お台場にある防災体験学習施設「そなエリア東京」に行ってきたのでレポします。
そなエリア東京は、日本に一つしかない国営の防災公園「東京臨海広域防災公園」の中にある施設です。
東京臨海広域防災公園って何?
首都圈で大規模災害が発生したとき、対策本部が設置され指令機能を受け持つ場所です。
※対策本部が置かれるため、避難場所としては利用できないのでご注意ください。
平常時には普通の国営公園として楽しむことができます。
そなエリア東京へのアクセス
りんかい線「国際展示場駅」より徒歩約4分
ゆりかもめ「有明駅」より徒歩約2分
※駐車場はありません
そなエリア東京の利用時間・休館日
9:30〜17:00(入場は16:30まで)
<休館日>
月曜日、年末年始、その他臨時休館日あり
※月曜日が祝日の場合は翌日火曜日が休業日となる
そなエリア東京 入館料はかかる?予約は必要?
入館料は無料、中での体験も全て無料です。
個人利用の場合、予約は必要ありません(10名以上の場合は要予約)
ここに来たら絶対参加したい「東京直下72hTOUR」
東京直下72hTOURって何?
この施設に来たら絶対体験したい、メインコンテンツです。
首都直下地震の発生から避難までを疑似体験しながら、タブレット端末を使ってクイズに答えたり、AR展示を見たりして学びます。
ツアーを終えると、生存確率を上げるための知識が自然と身についていると思います。
このツアーは「地震発生後72時間分」を疑似体験するということになっていますが、実際の所要時間は30分程度です。
なぜ72時間をテーマにしているかというと、大規模地震発生後、国や自治体などの支援体制が十分に整うまで3日間(72時間)かかると言われており、それまでは自力で生き残らなければならないからだそうです。
東京直下72hTOURの体験の仕方
そなエリアの入口を入って左手側にあるカウンターで申し出ると、ツアーの受付ができ開始時間を案内してもらえます。
開始時間になるとツアーで使うタブレットを一人一台借りられます。
タブレットで選択できるコース(後のクイズに影響)は2種類。
同じグループの人が別のコースを選んでも一緒に回れるので大丈夫です。
レベルは「小学生コース」というのも選べるのですが、一応小4以上を対象としてるので小さい子は大人と一緒にやるといいと思います。
東京直下72hTOURの体験の内容
エレベーターを抜けて従業員通路を通って誘導灯を頼りに脱出する
↓
被災地が再現されているエリアで指示された場所に行き、タブレットでクイズに答える
↓
街の映画館で映像を見る
↓
避難場所が再現されているエリアに行き、実物展示+タブレットで見るARを活用した解説、で学ぶ
東京直下72hTOURの体験の感想
地震発生時が12月の夕方6時頃の想定らしいので、けっこう暗いです。暗いのが苦手な子どもは怖がるかもしれません。
個人的には映画のセットの中に入り込んだみたいな、不思議な感覚でした。
ここでできる体験の中には「起震機で余震の揺れを擬似体験する」というのもあるそうなのですが、コロナのせいか今は体験できないそうです。
2F展示コーナー
東京直下72hTOURを終えると2階展示コーナーにつながっています。ここの展示で個人的に気になったものをご紹介します。
自分の住む地域の震度分布を調べよう
パソコンを操作して自分の居住地域を選ぶと、都心西部直下地震(Mw7.3)の際、その場所の震度がどのくらいになるのか分かります。
防災ゲームコーナー
防災について学べる色々なカードゲームが紹介されているコーナーです。
紹介されているゲームは
・なまずの学校
・ぼうさいDuck
・あそぼうさいカルタ
・クロスロード
・シャッフル
・GURAGURA TOWN
・ぼうさい駅伝
こういうゲームを日頃から楽しんでおくといいなと思いました。
↓個人で購入するには高いので、学校で購入してくれるとありがたいですね…
防災カードゲーム「なまずの学校」 教材【ひょうご・神戸オンライン物産展】
対策による揺れの違いを見られるコーナー
家具を実際に揺らして、地震対策した場合とそうでない場合の違いを見られる展示です。
映像コーナー
2009年にフジテレビで放送されたアニメ「東京マグニチュード8.0」をこの施設のために特別に再構成した「東京マグニチュード8.0~東京直下72h~」を見ることができます。
上映時間は約20分です。アニメなので子どもにも見やすかったです。英語字幕もあります。
オペレーションルーム
首都直下地震発生時には緊急災害現地対策本部が置かれる(可能性がある)オペレーションルームです。
上の階の見学窓ごしに見ることができます。
屋上庭園
屋上庭園は少し花が植えられている程度で特に何があるというわけではないのですが、ビルやゆりかもめなどが見えてとても景色が良いです。
売店
売店では防災グッズ、非常食、おやつ(アイスもありました)、公園遊びグッズなどを売っています。
<売店の営業時間>
10:00~15:00
※開館時間より売店の営業時間は短いのでご注意ください。
イベント
そなエリアでは、定期的に以下のようなイベントが開かれています。
・ストローハウスでおうちづくり
(ストローとクリップを使って簡単な家の模型を作り、家を強くする仕組みを学ぶ)
・ウォーキングレッスン
(子どもの姿勢をきれいにしたい、家族の姿勢が気になる人向け)
・ココロとカラダの防災訓練 めざせ!防災アスリート
(災害時の対応や避難所生活中の心と体のセルフケアを、アスリートになりきって体験する)
参加費は無料なので、よかったら参加してみてください。
そなエリアの感想
館内は広くてきれいでした。
土曜日に行ったのですが、とても空いていました
(おそらく平日の団体利用が多い施設なので、個人利用がメインの土日の方が空いているんだろうと思います)
コロナ禍の土日でもお出かけしやすいおすすめスポットだと思います。
「東京直下72hTOUR」とアニメ以外は文字を読んで学ぶタイプの展示が多いので、小さいお子さんには難しいかもしれません。
ここの公園では運動やピクニック、バーベキューもできるので、レジャーがてら、もしくは近くのショッピングモール「有明ガーデン」でショッピングがてら立ち寄ってみてはいかがでしょうか。