我が家では、これまで記事にしてきたように言葉や数などをいろいろと教えてきましたが、幼児に教えるべき要素を網羅できているか不安でした。
そんな時に知ったのが、幼児教育で有名な七田式の「幼児の基礎概念」です。
小学校入学前に身につけたい10の概念が具体的に提示されているので、自分の子が何ができていて何ができていないかのチェックリストとしても役立ちます。
今回はその10の概念を簡単にご紹介します。難解・抽象的な語句は言い換えていますので、七田式の考えとは少し異なっている部分があるかもしれません。
詳しく知りたい方は七田式のパンフレットなどでご確認ください。
七田式 幼児の基礎概念10
①色
赤・青・黄色の三原色を理解させる。
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次にその3色を使って作れる色(オレンジ・緑・紫)や白・黒・ピンク・水色などを理解させる。
管理人のコメント:こどもちゃれんじでは、まず「赤・青・黄」次に「白・黒・緑」を教えるようになっています。
オレンジを橙(だいだい)と教えるか、ピンクを桃色と教えるかは難しいところですね。うちではオレンジ・ピンクと教えましたが、クレヨンなどではだいだいと書いてある方が多いですもんね。そういえば、最近では人種差別の関係で、クレヨンなどの「肌色」が「うすだいだい」と表記されていますが、つい肌色と言ってしまいます。
②形
丸・三角・四角の基本を理解させる。
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次に長方形・楕円形・星形・十字型などを理解させる。
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平面図形の次は立体図形を教える。
管理人のコメント:積み木やボールなどおもちゃで教えてあげるといいと思います。
英語のcircle(サークル=丸)、triangle(トライアングル=三角)、square(スクエア=四角)、rectangle(レクタングル=長方形)、oval(オーバル=楕円形)なども教えてあげるといいかもしれません。
③大小
まず、早いうちから理解できる大小を教える
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「○番目に大きい・小さい」は難しいので丁寧に教える
管理人のコメント:うちでは子どものお気に入りのぬいぐるみを使って解説しました。並べたぬいぐるみの上に腕を降ろしていって、一番最初に腕に頭が当たる子が一番背が高い、という風にやっていました。
おやつのいちごの大きさを比べたり、家族で背比べをしてみたりするのもいいと思います。
④数
まずは数を口に出してかぞえられるようにする(お風呂・階段などで練習)
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次に実際の物の数や数字と対応させられるようにする
※七田式では、基礎概念には含めていませんが「助数詞(人、冊、匹など)」も教えるとよいとしています。子どもは何でも1個などと数えますが、それを自然に訂正してやるのがよいそうです。例えば、「犬が2個いるよ」と言えば、親は「ほんとだ!2匹いるね」と正しい助数詞をつけて返答するようにします。
管理人のコメント:うちの子は、数はお風呂で毎日かぞえているとすぐに覚えました。歌みたいな感じで楽しく数えるといいと思います。『1歳代で10までの数字を読める・数えられるようにするコツ』の記事も良かったら参考にしてください。
⑤量
最初は「多い」「少ない」を理解させる
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次に「半分」「○分の1」を教える
gやcmといった単位も教えておくと算数で役立つ
管理人のコメント:「多い・少ない」はおやつで教えるといいと思います。うちではおやつを2皿に分けて、「○○ちゃんは多い方がいいよね。どっちのお皿がいい?」と聞くなどしていました。単位を覚えたり、量に対する感覚を身につけるには、料理のお手伝いも役に立つと思います。
⑥空間認識
上下
↓
前後
↓
内外
↓
遠近
↓
左右
管理人のコメント:左右を一番最後に教えるのが意外でした。うちの子に右左を教えた方法は、右手を触って「こっちが右」、左手を触って「こっちが左」という単純なものです。繰り返すことが大事なようです。右利きのお子さんには、スプーンを持つ方が右手と教えてもいいとも思います。「右挙げて左挙げて」などのゲームも楽しく右左を定着させるのに役立つと思います。
⑦比較
高低、重軽、明暗など。比較の概念を理解させると同時に言葉も「反対語」として教える。
管理人のコメント:③の大小となぜ別項目になっているのか良く分かりませんが、比較は知育の上でとても重要な要素だと思います。
⑧順序
まず1番目、2番目、3番目という一般的な順序を教える
↓
次に「左から○番目、右から○番目」という始点の変わる順序や、「上から○段目、下から○段目」という座標を表す順序を教える
管理人のコメント:これも③の「○番目に大きい・小さい」とかぶっていますが、大事な要素だと思います。幼児向けの知育ドリルでもよく出題される問題ですよね。
⑨時
時刻だけでなく、昨日・今日・明日・先週・今週・来週なども教える。
生活や約束の基準にもなるので大事。
管理人のコメント:『うちの子が2歳で時計が読めるようになった方法(半時の読みまで)』の記事も良かったら参考にしてください。
⑩お金
知識だけでなく、金銭感覚を早くから身につけることも大事。他人の迷惑にならない程度に子どもに会計を任せる。
幼児期にお金を扱う経験をすることは貴重。
管理人のコメント:「他人の迷惑にならない程度に子どもに会計を任せる」というのはうちの教育方針と同じです。『子どもを算数好きにする方法』の記事にそのへんのことが書いてあるのでよかったらご覧ください。