い
(自分の伝えたいことに手が追い付かないため)

私の知人の頭が良い人は字が汚い人も多いですが、伝えたいことに手が追いつかないためにそうなっているのかもしれませんね。

・完璧主義
(そのため自己評価も低いことが多い)

ギフテッドは自己評価が高いのかと思いきや、完璧主義だったり、能力の凹凸があるためにむしろ自己評価は低いことが多いそうです。

・対人関係が苦手
(空気が読めない人と思われることも多い)

能力が突出していたり、筋が通っていないことが嫌いなため、空気が読めないと思われてしまうようです。

ギフテッドあるある

上記の特徴以外にもギフテッドにありがちなことを集めてみました。

・興味のあることには情熱を注ぐ

・論理的思考力に優れている

・記憶力に優れている
(写真や映像を撮るように記憶できる/数字の記憶に優れている)

・能力に凹凸がある

・納得のいかないことはできない

・教師に嫌われる

・親にも理解してもらえない

・自分の力を抑制してしまう

・運動は不得意

・周囲がある事柄を「なんで理解できないのか」が分からない
なぜそんなに遠回りするのかと思ってしまう

・刺激を求めて問題を起こす、もしくは無気力になる

・生き辛さを感じる

・日常生活で困っていても、ギフテッドと判明すると「良かったですね」と言われて終わる
支援は受けられず放置される

・ギフテッドだからといって学力が高いわけではない。
興味のない分野は勉強できなかったり、素質があるがゆえ逆に努力ができず勉強について行けなくなることもある

子どもがギフテッドかも?と思ったら…

IQ検査を受けてみる

ギフテッドは障害などではないし、明確な基準が今のところないため医療的に診断をもらうことは難しいのですが、IQ検査を受けることでその目安にはできます。

IQ検査については以下の記事でご紹介しています。

そうだ!知能検査を受けよう!

知能検査(IQテスト)ってどんなことをするの?

高IQ団体について調べてみる

メンサなどの高IQ団体にはギフテッドの人たちが集まっているため、ギフテッド関連の悩みがある時はそのような団体の集まりで相談すると良いアドバイスがもらえるかもしれません。

ギフテッドの映画や書籍を見たり、読んだりしてみる

ギフテッドについて知ることができる映画としては、そのままずばり『ギフテッド』という映画があります。

天才的な数学の才能を持つギフテッドの少女とその叔父の話です。少女は亡くなった母親の希望で、叔父の元で「普通に」育てられています。しかし、彼女はギフテッドとして教育を受けるべきだという周囲の意見もあり、二人は引き裂かれそうになります。
ギフテッドの苦悩について考えさせられる話です。


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ギフテッド関連書籍としては、カナダでギフテッド教育を受けている大川翔さんの本がおすすめです。
大川翔さんは本人の才能も素晴らしいですが、お母さまの教育法もすごいです。『英才教育家庭の仰天教育法、エピソード』の記事にも書きましたが、翔さんに英語絵本を読み聞かせするために何人ものベビーシッターを雇ったそうです。


ザ・ギフティッド 14歳でカナダのトップ大学に合格した天才児の勉強法

ギフテッド支援制度について調べる

・孫さんが立ち上げた異能支援プロジェクト『孫正義育英財団

・日本財団と東大先端研が行っている異才発掘プロジェクト『ROCKET

・ギフテッドの子どもを持つ親の会『ギフテッド応援隊

などがあります。

フリースクールや海外も視野に入れる

東京の新宿にはギフテッドの子を受け入れているフリースクール「DE-SCHOOL」があります。
そこではテクノロジーも活用して、本人の興味を尊重した主体的な学びができます。
対象は小学高学年~中学生です。

ギフテッド教育を受けるために海外(アメリカやカナダなど)に行くという方法もあります。
ギフテッド教育専門家の川崎由起子さんはシリコンバレーにあるギフテッドの子どもたちだけが通う学校、ヌエーバスクールで教師をされていたそうです。

今回の記事を書くにあたって参考にしたもの

今回の記事はAbema Primeとクローズアップ現代(2019年8月28日放送)、書籍などを参考に書いています。

Abema Primeの放送内容はこちらでご覧になれます。
高IQ、ギフテッド…既存の学校に馴染めない子どもたちに必要な”居場所づくり”

クローズアップ現代の放送内容は公式サイトでテキスト化されています。
知られざる天才 “ギフテッド”の素顔