東京にもある!縄文体験スポット「縄文の村」

科学館・水族館・その他遊び場

最近「縄文ブーム」みたいですね!縄文時代の文化に興味を持つ人が増え、縄文デザインのグッズなどが売れているらしいです。

縄文というと青森県の三内丸山遺跡が有名ですが、東京の人はもっと近場で縄文を楽しめるスポットがあります。

それは多摩市にある「縄文の村(東京都立埋蔵文化財センター)」です。

ここには

・縄文時代の復元住居がある遺跡庭園「縄文の村」

・縄文時代に関する展示施設

の2つがあります。我が家も冬休みに行ってきたばかりなので、レポします。

縄文の村と展示施設の入場料はいくら?

入場料は無料です。

予約不要です。※個人の場合

縄文の村へのアクセス

住所:東京都多摩市落合1-14-2

多摩市って聞くと「遠い?」ってイメージを持つ方もいるかもしれませんが、サンリオピューロランドの近く(最寄り駅が同じ)なので、新宿などの都心部からもわりとアクセスは良いです。

最寄り駅

小田急線・京王線:多摩センター駅下車 徒歩約5分

多摩モノレール:多摩センター駅下車 徒歩約7分

下車してから線路沿いにまっすぐ歩くと着くので道も分かりやすいです。

駐車場はある?

普通乗用車用の駐車スペース3台分あり

開館時間と休館日

開館時間:9時30分から17時まで ※11月から2月の間は遺跡庭園のみ16時30分まで

休館日:年末年始(12月29日から1月3日まで)

3月中旬に展示替えのため休館 ※遺跡庭園は開園

遺跡庭園「縄文の村」について

遺跡庭園「縄文の村」には縄文時代の竪穴住居が3つあります。

竪穴住居はこの辺り(多摩ニュータウン)を開発中に発掘された住居跡を復元したものです。

<竪穴住居とは?>
寒さを防ぐために地面を掘ってクリの木などで柱を立て、かや等の草や土などをかぶせて屋根にした住居。
形は時代によって変わる(石を敷き詰めるのが流行るなど)
外敵の侵入を防ぐために入り口は狭くなっている。4~5人が住んでいたとされる。

住居は外から眺めるだけではなく、中に実際に入ってみることができます。
日によっては住居内で「火焚き」を行なっています。
夕方以降は中が暗くなってしまいますが、入り口に懐中電灯があるのでそれを使えば大丈夫です。

住居の周囲には当時の樹木や野草が植えられているので、縄文時代に思いを馳せながらそれらの植物を見るのもいいと思います。

展示施設について

展示施設の入口には弓矢を構えるリアルな縄文人さんがいます。

展示ホール

展示ホールには「常設展示」と「企画展示」のコーナーがあります。

常設展示は旧石器時代から江戸時代まで展示されています。

企画展示は毎年テーマが変更されるそうです。

ここでは縄文土器を時代ごとにたくさん見ることができたのがよかったです。「縄文土器」とひとまとめにされることが多いですが、前期~中期~後期でデザインがやや異なるんですね。

縄文人も聞いた「土鈴」の音が聴けるボタンも面白かったです。

体験コーナー

展示施設の体験コーナーは小さな子どもでも楽しめるものが多いです。うちの子が気に入っていた体験をご紹介します。

土器の模様をつけてみよう!

硬めの粘土みたいなところに縄や貝などの素材を押し付けて模様をつけてみる体験です

土器の模様を写しとってみよう!

縄文土器の模様を、こすりだしの技法(でこぼこに上から紙を乗せて鉛筆でこする)で写し取ります

縄文土器復原立体パズル

バラバラになった縄文土器を復元する立体パズルです。

※ここには2種類の立体パズルがあります、別の場所には壁に貼るタイプの平面パズルもありました

これはとても楽しい展示なのですが、けっこう難しいです。1つ使わないパーツも敢えて入っています。
土台に磁石でくっつくようにはなっているのですが、上手く下から組んでいかないと落ちてしまいます。
完成した時はものすごい達成感がありました。

まいぎり法で火おこし体験!

火おこしの道具を使ってみることができます。

※実際には先が温かくなる程度で火はつきません

ゆみぎり法で石に穴をあけてみよう!

弓のような道具を使って石に穴をあける体験ができます

古代人をおしゃれにしてみよう!

古代人さんに昔のアクセサリーを自由にくっつけておしゃれさせてあげることができます。

その他、「かごの編み方を体験してみよう!」「すりつぶす道具を使ってみよう!」等の展示があります。

その他の展示

・縄文に関する図書コーナー

・縄文時代のモチーフを使ったスタンプコーナー

オリジナルブックカバーの配布コーナー

本当は縄文服の着用体験もあるのですが、現在はコロナのため休止になっています

イベント

東京都立埋蔵文化財センターでは、大人向けの体験教室、親子向けの体験教室、文化財講演会、企画展示解説会、映像上映会、遺跡庭園解説会などをやっています。

個人的に面白そうだと思った企画(令和3年度に実際に行われたもの)は
・縄文アートを楽しもう
・縄文の布作り
・火おこし道具作り
・匂玉作り
・植物から糸を作ろう
・縄文土器作り

※参加費は通常は無料ですが、体験内容によっては材料費がかかることもあります。

※縄文土器作りは大人対象でしかも2日間参加のガチなやつです(汗)
他は小さな子どもでも参加できる企画です

感想

縄文の村は「ちょっとした公園」という感じで散策に良かったです。

展示施設は子どもも楽しめる体験型展示が多くて良かったです。

縄文の村に行く前に子どもたちには縄文時代に関する歴史漫画を読ませて行ったのですが、その後で復元住居や土器などの実物を見たことで縄文時代の雰囲気がけっこうつかめたようでした。


縄文世界へタイムワープ (歴史漫画タイムワープシリーズ・テーマ編)

今度はさらに理解を深めるべく、火たきや縄文時代の装飾品作りなどのイベントにも参加してみたいです。